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プレスリリース
かせきさいだぁによる新作個展「KASEKI POP 2023〜SUMMER TIME〜」POP UP展「TOKYO POP by KASEKI CIDER」を8月20日(日)より同時開催
この度、WATOWA GALLERYは、所属作家かせきさいだぁによる新作個展「KASEKI POP 2023〜SUMMER TIME〜」及び、 “かせきさいだぁ”が影響を受けた東京のクリエイターを紹介するPOP UP展、「TOKYO POP by KASEKI CIDER」を8月20日(日)より渋谷elephant STUDIOの1Fと2Fにて、同時開催いたします。POP UP展は「ドラゴンヘッド」「ちいさこべえ」で人気の漫画家“望月ミネタロウ”さん、東京のPOPを代表するイラストレーター“白根ゆたんぽ”さんのお二人を迎え、“かせきさいだぁ”の作品も交えてのグループ展となります。
[画像1: https://prtimes.jp/i/15900/77/resize/d15900-77-ab894b6a2d455d75c728-0.jpg ]
開催概要
会期 2023年8月20日(日)〜 9月3日(日)12:00 - 19:00 火曜定休
会場 elephant STUDIO 1F & 2F(東京都渋谷区渋谷2-7-4 elephant STUDIO 1F,2F)
主催 WATOWA GALLERY(WATOWA INC.)
入場料 ドネーションチケット 500円(税込)〜
8/23(水)、8/30(水)は観覧無料。
*右記 URL からの事前予約制 https://dashboard.artsticker.app/event/13862
*自身で金額を決定するドネーションシステム(ミニマム 500 円から入場 料を自身で決定し、それが若手アーティスト支援のためのドネーションとなるシステム。アーティスト支援と国内アートシーンの活性化を目的としたアートアワード WATOWA ART AWARD 2023 EXHIBITION に寄付されます。)
イベントページ:http://www.watowa.jp/news/2023/08/kasekipop2023summer.html
HP:https://watowagallery.com
Instagram:https://www.instagram.com/watowagallery/
CONTACT:gallery@watowa.jp
KASEKI POP 2023〜SUMMER TIME〜 ステートメント
かせきさいだぁのポップアート
― 作品に耳を澄ませれば、時代の音が聞こえてくる ―
かせきさいだぁは日本を代表するヒップホップアーティストであり、あるときは漫画家、文筆家、そして現代アーティストといくつもの多彩な顔を持つ。彼の描く作品は、すっきりと無駄のない構図や透明感のある素直な色調が印象的で、まるで軽快なシティポップを聴いているような心地よさがある。
代表的な名画シリーズでは、モナリザやゴッホのひまわり、モネの水連といった誰もが知る名画を、かせきさいだぁらしいミニマルで可愛らしい姿に描き直している。かせきさいだぁ流に言えば “名画のサンプリング” だ。既存の音源の一部を引用して再構築するヒップホップにおけるサンプリングと、名画を記号的に引用する表現手法には通じるものがある。そこには名画へのリスペクトや親しみ、愛着があり、そうした気持ちを他者と分け合いたいという高い共感性がある。好きなものを友達とシェアしたいという気持ちや、現実世界の煩雑さに抵抗するように軽さや明るさや可愛らしさを求める今の時代のムードは、かせきさいだぁの世界観と驚くほどマッチしている。コンセプトの壁を超えるためにインテリジェンスで武装しないと到達できないのがいわゆる現代アートの姿だとするなら、かせきさいだぁのアートは誰にとっても親しみやすく居心地がいい。誰も撥ねつけない大らかな作風は、いつまでも眺めていたくなる幸福感に繋がっている。
しかし、彼の持ち味はそうしたポップさや親しみやすさだけではない。一見、CGのように滑らかで正確無比に見える作品を間近で見ると、手描き独特の線のゆがみや色の塗り重ねの跡があり、彼が正真正銘の絵描きなのだということがよくわかる。手で描くことでしか成しえない人間的なゆらぎは、モチーフに生命力を与え、作品に時間の流れを生む。そうして堆積していった膨大な情報量はある種の難しさでもあるのだが、「人間は情報量の多さこそを面白さと捉える」ということをかせきさいだぁは熟知している。
ミュージシャンとして活動するより以前、彼はゲーム会社のグラフィック担当として、ゲームのキャラクターや背景を制作していたのだという。フェルメールの《真珠の耳飾りの少女》の瞳がパックマンを象った作品があるが、ゲームクリエーターのキャリアが分かるとその遊び心にも納得だ。使える色数も少ない黎明期のゲームグラフィックの世界にいたからこそ、手描きの良さや画面に込められた情報量が人間に与える影響を深く理解している。長く画面を見続けたいという欲求は、人間が対象を面白いと感じる感覚とリンクしているのだから。分かりやすさと複雑さの絶妙なバランスこそが、見る者の心をひきつけてやまないかせきさいだぁの作品の魅力になっている。
