プレスリリース
東京都主催ビジネスコンテスト いよいよFirst Stageがスタート。324人がFirst Stageメンバーに進出し、7/31(日)のコンテスト部門キックオフが開催されました。
7月31日(日)に、TOKYO STARTUP GATEWAYのコンテスト部門のFirst Stageへ進出した324人のメンバーへ向けた最初のプログラム「First Stage Introductory」がオンラインで開催されました。起業同期となる参加者同志でアイデアを相互ブラッシュアップするワークや、交流セッションを実施しオンラインでもリアルさながらの熱気あふれる場となりました。
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First Stageのテーマは、「共感や熱狂を呼ぶ、 想像を超えたビジョンをつくれ!」。ないない尽くしのスタートアップ初期においては、仲間や必要なリソースを巻き込んでいくことがとにかく必要です。そのために、いかにビジョンを描き、語りきれるか?
First Stageでは、ビジョンメイキング、商品・サービスの具体化・磨き込み、パッションの涵養を目的としたワークを行うとともに、実際に参加者同士がつながり相互にメンターとして応援し合いながら、事業プランを磨いています。
また、ステージテーマに関連したビジネススクール講座や、参加者同士の自主勉強会、壁打ち会なども行われている他、参加者ひとりひとりが様々な試行錯誤やアクションを積み重ねており、熱い盛り上がりを見せています。
●TOKYO STARTUP GATEWAYとは
テクノロジーから、モノづくり、ソーシャルイノベーション、リアルビジネス、グローバルを見据えた起業など、分野を越えて、「東京」から世界を変える若き起業家を輩出するスタートアップコンテストです。
●スケジュール:コンテスト部門(2022年5月10日〜11月27日)
先輩起業家による実践的な講義&メンタリング、ユーザーインタビューやプロトタイプの開発等の具体的なアクション、共に起業を目指す応募者同士の切磋琢磨を通じて、起業家としてのビジョンを深め、アイデアを、「世界」を変える事業計画にブラッシュアップしていきます。
・5月10日(火) 14時エントリー開始 【終了】
・7月3日(日) 23時59分 エントリー〆切 【終了】
・7月上旬 エントリー審査通過者発表 【終了】
・7月31日(日) First Stage Introductory 【終了】
・8月20日(土) First Stage Gathering
・9月上旬 Second Stage進出者を発表
・9月24・25日(土日)集中Mentoring Day
・10月中旬 セミファイナリスト審査 結果発表
・11月上旬 Final Stage/決勝大会進出者発表
・11月27日(日) ファイナル・各賞発表
■「TOKYO STARTUP GATEWAY 2022」コンテスト参加者の声
今年で9期目を迎える本コンテストを経て起業した方の声をご紹介します。
8月22日はハイチーズの日。数字の語呂合わせが由来だそうです。
最近はスマートフォンで写真を撮ることが増えましたが、短時間で良い写真を撮るのはなかなか難しいものですね。特に気に入った風景をバックに写真を撮る時は、性能の良いカメラを持って来ればよかったと後悔することもあるのではないでしょうか。
今回は、絶景をバックにセルフィーでは撮れない画角や光にこだわったきれいな記念写真を、スマートフォン操作で簡単にリモート撮影できるサービス「フォトビーズ」を手がける株式会社クイックピジョン代表取締役の鈴木啓太さんにお話を伺いました。
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フォトビーズ
https://quicpigeon.com/photobe-s/
フォトビーズは、IoTを活用したフォトスポットサービス。スマートフォンからあらかじめ設置されている近くのカメラにアクセスして撮影し、撮影した写真データをすぐにダウンロードすることができます。
現在は、北海道から大阪まで6か所にフォトスペースが設置されています。2018年4月にサービスが開始され、2022年8月時点での利用数がのべ7万組を突破しました。
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カメラはそれぞれのフォトスポットの立地条件に合わせて綿密な調整をして設置されるため、時間や天候に関係なく映画のワンシーンや雑誌の表紙のような写真・動画が撮れるのが特徴です。
大阪のホテルでは、通天閣をバックに空が地表に映り込むウユニ塩湖のような写真が撮れます。
■景色を資産として運用し、不動産の価値を上げる
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フォトビーズのフォトスポットオーナー向けのページには「VIEWを資産価値に変えて運用をはじめよう」というコピーが書かれています。
このサービスを手掛ける株式会社クイックピジョン代表取締役の鈴木啓太さんはこう話します。
「これまで、不動産は駅近だと価値が上がりますが、景色がきれいなだけでは価値は上がりませんでした。良い写真が撮れるから人はいっぱい来るけど、お金にならない。でも、それは魅力的なVIEW資産が眠っているということだと思うんです。」
フォトビーズは、景色を未活用資産と捉え、フォトスポットという形にして、訪れる人には素敵な思い出写真を提供し、カメラを設置するオーナー企業には景色という資産をフォトスポットとして運用することで不動産の価値向上を提案するサービスです。
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■別事業で起業したが実証実験寸前で路線変更
鈴木さんが起業したのは2016年5月。大学院卒業直後に、当時は全く別のビジネスをするため、大学院の研究室の後輩と、起業支援プログラムの同期と3人で会社を立ち上げました。大学院ではデザイン工学研究科に所属し、救急医療の現場に導入するシステム開発をしていました。そのシステムを社会実装するための第一歩としての実証実験が決まり、法人格を取得しましたが、その後一転して、実証実験を辞退します。
鈴木さんは当時を振り返り、「たしかにガックリとした部分はありましたが、どこかでこれ本当にやるのか?と思っていた部分もあった」と語ります。
