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【武蔵野美術大学 美術館・図書館 民俗資料室】「民俗コレクション」巡回展の開催について

(PR TIMES) 2023年05月11日(木)17時15分配信 PR TIMES

石巻市博物館第5回企画展「民具のデザイン図鑑 くらしの道具から読み解く造形の発想」

石巻市博物館にて、石巻市博物館×武蔵野美術大学 石巻市博物館 第5回企画展「民具のデザイン図鑑 くらしの道具から読み解く造形の発想」を開催します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/83551/76/resize/d83551-76-98835b617dea5d639c1b-3.jpg ]

本展の趣旨


宮城県石巻市にて2023年5月27日(土)より開催する、石巻市博物館×武蔵野美術大学 石巻市博物館 第5回企画展「民具のデザイン図鑑 くらしの道具から読み解く造形の発想」は、武蔵野美術大学の民俗コレクションを主体とした巡回展です。
この企画展は、2022年度に本学鷹の台キャンパスで開催した、民俗資料室ギャラリー展示30「民具のデザイン図鑑 くらしの道具から読み解く造形の発想」を元にしていますが、大学で企画したものをより広く深く土地に発展させようと、監修者と地域博物館の研究交流から、双方のコレクションの魅力をひき出すための共同成果として実現しました。
石巻市博物館側から出品される資料は、2011年の東日本大震災から救い出され、安定化処理を終えた、「レスキュー資料」です。博物館は地震と津波で壊滅的な被害を受けましたが、2021年秋に新たな施設で内陸部に開館しました。今回の企画展は、復旧された被災民具から地域的特色を示すものを展示で紹介するまたとない機会となります。


本展の構成



[画像2: https://prtimes.jp/i/83551/76/resize/d83551-76-2f723c07d9dd47cb9048-0.jpg ]

1.日常的な労働や身の丈にあった生活に即した造形〈かたちと身体〉
 生活の現場に則して、素材を活かし概念をかたちにする民具を紹介。







[画像3: https://prtimes.jp/i/83551/76/resize/d83551-76-209d344656eaf8e85ec8-0.jpg ]

2.デフォルメされた「祝う」かたちの面白い造形が意味を生み出し、民衆に共感された造形〈ユーモアと図案〉
 染織や絵馬などデフォルメされた造形の中に意味を見いだす。






[画像4: https://prtimes.jp/i/83551/76/resize/d83551-76-6eb29453a1b6f00ac796-0.jpg ]

3.自然に宿る精霊や神仏を表現し、その霊性を暗示する造形〈見立てと表象〉
 自然に宿る神々などを表現し、その霊性を暗示する「日本それぞれの土着信仰のかたち」を解説。





以上、3つのコーナーに、武蔵野美術大学美術館・図書館70点、石巻市博物館30点を展示予定。

イベント開催について


会期中は、本学の教員や学生たちが、トーク・セッションや石巻でのフィールドワークによる制作、展示を行います。こうした社会と地域の連携を土台とした企画展は、貴重な大学コレクションをアートとキュレーションによって、より社会に向けて開いていこうという、美術大学からのメッセージでもあります。

イベント1. オープニング記念 学長トーク「美術の豊かさ、デザインの可能性」
日時:2023年5月27日(土)9:30〜(申込不要、参加無料、定員50人)
語り手:樺山祐和(武蔵野美術大学学長)
場所:マルホンまきあーとテラス 企画展示室前ロビー
内容:武蔵野美術大学学長に、自身の油絵の画業と大学での美術教育、絵本制作と民具などについて、ざっくばらんに語っていただく美術放談。

