プレスリリース
シンクライアント環境をHCIで一新し、年間の業務削減時間は1万4000時間と試算 さらに、サーバー台数を1/3にしたことで電力消費量を大幅に削減し、脱炭素社会における環境問題にも貢献
デル・テクノロジーズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大塚 俊彦、以下、デル・テクノロジーズ、URL:https://www.delltechnologies.com/ja-jp/index.htm )は、川崎信用金庫(本社:神奈川県川崎市、理事長:堤 和也、以下、川崎信用金庫、URL:https://www.kawashin.co.jp/index.html )のデジタル トランスフォーメーション(DX)の取り組みを支援し、職員のシンクライアント環境を「Dell EMC PowerEdge」ベースのハイパーコンバージドインフラ(HCI)に一新するとともに、バックアップソリューション「Dell EMC PowerProtect DD」を導入しました。これにより、職員の業務パフォーマンスが大幅に向上したことを発表しました。さらに、サーバー台数が1/3になり電力消費量を大幅に削減したことで、脱炭素社会における環境問題にも貢献しました。
今回の業務改革により、以下の効果がありました。
・職員によるログオン集中時に発生していた5〜10分の起動遅延をゼロに(年間の業務削減時間は1万4000時間と試算)
・VMware vSANベースのHCI構成にすることで、ブレードサーバーに比べて迅速かつ低コストで拡張が可能に
・サーバー設置スペースを1/3に削減して電力消費量も削減
・DR(ディザスター リカバリー)構成のバックアップ専用アプライアンス「PowerProtect DD」を活用したバックアップで、テープ交換の手間を年間40時間削減
■業務改革の背景:
川崎信用金庫では、2013年からすべての職員を対象として物理PCをシンクライアントに変え、仮想基盤を運用していましたが、システムの老朽化に伴って、PCログイン時の遅延が発生するようになっていました。また、データのバックアップにおいては、バックアップに不備があるとLTOテープを取り換え、一からバックアップをやり直すなど、多くの時間を費やしていました。
そこで、システム更改を機に、導入や拡張が容易で柔軟性の高いHCIに一新することを決め、2018年3月から、具体的な導入製品の検討を開始しました。シンクライアントのソフトは、「Citrix Virtual Apps(旧Citrix XenApp)」、仮想サーバー環境は「VMware」ベースで構築していたため、HCI基盤としては、「VMware vSAN」を前提に探索を進め、VMware製品との親和性の高い「PowerEdge R740xd」サーバーと、バックアップソリューションの「PowerProtect DD」を採用しました。
2018年10月から、段階的に基盤刷新を進めていき、まず「PowerEdge」サーバーを6台、「PowerProtect DD3300」を2台導入し、バックアップデータの遠隔保管を可能としました。次にオンプレミスに「PowerEdge」サーバーを15台、「PowerProtect DD6300」を2台導入し、同データセンター内にてバックアップ データの遠隔保管を可能とするとともに、仮想サーバー基盤をベースとするシンクライアント システムを刷新しました。パフォーマンスの改善を最重要視していた川崎信用金庫では、オールフラッシュの「PowerEdge R740xd」を採用し、検証ツールを作り込んでログオンの集中時をシミュレーションし、十分な効果が得られることを確認していきました。このような経緯を経て、2021年8月に、新たなシンクライアント環境の構築と移行を完了しました。
■デル・テクノロジーズのソリューション採用の理由:
複数のHCIソリューションの中から「PowerEdge R740xd」を採用する決め手となったのは、デル・テクノロジーズ製品がVMware製品との親和性が高く、十分な構築実績があった点でした。また、バックアップの課題も解決するために、LTOテープによるバックアップを廃止し、DR構成のバックアップ専用アプライアンス「PowerProtect DD」も導入しました。
■導入の効果:
今回の導入では、段階的な移行で運用の負担が軽減されただけでなく、脱炭素社会を目指す川崎信用金庫にとって、電力消費量が削減できたことも大きな効果となりました。サーバーの設置スペースは、ラック12台から4台へと1/3に削減することができ、この結果、電力消費量も削減され、環境問題への貢献にもつながっています。加えて、導入や拡張が容易で柔軟性の高いHCI構成にすることで、必要に応じてリソースだけを買い足すことができるようになり、コストを抑えた拡張を実現しました。
また、新たなシンクライアント環境ではログオン時の遅延は発生しておらず、従来環境における日中の遅延やパフォーマンス低下もなく、体感的にも操作が非常に速くなりました。川崎信用金庫では、この削減時間を年間1万4000時間と試算しており、中期経営計画にある業務改革にも貢献できました。バックアップの課題については、テープバックアップを廃止し、「PowerProtect DD」を活用したバックアップに変えたことで、LTOテープの交換作業も不要で、障害やトラブルもなくなり、毎日10分、年間で40時間を要していたLTOテープ交換の手間も削減しました。
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■川崎信用金庫について
川崎信用金庫は、神奈川県・東京都に56店舗を構え、地域密着型の金融サービスを提供しています。地域の中小企業、ならびに地域に住み・働く方の夢の実現を応援する「この街のベストサポーター」として、地域金融機関の責任を果たすべく、全力で業務に取り組んでまいります。
■デル・テクノロジーズについて
デル・テクノロジーズ(NYSE:DELL)は、企業や人々がデジタルの未来を築き、仕事や生活の仕方を変革することを支援します。同社は、データ時代に向けて、業界で最も包括的かつ革新的なテクノロジーとサービスのポートフォリオをお客様に提供しています。
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