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2歳の時、そして78歳で…二度もロシアに故郷を奪われたウクライナ難民の日本人男性の数奇な運命…


[画像1: https://prtimes.jp/i/73351/72/resize/d73351-72-72b8f644a7b073b8c949-3.jpg ]

　2022年3月、1人の男性が北海道・旭川空港に降り立った。彼の名前は降籏英捷（ふりはた ひでかつ）さん78歳。降籏さんはサハリン残留日本人で、２歳のとき終戦を樺太（今のサハリン）で迎えるも、ロシアの樺太侵攻で故郷を失った。その後、日本に帰国できないまま２０代でウクライナに移住。50年近くウクライナで暮らしていた。
　その彼が今度はロシアの侵攻から逃れるため、命からがらウクライナを脱出。日本サハリン協会の援助によって旭川の妹のもとに避難することができたのだ。

[画像2: https://prtimes.jp/i/73351/72/resize/d73351-72-d052d12a3406a73c6f15-1.jpg ]

　ウクライナ難民として命は助かったものの、心臓病を患う降籏さん。そして、これから降籏さんを待ち受けていたのは日本での苛酷な現実だった。70数年の海外生活で日本語は話せない、もちろんお金もない。しかし、生きていくために彼は日本への帰国を選んだ・・・

　ウクライナ侵攻という21世紀に起こると誰もが信じられなかった悲劇の犠牲に、名も無き、罪も無い日本人が巻き込まれたという現実。そして彼はロシアに故郷を奪われるのが2回目という事実。一度目は1945年のソ連の樺太侵攻で、二度目は2022年のウクライナ侵攻で・・・その数奇な運命。

　日本語が話せない降籏さんがカメラに語った
「戦争はいやです。でも私達のゼレンスキー大統領が言っています。『光は闇に勝つ　善は悪に勝つ』と」

　ウクライナから避難してきた彼の姿を通して「戦争」と「平和」を考える。


■番組名　　　　　テレメンタリー2022　「戦火 逃れて」

■放送時間　　　　2022年9月4日（日）午前10時30分〜午前11時00分
　　　　　　　　　系列局での放送時間https://www.tv-asahi.co.jp/telementary/timetable/

■番組ホームページ https://www.htb.co.jp/telemen/senka/

■ナレーション　　　藤みさき

■制作スタッフ　　　プロデューサー　濱中貴満
　　　　　　　　　　ディレクター　　井元小雪
　　　　　　　　　　撮影　　　　　　石田優行　広瀬正直
　　　　　　　　　　編集　　　　　　池原陽

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