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「経済安全保障重要技術育成プログラム」で重希土フリー磁石/レアアースフリー磁石開発と次世代磁石に適したモーターの設計開発に着手

(PR TIMES) 2024年07月26日(金)13時40分配信 PR TIMES

新規高性能永久磁石の開発によりモーターなどの関連産業強化を目指す


 NEDOは経済安全保障を強化・推進する観点から支援対象とすべき先端的な重要技術の研究開発を進める「経済安全保障重要技術育成プログラム(通称“K Program”)」(以下、本プログラム)の一環で「重希土フリー磁石の高耐熱・高磁力化技術」(以下、本事業)の研究開発に着手します。
 本事業では、既存の永久磁石に代わる重希土フリー磁石/レアアースフリー磁石の新たな製造プロセス開発と次世代磁石の特性に適したモーターの設計開発を対象とします。本事業での研究開発は永久磁石の供給安定化、性能向上を図るものであり、永久磁石のみならず、モーターを用いたさまざまな製品に関して日本の優位性を維持・確保することを目指します。

1.経済安全保障重要技術育成プログラムについて
 世界的に、科学技術・イノベーションが国家間の覇権争いの中核となっている中、日本が技術的優位性を高め、不可欠性を確保するためには、研究基盤を強化することはもちろんのこと、市場経済のメカニズムのみに委ねるのではなく、国が強力に重要技術の研究開発を進め、育成していく必要があります。
 そこで、経済安全保障を強化・推進するため、内閣府や経済産業省、その他の関係府省が連携し、先端的な重要技術の研究開発から技術実証までを迅速かつ柔軟に推進するため、本プログラム※1が創設されました。
 本プログラムでは、NEDOに造成された基金※2により、国が定める研究開発ビジョンや研究開発構想※3に基づき、科学技術の多義性を踏まえ、民生利用のみならず公的利用につながる研究開発とその成果の活用を推進します。

2.事業の概要
 本事業では、高性能な永久磁石に必要な課題に対応するべく、既存の永久磁石に代わる「重希土フリー磁石/レアアースフリー磁石」の新たな製造プロセス開発を行います。また、重希土・ネオジムフリーレアアース磁石および完全レアアースフリー磁石ら、次世代磁石の特性に適したモーターの開発設計を行います。本事業で実施する次世代磁石の開発は磁石の高耐熱化・高磁力化と資源リスクの低減を通して、永久磁石の供給安定化、性能向上を図るものであり、永久磁石ならびにモーターなどのさまざまな磁石を用いる製品の優位性を維持・拡大することを目的とします。

3.実施内容・採択テーマ
 事業名:経済安全保障重要技術育成プログラム/重希土フリー磁石の高耐熱・高磁力化技術
 採択テーマ:準安定非平衡化合物を基とする新規永久磁石の開発
 予算:34億円(予定)
 期間:2024年〜2029年(予定)
 採択テーマの詳細と実施予定先は、以下の実施予定先一覧と事業概要資料をご覧ください
(別紙1)実施予定先一覧
(別紙2)事業概要資料
※上記「別紙1」および「別紙2」については、いずれも以下のURLよりご確認ください。
 https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101765.html

【注釈】
※1 経済安全保障重要技術育成プログラム
事業名:経済安全保障重要技術育成プログラム
事業期間:2022年度〜2031年度
事業概要:経済安全保障重要技術育成プログラム https://www.nedo.go.jp/activities/k-program.html
※2 NEDOに造成された基金
本基金は、経済施策を一体的に講ずることによる安全保障の確保の推進に関する法律(令和4年法律第43号)第63条第1項における「特定重要技術の研究開発の促進及びその成果の適切な活用を目的するもの」として指定基金に指定されています。
※3 国が定める研究開発ビジョンや研究開発構想
「研究開発ビジョン」とは、経済安全保障推進会議および統合イノベーション戦略推進会議で取りまとめられる、支援対象とする重要技術や重要技術となり得る要素技術などを示したものです。「研究開発構想」とは、研究開発ビジョンをもとに内閣府および経済産業省が具体的な研究開発の構想を示すために策定するものです。最新の資料は、内閣府ホームページ(経済安全保障重要技術育成プログラム https://www8.cao.go.jp/cstp/anzen_anshin/kprogram.html)を参照ください。

プレスリリース提供:PR TIMES

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