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株式会社ポケットマルシェ

気候変動の問題が深刻化する中、生産者からは「高温や豪雨で生産に影響が出ている」という声が 産直アプリ「ポケットマルシェ」は、生産現場の環境変化を消費者へ伝える記事連載をスタート

(PR TIMES) 2021年12月15日(水)19時46分配信 PR TIMES

「生産者からのお手紙」として、第1回目は福井県でサバの養殖を行う横山さんの記事を公開

生産者と消費者をつなぐ国内最大級の産直アプリ「ポケットマルシェ(ポケマル)」を運営する株式会社ポケットマルシェ(本社:岩手県花巻市、代表取締役:高橋 博之、以下「当社」)は、「自然環境の変化」について生産者から寄せられた声を連載形式の記事にし、2021年12月15日(水)より「ポケットマルシェ」上で公開します。気候変動が深刻化する中で、日々自然に接する生産者が目にしている環境の変化を消費者に伝え、対応する方法を共に考えていきます。
URL: https://poke-m.com/stories/1964
[画像1: https://prtimes.jp/i/46526/85/resize/d46526-85-049e09c9b9906cce2126-0.jpg ]


【背景】
SDGsの目標13として「気候変動に具体的な対策を」が掲げられ、また、2021年10月〜11月には国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)が開催された中で、気候変動問題に対して世界的に関心が高まっています。2021年8月に公表されたIPCCの第6次評価報告書では、地球温暖化が進行すると大雨などの「極端現象」の深刻さが増大することや、数十年の間に温室効果ガスの排出が大幅に減少しない限り、世界平均気温が今世紀中に2℃を超えることが予測されています(※1)。

そのような状況下で、約6,300名の「ポケットマルシェ」登録生産者からも「気温・海水温上昇の影響で、例年より収穫量・漁獲量が減少した」「高温により、品質の維持が難しくなっている」「豪雨の影響で収穫前の作物に被害が出た」といった声が日々届いています。気候の影響を強く受ける生産現場では、生産者が深刻な環境の変化に直面しており、それはやがて私たちの食卓にも影響を及ぼします。

気候変動を加速させる要因の一つに「分断」があると当社は考えます。消費者と生産者、都市と地方、人間と自然の分断が進んだことにより、様々な場面で顕在化している気候変動の影響が見えづらくなっています。さらに、バリューチェーンの分断により、知らずに気候変動の拡大に加担してしまう場合もあります。

「ポケットマルシェ」の生産者と消費者をつなぐ仕組みは、分断を乗り越える仕組みでもあります。これまでも当社は生産者約6,300名のネットワークから届いた気候変動問題に関する情報を公開してきましたが、さらに発信を強化すべく、この度、「ポケットマルシェ」上で「自然環境の変化と向き合う生産者の声」を伝える記事の連載を開始します。深刻な環境の変化を消費者に知ってもらい、変化に対応する方法を生産者と消費者の両者で模索する流れを作りたいと考えています。今後は、現状を知って何か行動しようとする方を後押しする仕組みの構築も当社で行っていく予定です。

※1:2021年8月 環境省「IPCC AR6/WG1報告書の政策決定者向け要約(SPM)の概要」より

【概要】
農業、漁業、畜産業に携わる10名以上の「ポケットマルシェ」登録生産者に、環境の変化と生産への影響に関するヒアリングを実施しました。さらに、変化が深刻化している中で、消費者に伝えたい想いをお聞きしています。
[画像2: https://prtimes.jp/i/46526/85/resize/d46526-85-3e53632f7605ad943091-1.png ]

ヒアリングした内容は、「生産者から消費者の方へ宛てた手紙」の形式で、「ポケットマルシェ」上の「マガジン」記事として公開します。日々自然に接する生産者だからこそ気づく環境の変化について、その深刻さをいち早く知らせたいという想いから、連載名は「生産者さんからみなさんへ 〜自然環境の変化と向き合う #カナリアの声〜」としました。第1回目として、福井県小浜市でサバの養殖を行う横山拓也さんの記事を12月15日(水)に公開しました。
URL: https://poke-m.com/stories/1964

【記事での発信内容】
生産者からヒアリングした環境の変化について、記事では以下のように発信をしています。(記事本文から一部抜粋)


私が養殖に関わってから4年半ほどが経ちますが、海水温は年々上昇傾向にあります。私の計測では、2016年は27℃が最高でしたが、2020年は31℃で、上がり幅が極端だなと感じています。
2020年の夏は、いけすで飼っていた7000尾のうち約4500尾が、ものの10日で死んでしまうということがありました。平均海水温が30℃を超えることはめったにないのですが、そのときは30℃超えの日が1週間ほど続いたんです。サバは高い温度に弱い回遊魚なので、一発でやられてしまいました。
サバが高い海水温で死ぬメカニズムを調べると、酸欠状態になるからだとわかりました。そこで、2021年の夏は、導入する種苗数や出荷時期を調整し、いけす1つあたりのサバの数を1500尾から300尾に減らすことで、乗り切りました。



