プレスリリース
紙幣印刷における工芸官の超絶技巧
武蔵野美術大学(所在地:東京都小平市/学長:樺山祐和)は、2023年4月21日(金)に鷹の台キャンパスにて国立印刷局の工芸官による本学学生対象の特別講義を開催します。(主催:油絵学科グラフィックアーツ研究室)本学での開催は昨年に続き2回目となります。
この特別講義で学生は、国立印刷局が印刷する紙幣(日本銀行券)やパスポート、切手、官報など最先端の印刷技術についての概要や、特にエングレーヴィングと呼ばれる銅版画の技法(お札の肖像や文様、文字などを銅版にビュランという特殊な工具を用いて彫刻する)を中心に紙幣印刷における工芸官の超絶技巧を学びます。
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概要
国立印刷局が製造する日本銀行券などの原版作製では、現在でも工芸官による手仕事が中核となっています。ビュランという金属の細密彫刻に適した専用の彫刻刀が用いられますが、このビュランを使いこなすには熟練を要し、長い年月と根気が必要とされます。この講義は、印刷の歴史とともに、国立印刷局の工芸官がどの様に緻密な画線を彫り進めているかを知り、実際に指導を受けることができる特別講義です。
国民経済に不可欠なインフラストラクチャーの1つである日本銀行券の製品設計を担っている国立印刷局工芸官の高い技術と版画技法が繋がることを、身をもって体験できる今回の特別講義は、版画やデザインを勉強した学生たちの将来のキャリアについての可能性と選択肢を広める絶好の機会となります。
また、工芸官による特別講義は、銀行券に対する国民の信頼を維持するために必要な情報として、国立印刷局が長年培ってきた工芸官の高い技術を国民の皆さんに知って頂くことを目的とした、社会貢献活動の一環でもあります。
担当教員 油絵学科グラフィックアーツ専攻 高浜利也教授のコメント
学生たちにとってグラフィックアーツ専攻で学ぶ銅版画、とりわけエングレーヴィングの技法が、国立印刷局での凹版彫刻に用いられていると知ったことは大きな驚きと同時に、グラフィックアーツとして版画の様々な特性が社会の中で実際に機能していることを体感することが出来るまたとない機会となります。
また、工芸官の方々には、美術大学で版画を学んでいた方もいらっしゃいますので、今回の特別講義は技法研究としてはもちろん、版画を学ぶ学生たちのキャリア教育としての側面、効果も期待します。
取材のポイント
これまであまり外部に出ることのなかった国立印刷局のビュラン彫刻技術について、講義・実技指導を行う様子を取材できます。通常はメディアに顔を出さない工芸官*が、学生にその技術の一端を実際に見せながら解説する講義は、令和6年度上期発行予定の新しい日本銀行券が流通した際にも、報道用資料映像として使用できるシーンが撮影できます。
*工芸官の顔の撮影には一部制限がかかります。
*講義、実演および実技指導は授業として行いますので、進行を中断するような取材撮影はご遠慮いただけますようお願いいたします。
当日は、国立印刷局理事長も視察に来校し、本学学長と意見交換会が行われる予定です。
取材対応
□取材を行う場合は事前申し込みが必要です。また、申し込み各社に対して事前レク(資料配布あり)を行いますので、あらかじめご承知おき願います。
□申込先:武蔵野美術大学 広報チーム koho@musabi.ac.jp / 042-342-6038
□事前レク
日時:4月21日(金)12:30-
場所:1号館 3階 大会議室
*正門守衛室にて受付の上、12:25までに事前レク会場(1号館 3階 大会議室)へお越しください。
開催詳細
□日時:2023年4月21日(金)
13:20-14:00 特別講義「印刷局のエングレーヴィングについて」
14:30-15:00 実演(工芸官によるエングレーヴィングの実演)
15:00-17:00 実技指導(工芸官が学生にエングレーヴィングの実技指導を行う)
□受講対象:本学学生
□場所:武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス(東京都小平市小川町1-736)
□アクセス:
西武国分寺線「鷹の台」駅下車徒歩18分。
JR中央線「国分寺」駅より西武バス「武蔵野美術大学」行乗車25分「武蔵野美術大学正門」下車すぐ。
JR中央線「立川」駅より立川バス「武蔵野美術大学」行乗車25分「武蔵野美術大学」下車すぐ。
前回の特別講義の様子(2022年9月実施)
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本件に関するお問い合わせ先
武蔵野美術大学 大学企画グループ 広報チーム
(取材のお問い合わせはこちらにお願いいたします)
E-mail:koho@musabi.ac.jp
〈工芸官に関するお問い合わせ先〉
国立印刷局広報官室
Tel.03-9587-4211/E-mail:proffice@npb.go.jp
プレスリリース提供:PR TIMES