イベント2. トーク・セッション
「民具とデザインでこんなこともできる! 美術大学から提案するコレクションの可能性」
日時:2023年7月1日(土)13:00〜15:30(申込不要、参加無料、定員300人)
話題提供:加藤幸治(武蔵野美術大学 美術館・図書館副館長)
      杉浦幸子(同 芸術文化学科教授)
      西川 聡(同 工芸工業デザイン学科教授)
     大石啓明(同 デザイン情報学科准教授)
コメント:神野善治(日本民具学会会長・武蔵野美術大学名誉教授)
場所:マルホンまきあーとテラス 小ホール
協力:武蔵野美術大学共同研究「美術大学における民俗資料の活用をめぐる基礎的研究」
内容:被災から復旧した「レスキュー資料」でもある民俗資料の、これからの活かし方を考えるイベント。武蔵野美術大学の研究者や作家の実践から、今後の博物館の民俗資料の可能性についてさまざまな提案をしたいと思います。

イベント3. ワークショップによる展示「民具のその先へ」
日時:2023年8月8日(火)〜8月20日(日)
企画:鈴木康広(武蔵野美術大学空間演出デザイン学科教授)
加藤幸治(同 美術館・図書館副館長)
山内優仁(東京大学大学院博士後期課程)
場所:マルホンまきあーとテラス 企画展示室前ロビー
協力:重吉興業株式会社
内容:企画展の関連展示として、武蔵野美術大学空間演出デザイン学科の学生や卒業生たちが、5月から石巻市内でフィールドワークを行います。そして地域文化と民具について問いを深めていくワークショップの過程で作品制作をし、展示します。学生たちのアイディアから、どんな作品が生まれるかはお楽しみです。

本学の民俗資料について


武蔵野美術大学 美術館・図書館の民俗資料は、かつて、徹底したフィールド調査の鬼であった、異端の民俗学者・宮本常一(武蔵野美術大学名誉教授)が主導した旧日本観光文化研究所に由来する資料と、宮本常一のもとに集った学生たちが結成した生活文化研究会の収集を中核とし、日本全国規模の収集による9万点の一大コレクションを成しています。
本学では、日々表現と向き合っている学生たちのアイディアの源泉として、そしてアートやデザインのものづくりの思索を深めるために、収集した美術資料・造形材料をさまざまな方法で教育・研究に活用しています。今回の巡回展で出陳する民具も、そうした美術資料の重要なものとして位置づけられており、美術大学が保有する生活文化のコレクションとして、世界的に見ても極めてユニークなものであります。
「美術資料としての民俗資料」というユニークなコレクションは、美術・デザインにおける造形のアイディアが凝縮されています。「民具のデザイン図鑑」のコンセプトは、民衆の造形力が発揮される民具を、素材・機能・形態・象徴的意味といった観点から改めて光をあて見直し、造形デザインのヒント(デザインの着想=アイディア)を見出そうとするものです。民具を切り口に、テクノロジーの発展によって失われていった人間の感性や、素材との向き合い方を考察し、そこに民具からの新たな発想を考え感じながら、大いに楽しんでもらいたいと、心から願っています。


開催概要


石巻市博物館 第5回企画展「民具のデザイン図鑑 くらしの道具から読み解く造形の発想」
会期:2023年5月27日(土)〜8月20日(日)
会場:石巻市博物館(宮城県石巻市)
時間:9:00〜17:00(入館受付は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日休館)
入館料:一般 600円/ 高校生 400円/ 小中学生 200円

主催:石巻市博物館 
監修:加藤幸治(武蔵野美術大学 教養文化・学芸員課程教授、武蔵野美術大学 美術館・図書館副館長)
特別協力:武蔵野美術大学 美術館・図書館
協力:武蔵野美術大学共同研究「美術大学における民俗資料の活用をめぐる基礎的研究」
後援:tbc東北放送、ミヤギテレビ、khb東日本放送、仙台放送、NHK仙台放送局、河北新報社、三陸河北新報社(石巻かほく)、石巻日日新聞社、ラジオ石巻FM76.4、一般社団法人石巻観光協会、一般社団法人石巻圏観光推進機構



プレスリリース提供:PR TIMES

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