プレスリリース
〜振動、超音波センシング全般に対応可能なAI技術を開発〜
株式会社バルカー(本社:東京、代表取締役会長CEO: 瀧澤 利一、以下:「バルカー」)と、AI・ディープラーニング技術のコンサルティングと開発を行う株式会社Ridge-i(本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 柳原 尚史、以下:「リッジアイ」)は、回転機器の振動・超音波センシング全般に対応可能なAI技術を開発し、同技術を搭載した設備異常検知システム「VHERME(R)(ベルム)」を共同開発したことを発表します。
本システムは、バルカーの回転機器に対する異常検知ノウハウとリッジアイのAI技術を組み合わせることによって、機器異常検知における現場ニーズに柔軟に対応できるシステムとなっています。
従来、異常検知システムを開発するには、正常データと異常データの両方を用いてモデル学習する必要があり、加えて、正常と異常の境界を判定する「閾値(しきいち)」の設定には、専門的な知見が求められました。システムのモデル構築に労力を必要とし、運用する上でも、「閾値」の適正管理が難しいという課題がありました。
今回共同開発した「VHERME(R)(ベルム)」では、正常データのみでモデルを構築、運用しながらAIが閾値の推奨値を提案します。従来と比較し、モデル構築に係る効率化と運用における課題の解消が期待できます。センサー設置後から1週間で現場運用が可能で、閾値の推奨値をもとに再学習を図り継続的に判定精度が向上します。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/26963/74/26963-74-5e3baefa385d3f84f7029d8742bec48d-884x392.png ]
なお、本システムはサブスクリプションでのサービス提供となります。今回、オンプレミス版を先行して提供した後、バルカーの開発する設備点検プラットフォーム「MONiPLAT」(モニプラット)(https://moniplat.com/)のCBM (Condition Based Maintenance) サービスの一つとして提供予定です。
バルカーとリッジアイは、AI技術を搭載した「VHERME(R)」のトライアルならびに本格提供に向けての開発準備を進めるとともに、他のセンシングへの活用を通じて、引き続きお客様の安全安心に資するシステム開発を進めてまいります。
■オンプレミス版での利用申し込み
有償PoC(Proof of Concept:概念実証)にて、異常検知による導入効果の検証に必要な環境を構築いたします。ご希望の方は、以下よりご相談・お問合せ下さい。
<問い合わせ先>
株式会社バルカー MONiPLATサービスデスク
MAIL:support-moniplat@valqua.com
【ご参考】
■株式会社バルカーについて:
1927 年の創業以来、社名の由来でもある「Value(価値)」と「Quality(品質)」に対するあくなき追求を続け、工業用シール製品、ふっ素樹脂加工製品のパイオニアとして、日本経済の発展を支えてきました。現在は、石油精製・石油化学・製鉄・エネルギープラント・自動車・油空圧機械・建設機械・半導体製造装置などさまざまな産業向けに配管・機器用シール材を扱う“シール製品事業”、ふっ素樹脂を軸に複数の機能を兼ね備えた製品を扱う“機能樹脂製品事業”、将来の成長が期待され、環境負荷低減に関連する“シリコンウエハーリサイクル事業他”の3製品事業を軸に展開しています。また、お客さまが要求する技術力に裏づけされた製商品(H)を販売するだけでなく、お客様とともにアンメットニーズを掘り起こし独創的な技術とサービス(S)を融合させることで、真のソリューション提供を行う“H&S企業”へ変貌を推し進めています。
2023年には設備点検プラットフォーム「MONiPLAT」(モニプラット)をリリースし、利用企業数は400社を突破しています。(2024年2月現在)デジタルソリューションを通じた価値提供にも注力しています。
○会社ホームページhttps://www.valqua.co.jp/
○設備点検プラットフォーム「MONiPLAT(モニプラット)」https://moniplat.com
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名称 株式会社バルカー
所在地 東京都品川区大崎2-1-1Think Park Tower24 階
代表者 代表取締役会長 CEO 瀧澤 利一
事業内容 シール製品事業、機能樹脂製品事業等
設立年月日 1932 年 4 月 8 日
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■株式会社 Ridge-i について:
リッジアイは、AI・ディープラーニング技術を活用したソリューションにより、経営・社会課題の解決に挑むテックイノベーションファームです。特に、画像解析ディープラーニング、センサーによる異常検知 AI、最適化 AI など様々なデータに対応するAIを組み合わせた「マルチモーダル AI」に強みを持ちます。戦略策定から要件定義フェーズに始まり、現場のコンサルテーションから開発・運用保守まで、投資対効果を実感するまで一気通貫で伴走し、多くの実績をあげています。また社会課題にも積極的に取り組んでおり、SDGs 課題と環境変化を衛星画像から発見する「GRASP EARTH」などで第4回から宇宙開発利用大賞を3回連続受賞しました。今後とも技術とビジネスの高みを追求し、社会・顧客が持続的に効果を実感できる最高峰のソリューションを提供します。
会社名:株式会社 Ridge-i
設立:2016 年 7 月
所在地:東京都千代田区大手町 1-6-1 大手町ビル 438
代表:代表取締役社長 柳原 尚史
資本金:10,000,000円
事業内容:
1.AI・ディープラーニング技術のコンサルティングおよび開発
2.共同事業、ライセンス、保守モデル、自社開発等によるプロダクトの提供
3.人工衛星データAI分析サービスの提供
URL:https://ridge-i.com
プレスリリース提供:PR TIMES