プレスリリース
タイにて「ビオレガード モスブロックセラム」を先行配布
花王株式会社(社長・長谷部佳宏)は、2022年2月より、蚊から未来の命を守るプロジェクトを発足し、蚊による感染症・デング熱被害削減の取り組みを本格的に進めていきます。その一環として、花王独自の技術を応用した製品を開発。まずはタイ保健省にその製品を含め650万タイバーツを寄付し、同省と協働して、2022年2月から8万個をタイ国内で配布します。さらに、プロジェクトではデング熱に関する啓発活動や実証実験、研究活動などを包括的に推進していく予定です。
[画像1: https://prtimes.jp/i/70897/100/resize/d70897-100-8ee95911d4e938f8d7d2-1.jpg ]
タイ保健省および花王インダストリアル(タイランド)関係者
左から1人目:タイ保健省 疾病対策局 媒介感染症課副部長 ダリン・アリーチョックチャイ氏
2人目:タイ保健省 疾病対策局長 オーパス・カーンカンウィンポン氏
3人目:タイ保健省 事務次官 トンチャイ・ラートウィライラタナポン氏
4人目:タイ副首相、保健省大臣 アヌティン・チャーンウィーラクーン氏
5人目:花王インダストリアル(タイランド)社長 清水祐二
蚊は、人間にさまざまな病気を媒介することで、「世界で最もヒトを殺す生き物」と言われています。蚊が媒介する感染症のひとつであるデング熱は、東南アジア諸国などにおいて長年の社会問題であり、また温暖化の影響で世界に広がりつつあります。花王は今回配布する製品を「Bioré GUARD Mos Block Serum(ビオレガード モスブロックセラム)」として将来タイで発売することを予定しており、肌を守ることで「未来の命を守る」という使命実現をめざします。
[画像2: https://prtimes.jp/i/70897/100/resize/d70897-100-a7020468d7fe6fa12882-0.jpg ]
配布品:Bioré GUARD Mos Block Serum
配布時期:2022年2月〜
配布場所:タイ
タイでは毎年、多くの人がデングウィルスに感染しています。重症型のデング出血熱を発症する患者の多くは子供で、死に至ることもあることから、長年の社会問題とされてきました。近年感染者数は、さらに増加傾向にあります。
花王インダストリアル(タイランド)は、2021年6月にタイ保健省疾病対策局媒介感染症課(DVBD)、タイ工業団地公社(IEAT)、タイ国立電子コンピュータ技術研究センター(NECTEC)、アマタ・コーポレーションと、デング熱の蔓延を抑えることを目的とした、タイ政府と官民一体の共同事業を立ち上げました。この共同事業では、タイ東部のチョンブリ県ノンマイデーン地区、ドンフアロ地区、アマタシティ・チョンブリ工業団地をパイロットエリアとして選定。チョンブリ県などは、工業地帯で人の流入が多く、人口密度も高いのが特徴で、毎年デング熱の発生が確認されています。花王インダストリアル(タイランド)は協業者および地域コミュニティと共に、デング熱の啓発活動や、ボウフラの発生を減らすための適切な廃棄物処理システムの整備など、さまざまな取り組みを展開する予定です。
また花王は、NECTECが開発した、デング熱に関する最新情報を発信するモバイルアプリ「RooTan」への協賛を通じて、人々に正しい知識を提供し、蔓延防止に取り組みます。このアプリは、デング熱の発生とリスクに関する情報をリアルタイムで提供するほか、最新の健康関連情報も発信。たとえば、現在地や選択した地域におけるデング熱の感染リスク状況、PM2.5の濃度や暑さ指数など、さまざまな情報を得ることができます。
これらの活動の成果については、DVBD、NECTECとともに適宜検証を進め、タイのデング熱減少に貢献をしていきます。また、すでにタイでの実態調査やフィールドワークを共同で行っているマヒドール大学ラウィワン・スリサワット先生、パチャラ・スリウィチャイ先生と、実証実験も実施予定です。
[画像3: https://prtimes.jp/i/70897/100/resize/d70897-100-5222775371477da2d6bb-2.jpg ]
[画像4: https://prtimes.jp/i/70897/100/resize/d70897-100-be04978e7b943ee44e1e-3.jpg ]
マヒドール大学とのフィールドワークの様子
プロジェクト発足にあたり、花王株式会社 執行役員 コンシューマープロダクツ事業統括部門 ヘルス&ビューティケア事業部門長 塗谷弘太郎は、次のようにコメントしています。
「花王は、中期経営戦略『K25』で『未来の命を守る会社になる』という方向性を示しています。このプロジェクトはその『未来の命を守る』具体的取り組みの第一弾です。将来的にはこの取り組みを、蚊を媒介するさまざまな感染症に悩む他のアジア地域へも拡大していく予定です。ビオレブランドは、肌を人と人、人と社会をつなぐ『ヒューマンインターフェース』ととらえ、今後もより幅広いカテゴリでの商品を提供していきます。清潔な肌でこそ人は人に触れ、つながりあえるからです。さらにブランドを通して、特に困っている人々を助ける新たなビジネスモデルを構築していきます。」
花王は、人々のくらしを蚊から守る独自の研究もすすめてきました。蚊が肌に降り立つ挙動に着目し、界面での濡れ現象を利用することで、蚊の吸血から身を守る技術を開発。これは従来の忌避剤(揮発性有効成分、DEET、イカリジンなど)とは異なる作用機序をもつ新たな技術です。
花王は2019年にESG戦略「Kirei Lifestyle Plan(キレイライフスタイルプラン)」を策定、また2021年1月より始動した中期経営計画「K25」では「Sustainability as the only path」(豊かな持続的社会への道を歩む)をビジョンに掲げ、世界の社会的課題にグループの集積力で取り組むとしています。このプロジェクトは、「Kirei Lifestyle Plan」重点取り組みテーマである「QOLの向上」「暮らしを変えるイノベーション」を象徴するものといえます。今後も花王は製品をとおして、「未来の命」を守る会社となるべく課題に取り組んでまいります。
<関連情報>
■花王>サステナビリティ
https://www.kao.com/jp/corporate/sustainability/
■花王、ESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」を発表
https://www.kao.com/jp/corporate/news/sustainability/2019/20190422-001/
■未来に向けた「花王グループの新たな挑戦」 ESG経営に大きく舵を切る
https://www.kao.com/jp/corporate/news/business-finance/2019/20190926-001/
プレスリリース提供:PR TIMES