【当社代表取締役 高橋博之のコメント】
この10年、日本各地の農山漁村を訪ねてきました。農家や漁師から最も多く耳にしたことは、環境の異変に伴い、各種生産の難易度が上がっているということです。猛暑、巨大台風、集中豪雨、高水温などの影響によって、漁獲量や収穫量が激減するなど、気候変動の矢面に立たされている各地の生産者はすでに様々な形で実被害を受け始めています。

何らかの危険が迫っていることを知らせる前兆を指す慣用句に「炭鉱のカナリア」があります。毎日自然に働きかけて生産している農家や漁師は、まさしく現代の気候変動時代におけるカナリアのような存在なのです。しかし、食べものの裏側が見えない大規模流通では、その声はかき消されてしまいます。ですので、食べものの裏側の生産者を可視化したポケットマルシェは、そうした声を拾い集め、消費者に伝えていきたいと思います。そして、消費者にも環境の問題を自分事として考えてもらうことで、生産と消費の分断を乗り越えていきたいです。
[画像3: https://prtimes.jp/i/46526/85/resize/d46526-85-1d3e9b598c31912a3187-2.jpg ]

【当社の気候変動問題への取り組み】
2020年7月: 生産者が出品時に利用できる「#豪雨被害で困っています」タグを設置
令和2年7月豪雨の被災生産者への支援として、豪雨の被害を受けた生産者が「#豪雨被害で困っています」タグを使用して出品できるようにしました。これにより、消費者はタグから被災生産者の商品を探し、購入という形で応援をすることが可能になりました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000046526.html

2020年9月: 生産者が出品時に利用できる「#台風被害で困っています」タグを設置
台風9号・10号の被災生産者への支援として、台風の被害を受けた生産者が「#台風被害で困っています」タグを使用して出品できるようにしました。また、「ポケットマルシェ」内の記事やSNSで、生産現場への被害に関する情報発信を行いました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000046526.html

2021年8月: 被災生産者を金銭面で応援可能な「まごころ商品」の販売を開始
台風8号や令和3年8月豪雨などの自然災害が続いたことを受け、被災により当面の生産活動や生鮮品の出品が困難になった生産者を金銭面で応援可能な「まごころ商品」の販売を開始しました。購入者には応援へのお礼として、生産者と当社スタッフからのお礼の手紙と、「ポケマルステッカー」が送られます。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000065.000046526.html

【当社の考える「持続可能な社会」について】
「持続可能な社会」の実現が叫ばれる今、当社の考える「ありたい社会」とそこにいたる道筋について詳述する「サステナビリティページ」を、コーポレートサイト上で公開した。本来不可分であったはずの消費者と生産者、都市と地方、人間と自然の分断が進んだことにより、社会の持続可能性は脅かされている。分断された両者をつなぎ、「共助」の関係性を育むことが「持続可能な社会」の実現につながる。

サステナビリティページ: https://www.pocket-marche.com/sustainability/

【ポケットマルシェについて】
ポケットマルシェ( https://poke-m.com/ )は、全国の農家・漁師から、直接やりとりをしながら旬の食べ物を買うことができるプラットフォーム。提供は2016年9月。現在、約6,300名(2021年12月時点)の農家・漁師が登録し、約16,000品の食べ物の出品と、その裏側にあるストーリーが提供されている。新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに食への関心が高まり、ユーザ数は約8.3倍、注文数はピーク時に約20倍となり、約43万人の消費者が「生産者とつながる食」を楽しむ。

【会社概要】
会社名: 株式会社ポケットマルシェ
代表者名: 高橋博之
所在地: 岩手県花巻市藤沢町446-2
東京オフィス:東京都渋谷区千駄ヶ谷3-26-5 金子ビル3F
事業内容:
・生産者と消費者を直接繋ぐCtoCプラットフォーム「ポケットマルシェ」の企画・開発・運営
・寄附者と生産者が繋がるふるさと納税サイト「ポケマルふるさと納税」の企画・開発・運営
・食べもの付き情報誌「食べる通信(R)」の普及・多地域展開の促進、「東北食べる通信」の企画・運営
・生産者の販路拡大・地産品の認知向上・関係人口創出を目的とした自治体支援施策の企画・実施
・産直食材を活用したキャンペーンや福利厚生プラン等の企業向けプログラムの企画・実施
URL:https://www.pocket-marche.com/



プレスリリース提供:PR TIMES

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