「公共サービスのシステムを変えるためには、かなり多くのステイクホルダーとじっくり話し合って進める必要があります。
もしそこを乗り越えたとしても、このシステムで本当に業界全体にインパクトが出るのか。ずっと世界を変えるつもりで開発していたけど、よくよく考えるとちょっと便利になるくらいで、大きなインパクトにならないのではないか。世界は変わらないのではないか。そしてそれはまだ起業したばかりで信用のない一ベンチャー企業が入り込める領域なのか……そんな疑問が湧いてきたんです」
当時、鈴木さんが参加していた起業支援プログラムでの問いをきっかけに、方向転換を決めました。
■儲かるビジネスより、やりたいことを選ぶ
その後の鈴木さんは、いくつかのビジネスプランを考えますが、最終的にフォトビーズの構想を進めることに決めます。
「フォトビーズのアイデアは、もともと大学2年の頃に思いついていて、1枚の企画書を書いていました。GoProの流行から着想を得たのですが、その原型はもっと前、中学の修学旅行の時に奈良の大仏を見て、大仏目線だとどんな写真が撮れるんだろうと考えたことです。当時から写真を撮ることが好きでした」
鈴木さんには、もっと儲かりそうなビジネスアイデアもありましたが、2016年当時は2020年東京五輪まであと4年。東京五輪をとても楽しみにしていた鈴木さんは、東京で迎える4年後の自分を思い描き、ワクワクしないビジネスは選ばないことにしました。これから増える海外からの旅行客を満足させたいという思いもフォトビーズにつながっていきます。
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実は当時、鈴木さんは3つの起業支援プログラムに参加していました。2016年11月、3つのプログラムの最終発表会がそれぞれあり、鈴木さんは全ての発表でフォトビーズの構想を話します。3つのプログラムのうち、「TOKYO STARTUP GATEWAY2016(以下、TSG)」ではセミファイナリストに選ばれ表彰を受けます。その一方で、一緒に起業した創業メンバーの2人は、鈴木さんの元を離れていきました。
■構想から現場へ。渋谷スクランブル交差点から始まるフォトビーズ。
1人になっての再スタートは、順風満帆とはいきませんでした。最終発表会から1カ月間ほど何もできない日々が続きます。年が明けて2017年1月、起業支援プログラムの同期と一緒に先輩に会いに行く旅の過程で「やっぱりやろう」と決意を固めました。
東京に戻った鈴木さんは、渋谷のスクランブル交差点でプラカードを掲げ、外国人観光客にリモート撮影をしないかと呼びかけ始めました。フォトビーズのサービス開発に向けた構想が現場で動き出した瞬間でした。
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そして、TSGの最終発表会に参加した企業から鈴木さんに相談が寄せられます。
「渋谷スクランブル交差点が見下ろせるビルの屋上をリプレイスしたいから相談に乗ってほしい」
これがフォトビーズ第1号のフォトスポット開設につながります。
2018年4月、株式会社SHIBUYA109エンターテインメントから、渋谷「109メンズ館」が「MAGNET by SHIBUYA109」へリニューアルオープンする第1弾キャンペーンの一つとして、「屋上の絶景フォトスポット」として発表されました。フォトビーズの誕生です。
鈴木さんにとって、企業の相談を受けてからサービス開始までの1年間は、IoTシステムや、カメラの画角や光など、リサーチと開発のために要する時間でしたが、同時に不動産開発を手掛ける企業との協業から、フォトスポット開設による不動産価値の向上という不動産業界の視点を得ることにも繋がりました。サービス開始と同時に「VIEW資産」という新しい概念も誕生したのです。
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現在、フォトスポットは国内6カ所に設置されていますが、視察からサービス開始までの一連の仕事は、実験を繰り返して一つの作品を作り上げるようなものだと鈴木さんは話します。
現在、フォトスポット開設を準備している岩手の酒蔵では、大きな酒樽をかき混ぜる酒造り体験の写真をベストな画角で撮影し、印刷データを酒瓶のラベルにしてオリジナル日本酒をつくれるサービスを提供予定です。しかし、鈴木さんの提案は、それだけでなく、酒造り体験ができないオフシーズンの春や夏に、酒蔵でどんな面白い写真が撮れるかを考え、複数の酒樽にライトを入れることで幻想的な風景を演出しました。
フォトビーズのサービス開発は、IoT技術だけでなく、空間デザインの仕事でもあります。鈴木さんが一番ワクワクするのは、設置するその場その場で、オーナーの気持ちを聞き、工夫を凝らして撮った写真をオーナーさんに見せる時だそうです。
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■写真による瞬間的なイメージで行動をデザインする
フォトビーズの今後の展開は、フォトスポットめぐりをしてもらえるように、写真という一眼で伝わるわかりやすいメディアを使って、「行ってみたい」を誘発する試みを続けていくことだそうです。今までは都市の中に絶景スポットをつくっていましたが、今後は自然の中の絶景にも挑戦したい。また、車やバイクが走っている写真が撮れるようなシステムも開発中だそうです。絶景の中を自分の愛車が走っている写真は車やバイク愛好家の中で評判になりそうですね。
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東京都主催・400文字から世界を変えるスタートアップコンテスト「TOKYO STARTUP GATEWAY 2022」についての詳細はこちらをご覧ください。
●TOKYO STARTUP GATEWAY2022 WEBサイト https://tokyo-startup.jp/
主催:東京都
事務局:特定営利活動法人ETIC. https://www.etic.or.jp/
ETIC.は、社会の未来をつくる人を育む認定NPO法人です。1993年の創業以来、手がけてきた実践型インターンシップや起業支援プログラムへの参加を通して、1800人以上が起業しました。これからも企業・行政・NPOといった多様なセクターを巻き込みながら、挑戦したい人を支える仕組みづくりを続けていきます。
プレスリリース提供:PR TIMES