プレスリリース
〜「高専を目指す中学生にも読んでほしい」シリーズ3.〜
奈良工業高等専門学校(奈良県大和郡山市、校長:後藤景子 以下「奈良高専」)の上野研究室の専攻科生(※)をプロジェクトリーダーとする「チームきんぎょ」は、第3回全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト2022(以下「DCON2022」)において、SDGs目標12の 「つくる責任 つかう責任」の中から、『フードロスを減らそう』という強い思いで応募しました。
※専攻科:高専教育(5年間)後、より高度な技術者教育を行う目的で2年間の専攻科が設置されています。
[画像1: https://prtimes.jp/i/75419/127/resize/d75419-127-65304651e8d76cc318d3-1.jpg ]
DCON2022( https://dcon.ai/2022/ )とは、高等専門学校の学生が日頃培った〈ものづくりの技術〉と〈ディープラーニング〉を活用した作品を制作し、生み出される〈事業性〉を企業評価額で競うコンテストです。
二次審査では、最終審査会に向けて、プレゼンテーション資料などのプロトタイプを制作します。
■「Food Heart 賞味期限が近い食材を使ったレシピ提案システム(冷蔵庫の中に入っているものを登録し、賞味期限管理をする。更に、レシピを提案してくれる)」でエントリーしている、プロジェクトリーダーの奈良高専 システム創成工学専攻 情報システムコース 2年 福光嘉伸さんにお話を聞きました。
応募動機
尊敬している先生が携わられていたことで「DCON2022」を知りました。
チームのメンバーが所属するシステム創成工学専攻では、異分野の専門家と協力しながら新規なシステムを開発するための設計と問題解決について学んできました。このコンテストで今まで勉強してきた、自分たちの技術力を試してみたいとい思い応募しました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/75419/127/resize/d75419-127-ce1d8219770fd0595e7c-2.png ]
[画像3: https://prtimes.jp/i/75419/127/resize/d75419-127-b85ca298cb72a99c8932-3.png ]
課題
以前参加したアイデアソンでフードロスについて考えを深め、アイデアを温めていました。
日本でのフードロスの原因の半分ほどが家庭からであることに驚きました。その中でも、「賞味期限を忘れていた」というのが大半なので、「忘れない仕組みを作ろう」と進めています。
冷蔵庫の中に、買ったのに忘れてしまう期限切れの食材を減らしていき、冷蔵庫の中の食材で作れるレシピが分かるものを作りたいと思います。
検証内容
リーダーの福光さんは、食品表示ラベルを画像認識し、名称と賞味期限を文字認識で取り出し、画像から文字に起こすことをしています。他のメンバーは、1.画像からどんな食べ物かを予想出来るようにする、2.アプリが動く中身をつくる、3.実際に人が操作する部品を3DプリンターやCADを使って作るなど、メンバー6名(専攻科2年5名・1年1名)の得意分野で分業しています。
1週間に一度、打ち合わせをしており、進捗状況の共有などの会議をしています。
1月には、それぞれが作り上げてきたものを持ち寄り、併せて作成します。
得意分野が異なるのでうまく分担をすることが出来ています。
福光さんは、4月から大学院に進学が決まっていますが、この事業について起業を視野に入れているメンバーもいるようです。
[画像4: https://prtimes.jp/i/75419/127/resize/d75419-127-2d4be5667122a8bffd6c-4.jpg ]
二次審査への意気込み
メンバーは協調性もあるので、お互いに声掛けはするが、皆がそれぞれ動いています。
ノリは学生、心は社会人の気持ちで取り組んでいます。
自分たちの能力を最大限に出せるように、それぞれが責任を持って準備をしています。
後は、時間との勝負だと思っています。
[画像5: https://prtimes.jp/i/75419/127/resize/d75419-127-a99b4aa60091a62fc096-5.jpg ]
担当教員
独立行政法人国立高等専門学校機構
奈良工業高等専門学校 情報工学科 准教授 上野 秀剛 https://uwanolab.jp/
上野先生からプロジェクトリーダー福光さんへ
DCONは「事業性」を企業評価額で競うコンテストです。「起業した時の価値」とは学校との勉強に距離があるようにも感じますが、今学んでいる事にも直結するものです。
技術や、チームワーク、コミュニケーション、社会を見ながら物事を考える力、社会で求められている社会実装能力などが必要です。これらをもう、すでに持ち合わせていると思っています。
現在、学生の段階で企業との共同研究に2件参画しており、社会人としてのスタートを切っていると言っても過言ではないと思います。
専攻科生は学生というよりは、パートナーという意識で接しています。期待しています。
[画像6: https://prtimes.jp/i/75419/127/resize/d75419-127-c6f77edc77ec0244c599-6.jpg ]
【お問い合わせ先】
奈良工業高等専門学校 総務課 企画・研究協力係
TEL:0743-55-6173(平日8:30-17:00)
e-mail:sangaku@jimu.nara-k.ac.jp
【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構
奈良工業高等専門学校
所在地:奈良県大和郡山市矢田町22
代表者:校長 後藤 景子
設立:1964年
URL:https://www.nara-k.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関
実践的・創造的技術者を養成することを目的とした高等教育機関。中学校卒業程度を入学資格とする本科(5年制)および専攻科(2年制)を有し、敷地内に学寮も備え、奈良県内外から入学者を迎えています。
立地する奈良県及び周辺地域は、中小企業が集積し特に電子産業、製造業が盛んな地域であり、地域に向けての情報発信基地としての機能と、地域企業からの技術相談窓口としての機能を持ち、奈良県だけでなく東大阪・八尾・京阪奈等周辺地域の産学官金連携の拠点としての役割を担っています。
また、在学生の課外活動も活発で、全国高専間で開催されるロボコン全国大会、全国高専体育大においても優秀な成績を収めています。
プレスリリース提供:PR TIMES