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Beyond Next Ventures株式会社

tayoとBeyond Next Ventures、業務資本提携で研究者支援を強化

(PR TIMES) 2021年06月09日(水)09時45分配信 PR TIMES

研究者が最適な研究環境とキャリアを選択できる社会の実現へ

株式会社tayo(本社:神奈川県横須賀市、代表取締役:熊谷洋平、以下「tayo」)とBeyond Next Ventures株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:伊藤毅、以下「BNV」)は、日本の研究者を増やし、科学技術イノベーションをより活性化させるべく、この度業務資本提携を締結致しました。tayoの持つ大学院生向け求人プラットフォームの機能と、BNVの産学連携に関わる豊富な事業経験をかけ合わせることで、研究者が最適な研究環境とキャリアを選択できるサービスを実現します。
[画像: https://prtimes.jp/i/17460/102/resize/d17460-102-587027-0.jpg ]

日本の大学院修士課程への進学者は2010年をピークに、博士課程への進学者は2003年をピークに減少傾向にあります[1]。 特に、修士課程修了者の博士課程への進学率においては、1981年での18.7%から2019年ではおよそ半分の9.2%にまで減少しています[2]。

研究人材の減少は科学技術力の低下に直結すると言われており、日本が革新的なイノベーションを起こし競争力を高めていくためにも、研究人材の育成・確保が重要であると考えます。

今回、日本初の大学院進学者と研究室のマッチングプラットフォーム「tayo.jp」を運営するtayoと、国家プロジェクト含め数々の産学連携に関わる事業経験をもつBNVは、日本の研究者を増やすために、「研究者が今以上に活躍できる社会」の実現に向けて、互いの強みをかけ合わせることでさらなる研究者への支援を実現していきます。

具体的には以下の施策を実行予定です。

1.最適な研究環境を選択するための支援
tayo.jpでは既に100件を超える研究室の情報が掲載されていますが、BNVが持つ国際的かつ公式な大学とのネットワークを新たに活用することで、tayo.jpに掲載する研究室の情報をさらに拡充させていきます。進学希望者や現役の研究者に対し効率的かつ正確により多くの研究室の情報を提供することで、研究活動におけるベストな環境探しをサポートします。

2.多様なキャリアパスを通じた活躍機会の創出
BNVは、国内外のディープテックスタートアップへの出資と、国内最大級のアクセラレーションプログラムの運営を行なっており、創業前後のスタートアップとの広いつながりを有しています。このネットワークを通じ、博士・修士人材(在学中、ポスドク、既卒者含む)が、自身の専門性を活かし、スタートアップで活躍する機会を創出します。さらに、自らの手で社会変革をリードする研究者のスタートアップ創業に対する支援も行います。tayoが得意とする最適なアカデミックキャリアの選択肢と上記活動により、研究者に多様なキャリア選択の機会を提供します。

【関係者コメント】
株式会社tayo 代表取締役 熊谷 洋平
私は元々海洋微生物学という産業界から離れた基礎科学の分野で博士号を取得しました。周りの研究者仲間には企業との共同研究をしていた人も多くいましたが、どこか遠い世界のように感じていました。

「研究」という単位で民間企業とアカデミアを繋げる産学連携の取り組みは、研究成果の社会実装によるイノベーション創出のためには非常に重要です。しかし、社会実装に近い応用系の学問分野と基礎科学系の学問分野では、民間企業に対する距離感にどうしてもギャップが生じてしまいます。

一方で、「研究人材」という単位に目を向けてみると、応用からは遠い基礎科学の出身者が産業界で活躍する例は数多くあります。日本の研究力の向上のためには、幅広い分野の研究人材に対し、民間企業を含む多様なキャリアパスを提示することが重要だと考えています。

BNV社はVCとしての投資業務の傍らアカデミア全体の発展に繋がる多くの取り組みを展開しており、今後のアカデミアの発展に関し、我々と近い課題意識と、理想を持っていると考えます。この度の提携により、アカデミアと社会をつなぐための社会インフラとしての発展を加速させ、企業理念である「研究者が幸せになれる世界」の創出に貢献できればと考えております。

