プレスリリース
コーチ・エィは、2010年より開始した医療従事者を対象としたコーチングプログラムの提供を皮切りに、20年以上にわたり医療機関における組織変革を支援しています。
この度、当社は、2024年6月21日〜22日に開催された「第26回日本医療マネジメント学会学術総会」にて、「『組織変革』を目的とした組織内でのコーチングが『個人の変容』に及ぼす影響」をタイトルとした口頭演題発表をおこなうとともに、「変化する未来に向けて、持続可能な組織をつくる システミック・コーチングがもたらす挑戦と成長」をテーマにしたランチョンセミナーを共催しました。
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ランチョンセミナーは、満席となる約250名の方々に参加いただきました。
| 口頭演題発表の概要
昨今の医療経営を取り巻く環境は、医療ニーズの変化、診療報酬の改定、働き方改革、多様性への対応、人材確保など、今まで以上に激しい変化の時期を迎えています。これらの環境変化を乗り越えながら、患者中心の医療サービスを高い質で提供していくため、医療業界の変革を担いリードしていく人材育成の重要度が、年を追うごとに高まっています。
その中で、組織変革やリーダー育成を目的としたコーチングの活用にも注目が集まっており、当社においても、多数の病院とプロジェクトを組み、医療現場の変革を支援しています。
今回発表した研究は、「組織変革を目的とした組織内でのコーチングが、医療従事者のリーダーとしての意識・行動にどのような影響があるか」という点に着目し、プロジェクトで得られたエビデンスを活用しながら、当社の研究開発部門であるコーチング研究所が調査した結果を明らかにしたものです。
- タイトル
「組織変革」を目的とした組織内でのコーチングが「個人の変容」に及ぼす影響
- スピーカー
株式会社コーチ・エィ 執行役員 大塚 志保
- 主な結果
調査対象の医療機関に在籍するリーダーの「リーダーとしての意識・行動」は、プロジェクト開始時には非医療業種と比較して低い値を示したが、プロジェクトの進捗に従い、すべての項目で非医療業種と同様の上昇が確認された。
「リーダーとしての意識・行動」の中でも特に、「目標達成に向けた新たな関係構築」の項目が大きく上昇した。
「目標達成に向けた新たな関係構築」の項目での職種別の上昇変化をみると、1番が看護職・医療技術職・事務職であり、2番目が医師であった。
※ 研究結果の詳細内容をご希望の方はこちらからお問い合わせください。
|ランチョンセミナーの概要
ランチョンセミナーでは、社会医療法人同心会古賀総合病院 理事長 古賀倫太郎氏、岡崎市民病院 院長 小林靖 氏をお招きし、前半では、医療現場に求められるリーダー開発や職員間の関係構築に焦点を当て、その実践内容や知見を発表いただいたほか、後半では、当社の執行役員である大塚志保とともに、「対話」がもたらす組織変革の可能性について、鼎談形式で意見交換を行いました。
- タイトル
変化する未来へ向けた持続可能な組織づくり
- 内容
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[表2: https://prtimes.jp/data/corp/53380/table/88_2_0454d3fc51203d36468917d1392122d1.jpg ]
[表3: https://prtimes.jp/data/corp/53380/table/88_3_e8fef6ffeb6d4810089c8cdbe6c21786.jpg ]
※ 研究結果の詳細内容をご希望の方はこちらからお問い合わせください。
| ランチョンセミナー演題発表の概要
[表4: https://prtimes.jp/data/corp/53380/table/88_4_ec306de9d07769eb19f90a02bfdd0e7b.jpg ]
「VUCAの時代」「多様性社会」など、確実な正解がない時代に組織をマネジメントする上で、いかに職員の主体性、自律性を育てていくかが重要と考えた。当院においても権限を移譲し、率直なアイデアや意見が言い合える、「心理的安全性」の高い組織を作り上げていく上で、コーチング型マネジメントやコーチングを活かしたリーダー育成への取り組みが喫緊の課題であった。そこでまず、理事長である演者自らがコーチングを1年半学び、幹部職員を中心に1on1でコーチングを行い、管理職の小グループでコーチング型マネジメントの勉強会を開催した。さらに「3分間コーチ」ワークショップを活用し組織内に対話の土壌を作り、現在は、経営幹部を院内コーチとして開発し、職員と対話を通して、病院の未来をともに創ることに取り組んでいる。
[表5: https://prtimes.jp/data/corp/53380/table/88_5_01bccd5ab630f1dc1fe24978ab58fa8f.jpg ]
当院は今年で創立146周年の3次救急を担う公立の地域基幹病院だ。長らく診療実績・病院経営共に凡庸で、ライバルである近隣の基幹病院群には差をつけられていた。そこで「人材から人財へ」をキーワードに2015年からコーチ・エィの「システミック・コーチング」というアプローチを取り入れた。当初4年間は同社にプロジェクトを委託、その後は現在まで病院独自で実施している。2019年に隣接していた県立病院の経営移管、2020年はコロナ禍と共に市内に大学病院分院の進出があったが、コーチング的思考を持ったリーダー達の活躍で薄氷を踏みながらも乗り切れた。2022年に私が院長に就任、病院の持続的な成長を目指し、病院文化の変革を旗印にパーパス経営に踏み出した。現在、コーチング的思考を緯糸、パーパスを経糸とし「シン・岡崎市民病院」を織りなすべく病院一丸となって取り組んでいる。
| 学会概要
[表6: https://prtimes.jp/data/corp/53380/table/88_6_7148773f42f3b5e9615c93d8bca2967a.jpg ]
| 株式会社コーチ・エィについて
コーチ・エィは、組織変革を実現するエグゼクティブ・コーチング・ファームです。
人と人との関係性に焦点をあて、システミック・コーチング(TM)というアプローチで、組織全体の変革を支援する対話を通じた組織開発を推進しています。
1997年の創業(当時はコーチ・トゥエンティワン)以来、パイオニアとして日本におけるコーチングの普及・拡大に貢献してきました。クライアントの約8割がプライム市場に上場している大企業です。また、コーチ人材の開発にも力を入れており、今まで1万人以上のコーチを輩出してきました。
2008年にはコーチング研究所というリサーチ専門の部署を構え、世界に先駆けてエビデンス・ベーストのコーチングサービスを提供してきました。豊富なコーチング実績の分析データをもとに、コーチングに関する学術研究や成果の可視化に向けた研究に取り組んでいます。
東京のほか、ニューヨーク、上海、香港、バンコクに拠点を構え、日本企業の海外拠点はもとより、海外現地企業にもコーチングを提供しています。世界的なコーチ養成機関の草分けであるCoach Uを2019年に子会社化するなど、さらなるグローバルネットワークの拡大を図っています。
プレスリリース提供:PR TIMES