プレスリリース
〜インフラシェアリングによるサステナブルなローカル5Gの普及を目指す〜
株式会社JTOWER(本社:東京都港区、代表取締役社長:田中 敦史、以下 JTOWER)と、三井情報株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:浅野 謙吾、以下 三井情報)、シスコシステムズ合同会社(本社:東京都港区、代表執行役員社長:中川 いち朗、以下 シスコ)、エアースパン・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、日本代表者:Steven Shipley、以下 Airspan)は、JTOWERが提供する「ローカル5G共用装置」とシスコのハイブリッドクラウド型ローカル5Gコアネットワーク「Cisco Private 5G」、Airspanの基地局で構成したオープンRAN環境での実証実験に成功しました。
本取り組みを通じて、4社が協力して日本国内におけるローカル5G設備のインフラシェアリングを促進することで、資材および工事工数の削減、省電力化等により環境負荷を低減するサステナブル(持続可能)なローカル5Gの提供を目指します。
ローカル5Gの導入においては、企業や自治体が各自で通信設備を用意する必要があり、それらにかかる設備投資、装置の設置工事などの投資が導入時の障壁になっています。JTOWERが提供するローカル5G共用装置では、ローカル5G対応の光中継DASにより、基地局から届く電波をデジタル信号に変換し、光ケーブルによって分配することで、ビルや工場などの大規模な建物内や地下空間等において、効率的にネットワーク構築ができます。また、設備の一部は、携帯キャリアや複数のローカル5G事業者で共用することもできるため、省スペース化、省電力化、資材や工事工数の削減などを図ることが可能です。
「Cisco Private 5G」も複数のローカル5G事業者で管理機能を共用するハイブリッドクラウド型で提供し、Airspanでは5G基地局を構成するRU(Radio Unit)、DU(Distributed Unit)、CU(Central Unit)を単一筐体で提供する基地局の販売を予定していることから同様の効果が期待でき、企業や自治体のローカル5G導入時の負担をさらに軽減します。
今回、4社は国内のローカル5G導入の加速に向けて、「Cisco Private 5G」、Airspanの基地局、JTOWERのローカル5G共用装置で構築したオープンRAN環境において、実証実験を実施し、成功しました。本取り組みでは、シスコおよびAirspanのパートナーであり、ローカル5G導入実績を持つ三井情報が、無線技術を必要とする環境構築や実験実施について全面的に支援しました。
【接続試験時の構成図】
[画像1: https://prtimes.jp/i/20999/72/resize/d20999-72-f540041e2b13ae9b1789-0.png ]
【各社役割】
[表: https://prtimes.jp/data/corp/20999/table/72_1_62ce2f91f72c4c827740fa9addb8a73a.jpg ]
■本取り組みによる成果
1. オープンRAN基地局等による異なるベンダー間の相互接続の実現
本取り組みではオープンRANで期待されているAirspanの基地局とシスコの「Cisco Private 5G」といった異なるベンダー間の機器、ならびにJTOWERのローカル5G共用装置を相互接続し、クライアント端末からローカル5Gコアネットワークの先にあるテストサーバまでの通信を確認しました。
2. 効率的なネットワークの構築
本取り組みにより、ローカル5G利用者がJTOWERとシスコが提供する装置を組み合わせることで、ネットワーク構築期間の短縮、設備投資の削減、運用の負荷軽減といった効果が得られることを確認しました。
ローカル5G利用者は、シスコのハイブリッドクラウド型ローカル5Gコアネットワークを利用することで、重厚長大なコアネットワークの構築・運用をする必要がなくなります。また、 JTOWERのローカル5G共用装置の設置により、施設の特性、取り組みに応じた最適なネットワーク設備が選択できます。
本取り組みでは、異なるベンダーのローカル5G共用装置、基地局、ハイブリッドクラウド型ローカル5Gコアネットワークで構築されたオープンRAN環境における接続性が確認できました。今後、4社は企業や自治体の課題解決や新たな価値創造の実現に向け、ローカル5G設備のインフラシェアリングを強力に推進し、サステナブルなローカル5Gの普及に貢献していきます。
【ローカル5Gネットワーク(End to End)の実現イメージ】
[画像2: https://prtimes.jp/i/20999/72/resize/d20999-72-d830f25d7bab306ebb3a-1.png ]
【株式会社JTOWERについて】
株式会社JTOWERは、国内初のインフラシェアリング会社として2012年6月に設立。建物内の携帯電話の設備を一本化する屋内インフラシェアリング・ソリューションを主軸に、屋外では地方エリアをカバーするタワーシェアリング、都市部を中心としたスマートポール(※)など事業領域を拡大。「日本から、世界最先端のインフラシェアリングを。」というビジョンのもと、未来に向けた幅広いサービスを展開しています。
ホームページ: https://www.jtower.co.jp/
※スマートポール:5G基地局や公衆Wi-Fi、人流解析のカメラ、デジタルサイネージなどを備える多機能型ポールの総称。
【三井情報株式会社について】
三井情報株式会社(MKI)はキャッチコピー『ナレッジでつなぐ、未来をつくる』を掲げ、ICTを基軸とした事業戦略パートナーとしてお客様のIT戦略を共に創り、デジタルトランスフォーメーションを支援しています。半世紀にわたり培った技術や知見の結実である“KNOWLEDGE”を活かし、お客様と共に価値を創造する「価値創造企業」として絶え間ない挑戦を続けていきます。
ホームページ: https://www.mki.co.jp/
【シスコシステムズ合同会社について】
シスコシステムズ合同会社は、米国シスコ(NASDAQ:CSCO)の日本法人です。シスコはインターネットを支えるテクノロジーにおいて世界をリードしています。グローバルにインクルーシブな未来の実現に向けて、シスコはお客様のアプリケーションを再構築し、セキュリティを確保し、インフラストラクチャを変革し、チーム力を高めることで、新たな可能性を生み出します。
ホームページ: http://www.cisco.com/jp
【エアースパン・ジャパン株式会社について】
エアースパン社は、米国に拠点を置く、複数の受賞実績を持った4G&5G RANベンダーで、完全に仮想化されたクラウドネイティブオープンアーキテクチャをサポートし、世界中の最先端のTier1ネットワークと垂直アプリケーションに100万個近いセルの配置を誇っています。屋内と屋外のコンパクトなフェムト、ピコ、マイクロ、マクロ基地局向けの豊富な製品ポートフォリオと、mmWave、Sub 6GHz、Massive MIMO、オープンV-RANアーキテクチャなどのテクノロジーの可能性を最大限に活用するのに最適なツールキットに加え、Wi-Fi6を使用したPTPおよびPTMPアプリケーション用の、業界をリードする固定無線アクセスおよびバックホールソリューションのポートフォリオを提供しています。
ホームページ: https://www.airspanjapan.com/
※本リリースに記載されている社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
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プレスリリース提供:PR TIMES