• トップ
  • リリース
  • 早稲田大学×シーボン.共同研究。UVAがもたらす新たな肌ダメージを解明。SASP関連因子の分泌によって肌細胞が老化誘導される可能性を確認

プレスリリース

  • 記事画像1
  • 記事画像2
  • 記事画像3
  • 記事画像4

株式会社 シーボン

早稲田大学×シーボン.共同研究。UVAがもたらす新たな肌ダメージを解明。SASP関連因子の分泌によって肌細胞が老化誘導される可能性を確認

(PR TIMES) 2021年07月05日(月)15時15分配信 PR TIMES

独自のビューティ・プログラム「ホームケア+サロンケア」を展開する株式会社シーボン(東証一部上場、以下シーボン.) は、早稲田大学人間科学学術院健康福祉科学科 原太一教授と共同で研究を行い、下記、研究結果を見出しました。

UVAを正常ヒト皮膚線維芽細胞へ照射することで、SASP ※1関連因子の一種であるIGFBP7 ※2遺伝子の発現が増加
さらに、IGFBP7 を細胞へ直接添加することにより老化関連マーカーp21遺伝子※3の発現が増加。UVAの正常ヒト皮膚線維芽細胞への影響として、「周囲の細胞を老化させるSASP関連因子が分泌されることで、周囲の細胞を老化誘導し、老化が促進される可能性がある」ことが明らかになりました。


※1 SASPとは
老化した細胞は周囲の細胞へ影響を与える因子を分泌します。
この現象はSASP(Senescence-associated secretory phenotype)と呼ばれており、近年医療の分野で着目されています。この現象は肌においても同様であり、老化した細胞からSASP関連因子が分泌され、周囲の細胞の老化を促進していることが分かってきました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/27943/117/resize/d27943-117-fcb1b05c1050f468e4cb-0.jpg ]


※2 IGFBP7とは
インスリン様増殖因子結合タンパク質-7。SASP関連因子の一種。
※3 老化関連マーカーp21遺伝子とは
老化細胞で高発現する遺伝子。p21遺伝子の発現量を測定することで、老化細胞の度合いを把握することができる。

本研究成果の一部は、2021年6月25日(金)〜26日(土)に開催された第46回日本香粧品学会(WEB開催)にて発表しました。


研究の背景

紫外線は、波長の長さによってUVA、UVB、UVCに分けられ、その中でも長波長UVA(320-400nm)は地表に届く紫外線の約9割を占め、皮膚の真皮にまで到達します。
UVAの肌の影響として、シワやシミ等、これまでも多くの報告がありましたが、それ以外にもUVAが要因で起こりうる肌への影響があると考え、研究を行いました。


研究詳細

1.正常ヒト皮膚線維芽細胞にUVAを照射すると、細胞老化を引き起こすSASP関連因子の発現が増加する

[画像2: https://prtimes.jp/i/27943/117/resize/d27943-117-02d5fd8712b89c03b993-1.jpg ]

正常ヒト皮膚線維芽細胞へUVAを照射した際の
遺伝子変動を網羅的に解析したところ、
これまでUVAの影響として報告がある遺伝子群
の発現変動が見られたとともに、SASP関連の遺
伝子群の発現が上昇していることが分かりました。


[画像3: https://prtimes.jp/i/27943/117/resize/d27943-117-51b4ae115899472e2b4f-2.jpg ]

さらに詳細に解析を行った結果、SASP関連遺伝子群のうち、
IGFBP7遺伝子の発現が顕著に増加したことが明らかとなりました。


[画像4: https://prtimes.jp/i/27943/117/resize/d27943-117-60b972c496d6cb5ebd38-3.jpg ]

2.SASP関連因子「IGFBP7」は老化関連マーカーp21遺伝子の発現を
増加させる
正常ヒト皮膚線維芽細胞へIGFBP7を作用させ、老化関連マーカー
p21遺伝子の発現を解析した結果、p21遺伝子の発現を増加させる
ことが分かりました。
これより、UVA照射によってIGFBP7の発現が増加し、
正常ヒト皮膚線維芽細胞が老化することが示唆されました。


当社では本研究を通じて、より革新的なスキンケア製品の開発に努めてまいります。



プレスリリース提供:PR TIMES

このページの先頭へ戻る