沓名美和
出展作家プロフィール/出展作品
■かせきさいだぁ
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1995年、1st アルバム『かせきさいだぁ』でデビュー。現在までオリジナル・アルバムを6枚リリース 。ポップ・ミュージックの歌詞を引用したラップで注目を集め、今日では日本のヒップホップ界で強い影響力のあるミュージシャンの一人として知られているミュージシャン、ラッパーとして活動する一方、イラストレーター・漫画家・文筆家・作詞家とジャンルを問わず幅広く活躍するその姿はまさにヒップホップ・ アーティスト。アクリルやマーカーを用い 、シルバーの背景、ポップな作風が徴の作品を手がけている。絵画作品では、歴史的名作をオマージュした「名画シリーズ」が近年注目を集めている。
2021年よりWATOWA GALLERYの所属作家としてARTIST活動を精力的に開始し、同年9月には初めての大規模な個展「かせき POP!」を開催し話題になる。
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■望月ミネタロウ
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神奈川県横浜生まれ。'84年講談社ちばてつや賞優秀新人賞を受賞し、'85年「ヤングマガジン」で『バタアシ金魚』で連載デビュー。主な作品に『バイクメ〜ン』『お茶の間』『座敷女』『鮫肌男と桃尻女』『ドラゴンヘッド』『万祝』『東京怪童』『ちいさこべえ』『犬ヶ島』『没有漫画、没有人生』などがある。
『ドラゴンヘッド』で第21回(1997年)講談社漫画賞、第4回(2000年)手塚治虫文化賞マンガ優秀賞受賞。『ちいさこべえ』で第17回(2013年) 文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞、France BD Critics Association (ACBD) "2016 Best Asia BD" award、アングレーム国際漫画祭シリーズ賞受賞(2017年)。
(C)ガジェット通信
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「Libe’ Ration イラスト」
(C)望月ミネタロウ・小学館
■白根ゆたんぽ
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1968年埼玉生まれ。東京在住。イラストレーターとして広告やWebコンテンツ、企業コラボなど多くの仕事に携わる。最近ではDAISO50周年記念47都道府県トートバッグへのイラスト提供、東急歌舞伎町タワー LIFE STYLE HOTEL EVAへの作品提供など。クライアントワークの他、年に数回の個展、企画展や海外でのアートフェア、グループ展への参加も行う。
instagram: @yuroom(https://www.instagram.com/yuroom/)
[画像7: https://prtimes.jp/i/15900/77/resize/d15900-77-bd15da88c7d937abf26b-6.jpg ]
Open-Mouthed #2
WATOWA GALLERYとは
WATOWA GALLERYは、現代日本のストリートカルチャーやファッション、独創的・先進的なテクノロジーや「ジャパニーズ・フィロソフィー」を取り入れた新しい感性を持つ若手の作家を中心として、アート・コミュニケーションの場を提供するアートプロジェクト/プロデュース集団です。アートがファッションのように親しみやすいカルチャーとなり、ひとりひとりのライフスタイルに溶け込む社会を拓くため、新しい感覚のエキシビションや、アートプロジェクトのプロデュース・演出を行い、アートに触れるタッチポイントを拡大します。
現在も国内外で評価されている主要なアートムーブメントの多くは、ミュージアムの外で、そして多様なジャンルのアーティストと支援者との交流によって生まれています。わたしたちは特定のアートスペースを持たず、あらゆる空間をギャラリーと捉え、アートをミュージアムからコミュニティへ、都市へ、住空間へ開放し、ミュージアムの外からさまざまな分野のプロフェッショナルと横断的なアートプロジェクトを発信していきます。さらに、日本の若手アーティストの活躍と日本の若手コレクターの参入をサポートし、アーティストと支援者の交流を促進します。
WATOWA GALLERYを媒介とした新しいコミュニケーションやコミュニティの育成によって、次の時代のアートシーンを創造し、市場の活性化を目指します。2019年より特定の場所を持たないプロデュース集団としての活動をしておりましたが、2022年9月より、初のWATOWA GALLERYの本拠地となる WATOWA GALLERY / THE BOX TOKYOを浅草・今戸にローンチ。
プレスリリース提供:PR TIMES