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プレスリリース
コーチングのセッション評価尺度「英語版CSES」の妥当性を検証した研究結果を "Annual Coaching in Leadership & Healthcare Conference" で発表
How Can We Evaluate Coaching Sessions?
コーチ・エィは、当社の研究開発部門であるコーチング研究所において、組織開発に向けたコーチングに関する長年の豊富な経験とリサーチ実績をもとに、人と組織の状態を可視化し、コーチングの可能性を科学的な視点から読み解く活動・研究を行っています。
その活動成果の一つとして、2024年5月3日〜4日(米国東部時間)にボストンで開催された、米国コーチング研究所(Institute of Coaching、以下IOC) が開催する年次総会 "Coaching in Leadership & Healthcare Conference" で、当社の研究 "How Can We Evaluate Coaching Sessions? Validation of the Session Evaluation Scale and Its Relationship with Coaching Effectiveness"(コーチングセッションをどう評価するか?セッション評価尺度の検証とコーチング効果との関係)をポスター発表いたしました。
| 発表した研究内容
昨今、ビジネスコーチングへの関心が一層高まり市場規模も急速に拡大している中、より効果的なコーチングを提供するために、コーチングプロセスがどのように機能するのかを明らかにし、評価することが重要になっています。しかし現在の評価方法の多くは、結果に基づく「総括的評価(Summative Evaluation)」に依存しています。
この課題に注目し当社は、コーチングセッションの過程を評価でき、かつコーチとコーチイー(コーチングを受ける人)双方からのセッション評価を可能にする尺度として、CSES(Coaching Session Evaluation Scale)の日本語版を2023年に開発しました。
CSESは、国際コーチング連盟(ICF)のコアコンピテンシー*に基づき、コーチのスキル、態度、およびアプローチからコーチングの質を評価するものであり、その活用により、コーチングセッションの質向上を目指します。
この度、発表した "How Can We Evaluate Coaching Sessions? Validation of the Session Evaluation Scale and Its Relationship with Coaching Effectiveness" は、CSESのグローバル利用を見据えた英語版CSESの妥当性を検証するものであり、主には次の3点を明らかにしました。
英語版CSESは、コーチングセッションの両当事者であるコーチとコーチイーが、同じ評価軸でのセッション評価を可能にすること
英語版CSESを取り入れることは、コーチとコーチイー双方の視点に基づくセッションの改善方法の探求に大きく貢献すること
英語版CSESを取り入れることで、最終的には、コーチングセッションの評価自体が向上すること
なお、日本語版CSESの開発成果は、2023年9月15日〜17日に開催された日本心理学会第87回大会において、筑波大学 藤桂准教授 (筑波大学人間系/筑波大学働く人への心理支援開発研究センター)とともに、「コーチングのプロセス評価尺度に関する研究」として発表しています。
* 国際コーチング連盟(ICF)のコアコンピテンシーとは
コーチングに関する世界最大規模の非営利団体である国際コーチング連盟(international Coaching Federation)が、優れたコーチの行動特性をまとめたもので、「基盤を整える」「関係をともに築く」「効果的なコミュニケーション」「学習と成長を促す」の4つの要素から成り立っている。
| 発表者
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/53380/83/53380-83-aab8c88de9cd8821ff075200ddaaa9f1-1000x1200.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
福林 直
株式会社コーチ・エィ
コーチング研究所
リサーチ&ディベロップメントグループ プロジェクトリーダー
国際基督教大学卒業・筑波大学博士後期課程在籍。ビジネスプロセスコンサルティング等を経験後、コーチ・エィにてプロジェクトの成果測定やアセスメントツールの開発、サービスコンテンツの開発に携わる。尽きない探究心でコーチ・エィのサービスの学術的基盤の強化に取り組んでいる。
| 米国コーチング研究所(IOC)について
米国コーチング研究所(IOC)は、ハーバード大学医学大学院の関連機関であるマクリーン・ホスピタルに所属する非営利のコーチング研究機関として、2009年に設立されました。設立以来、コーチング分野の価値と信頼性向上を目的に、調査研究の発表、学習機会の提供、カンファレンス開催などを通じ、調査研究や科学的根拠に基づくコーチングの実践と理論の普及に努めています。
| "Coaching in Leadership & Healthcare Conference" について
"Coaching in Leadership & Healthcare Conference" は、IOCが毎年開催する年次大会です。世界トップクラスの科学者やコーチング研究者が登壇し、コーチングのさらなる進化と、自己、他者、組織のイノベーションを呼び起こす方法を参加者とともに探ります。
【過去の当社の出展実績】
□ 2023年4月27日〜29日開催時
□ 2021年9月23日〜25日開催時
| 株式会社コーチ・エィについて
コーチ・エィは、組織変革を実現するエグゼクティブ・コーチング・ファームです。
人と人との関係性に焦点をあて、システミック・コーチング(TM)というアプローチで、組織全体の変革を支援する対話を通じた組織開発を推進しています。
1997年の創業(当時はコーチ・トゥエンティワン)以来、パイオニアとして日本におけるコーチングの普及・拡大に貢献してきました。クライアントの約8割がプライム市場に上場している大企業です。また、コーチ人材の開発にも力を入れており、今まで1万人以上のコーチを輩出してきました。
2008年にはコーチング研究所というリサーチ専門の部署を構え、世界に先駆けてエビデンス・ベーストのコーチングサービスを提供してきました。豊富なコーチング実績の分析データをもとに、コーチングに関する学術研究や成果の可視化に向けた研究に取り組んでいます。
東京のほか、ニューヨーク、上海、香港、バンコクに拠点を構え、日本企業の海外拠点はもとより、海外現地企業にもコーチングを提供しています。世界的なコーチ養成機関の草分けであるCoach Uを2019年に子会社化するなど、さらなるグローバルネットワークの拡大を図っています。
プレスリリース提供:PR TIMES