Beyond Next Ventures株式会社 代表取締役 伊藤 毅
日本の基礎研究力の低下は危機的な状況です。

発信される論文数と大学院博士課程への進学者数が2004年頃をピークに減少し、世界の中での日本の相対的な地位が低下しています。 政府のレポートによると、若手研究者の雇用・研究環境が劣化し、短期業績づくりに追われ独創性を発揮しづらく、学生が研究者の道を断念する事が、この原因の一つであると言われています。

学術研究を担う若手研究者は日本の国力の源です。今後、その育成確保が重要と考えます。そのためにも、競争力のある研究者や若手の研究者が活躍し、今よりも研究者の魅力が上がるような、学生にとって魅力ある研究環境が望まれます。

今回、「研究者が幸せになれる世界」の実現というtayo社の熊谷社長の企業理念に強く共感し、提携させて頂く事になりました。tayo社の研究者の方にとって最適なキャリアパスを提示するサービスを通じて、研究者の流動性を高める事、国際的な研究者の移動の機会提供、研究者が多様なキャリアパスを見通す事で、研究者の進学意欲の向上も期待できます。

日本の大学院修士・博士課程の進学者を増やすためにも、研究者の方が挑戦し、研究者の能力を最大限発揮できる、最適な研究環境を選べる事が理想です。今後、tayo社と一緒にその理想を実現していきたいと考えています。

【tayoについて】
tayoは「研究者が幸せになれる世界の実現」をミッションに掲げ、日本初の研究室の情報プラットフォーム「tayo.jp」を運営しています。公にはあまり流通していない各研究室の概要・教育方針・研究テーマなどの詳細情報を公開することで、大学院進学者と研究室のより精度の高いマッチングの機会を提供しています。現在、東京大学や京都大学などの国立大学を中心に、100件を超える研究室の情報が掲載されています。

【BNVについて】
BNVは「隠れた才能(人・技術)を見出し可能性を最大化する。テクノロジーで世界をより良いものにする」をミッションに掲げ、研究者・起業家の挑戦を後押しする様々な事業を展開しています。

国内外のディープテックスタートアップへの出資、ハンズオン支援(https://beyondnextventures.com/jp/portfolio/
技術シーズの事業化、事業成長支援「BRAVE」(https://brave.team/
研究開発型スタートアップにおける経営人材輩出、育成支援「Innovation Leaders Program」(https://talent.beyondnextventures.com/ilp
低コストで実験可能なウェット型シェアラボ「Beyond BioLAB TOKYO」の運営(https://biolab.beyondnextventures.com/


【株式会社tayo 会社概要】
本社  :神奈川県横須賀市追浜町2-15 平野ハイツ車庫上
代表者 :熊谷 洋平
設立  :2019年5月
事業内容:アカデミア向け求人プラットフォーム「tayo.jp」の開発及び運営
URL  :https://tayo.jp/company

【Beyond Next Ventures株式会社 会社概要】
本社  :東京都中央区日本橋本町3-7-2 MFPR日本橋本町ビル3階
代表者 :伊藤 毅
設立  :2014年8月
事業内容:日本・インドの技術系スタートアップへの出資・ハンズオン支援、技術シーズの事業化支援、研究開発型スタートアップにおける経営人材育成支援、ウェット型シェアラボ運営など
URL  :http://beyondnextventures.com/jp/

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[1] 「科学技術指標2020」第3章 高等教育と科学技術人材>3.2高等教育機関の学生の状況>「3.2.2大学院修士課程入学者」「3.2.3大学院博士課程入学者」より https://www.nistep.go.jp/sti_indicator/2020/RM295_32.html

[2] 「科学技術指標2020」第3章 高等教育と科学技術人材>3.2高等教育機関の学生の状況>「3.2.4修士課程修了者の進学率」より https://www.nistep.go.jp/sti_indicator/2020/RM295_32.html

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