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Counterpoint Technology Market Research Limited

スマートフォングローバル市場、年間で2017年以来となる成長に。Appleは過去最高の年間出荷台数を記録。

(PR TIMES) 2022年02月14日(月)10時45分配信 PR TIMES

2021年スマートフォングローバル出荷台数は、前年比4%の伸びで13.9億台に。一方、2021年第4四半期の出荷は、前年同期比6%減少し3.71億台となった。

カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、スマートフォングローバル市場は2017年以来初めて増加に転じ、2021年の年間出荷台数は13.9億台に達し、前年比4%の成長となったという調査結果を含むMarket Monitorサービスによる最新調査を発表致しました。
しかし、COVID-19の影響と部品不足とが続く中、出荷台数は増えましたがコロナ前の水準には及びません。

スマートフォン市場全体の動向に関して、カウンターポイント社シニアアナリストのHarmeet Singh Walia氏は次の通りコメントしています。
「2020年にコロナが流行し、その間、北米、中南米、インドなどの地域で需要が積みあがった。それを受けて2021年は世界的に市場が回復基調となった。米国での成長は、主にApple初の5G対応機であるiPhone 12シリーズによるもので、第一四半期にじわりと売れ始めた後、ブラックフライデーと年末商戦でのキャンペーンのおかげで好調だった第4四半期に至るまで、年間を通じて需要が高かった。また、インドにおいても好調な一年となった。これは買い替えサイクルが早まったこと、商品在庫が確保できたこと、中級〜高級機向けの魅力的な支払いプランが増えたことが要因である。しかし、その一方で、世界最大のスマートフォン市場である中国では、市場の縮小が継続している。供給側では今なお続く部品不足が影響し、需要側でも買い替えサイクルが長期化したことが影響している。」

Singh Walia氏は、さらに次の通り付け加えています。
「市場の回復は、2021年下期のほぼ全期間を通じて影響を与えた部品不足がなかったと仮定すると、もっと力強かったはずだ。大手メーカーは、それでも部品不足にある程度対処できたため、結果としてロングテールに位置するメーカーからシェアを奪って成長することができた。」

スマートフォングローバル市場年間出荷台数(単位: 100万台)
[画像1: https://prtimes.jp/i/33140/127/resize/d33140-127-0a28e10500056bb14708-1.png ]

出典: カウンターポイント社Quarterly Market Monitor, Q4 2021


Samsungは2021年に、2020年と比較して6%増となる2.71億台を出荷した。中級機種のAやMシリーズの需要増が大きい。Samsungの年間出荷増は、同社のベトナム工場のコロナによる操業停止に端を発した部品不足の中で達成したものである。前四半期の出荷は前年同期比で成長し、6,700万台となったものの、インドや中南米などの地域でAppleや中国メーカーとの競争が激化しているため、成長は限定的である。それでも、高級機セグメントに投入した第三世代の折り畳み型の効果で、ブランドのイメージは良好である。
Appleの2021年におけるスマートフォングローバル出荷は、前年比18%伸びて2.379億台となった。その要因はiPhone 12シリーズの好調にある。Appleは主要市場である、米国、中国、欧州、インドで成長した。同社は、iPhone 13の効果で、6年ぶりに中国における第4四半期のトップメーカーとなり、その結果、世界全体においてもSamsungを抜いて第4四半期のトップメーカーとなった。
Xiaomiの2021年におけるスマートフォングローバル出荷は、前年比31%伸びて過去最高の1,90億台となった。年の前半にインド、中国、東南アジア、欧州で好調だったことが効いた。記録的好調だった第2四半期のあと、第3四半期の出荷は減少に転じ、第4四半期になった辛うじて増加し4,500万台の出荷となった。これは、部品不足が深刻であったためで、中国市場における順位は5位に後退した。
OPPOもまた、2021年の出荷で最高を記録し、前年比28%伸びて1.432億台となった。年の前半で中国での好調を維持し、後半では欧州、中東、アフリカ、東南アジアで好調だったが、部品供給の問題のため、前四半期の出荷は、横ばいの3,350万台となった。vivoは、2021年に前年比21%伸びて1,313億台となった。vivoは、強力な実店舗展開と幅広い商品ラインナップを武器に、グローバル年間出荷台数が過去最高となった。しかし、2021年第4四半期に限ってみれば、前年同期比9%減となり、首位の座をAppleに明け渡した。


四半期ごとのスマートフォングローバル出荷台数(単位: 100万台)
[画像2: https://prtimes.jp/i/33140/127/resize/d33140-127-8bbb00d523340fc3926f-2.png ]

出典: カウンターポイント社Quarterly Market Monitor, Q4 2021

他のスマートフォンメーカーもまた2021年に特筆すべき業績をあげました。

Motorolaは、グローバル年間出荷台数ベースでは、トップ10社の中で最速で成長しているメーカーとなった。米国では、300米ドル以下の価格帯に充実したラインナップを揃え、LGが撤退した穴を埋めてシェアを伸ばした。中南米でも引き続き好調なうえ、他の海外地域でも拡大している(欧州での復活も含む)。
realmeは、初めてAndroid端末メーカーのトップ5社に入った。同社のコストパフォーマンスな5G戦略が功を奏しつつある。記録的出荷となったインドを始め、いくつかの市場で好調であったことも要因である。同社は、中南米、欧州、中東、アフリカなどの新市場でのプレゼンスを高め続けてきた。
HONORは、独立ブランドになってから初めて丸一年の事業を行い、スマートフォンメーカーとして世界全体でトップ10社、中国ではすでにトップ5社に入った。Huaweiから分離して以降、サプライヤーとの関係を再構築したことが功を奏した。
Transsion Groupは、同社の主要市場である南アジア、中東、それにアフリカで好調を維持した。TECNOはエントリー機種で好調で、Infinixは、同社が拡販中の国々でエントリー機種〜ミドルレンジ機種が伸びた。同社のホームグラウンドであるアフリカにおける著しい影響力が維持されるため、今後もTranssionの基盤は揺るがないだろう。


カウンターポイント社リサーチディレクターJan Stryjak氏は、次の通り市場に関してコメントしています。
「2021年は、相変わらずCOVID-19問題に部品不足が加わり、厳しい年になった。しかし、昨年末からの再拡大の脅威はあるものの、世界は徐々にコロナを抑え込みつつあり、部品供給の問題も今年の半ばには収束に向かうことを期待するなら、2022年全体ではしっかりした成長の見込みを楽観視できると考えられる。」

※OPPOの数字は、2021年第3四半期からOnePlusを含む。

本最新調査や分析に関するご質問は、press@counterpointresearch.comまでお問い合わせください。

カウンターポイント社のData Section(四半期ごとに更新)では、現在、米国、中国のスマートフォン市場シェアに関するデータを閲覧可能です。

Data Section: https://www.counterpointresearch.com/data/
米国: https://www.counterpointresearch.com/us-market-smartphone-share/
中国: https://www.counterpointresearch.com/china-smartphone-share/


【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/



プレスリリース提供:PR TIMES

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