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独立行政法人国立高等専門学校機構

認定NPO法人おてらおやつクラブと奈良高専が「子供の貧困問題」のアイデアソン・ハッカソンを開催!

(PR TIMES) 2021年10月11日(月)11時45分配信 PR TIMES

高専生らしいアイデア・技術で社会問題を解決。アイデアやサービスの創出を目指す!

 奈良工業高等専門学校(奈良県大和郡山市、校長:後藤景子)竹原研究室(一般教科 竹原信也准教授)と認定NPO法人おてらおやつクラブ(奈良県磯城郡田原本町、代表理事:松島靖朗https://otera-oyatsu.club/)が、“Technology・技術”をキーワードに「子供の貧困問題」について問題を共有し、その解決のしくみを考えあう「奈良ソーシャルクリエイションキャラバン2021」を4日間にわたって共同開催しました。
(→イベントのWEBページはこちらhttps://otera-oyatsu.club/2021/07/narakousen/
[画像1: https://prtimes.jp/i/75419/69/resize/d75419-69-a7804bea72d398fc3ce9-13.png ]

[画像2: https://prtimes.jp/i/75419/69/resize/d75419-69-22e6a2f5dc59b2672c8b-11.png ]

※アイデアソン・ハッカソンとは、アイデア(Idea)、ハック(Hack)とマラソン(Marathon)を掛けあわせた造語で、参加者がグループになって与えられたテーマについて集中的にアイデアやサービスを考案し、斬新さや技術の優秀さなどを競うイベントのことです。アイデアソンは、多様な参加者が新たなアイデア創出やビジネスモデルの構築を目指します。ハッカソンはIT・ソフトウェア関連のエンジニアが、それぞれの技術や経験を持ちより、サービスやシステム、アプリなどの開発を目指します。2000年代に生まれ、現在では企業や行政、大学などが産業やアート、教育などさまざまな分野でイノベーションを生み出すためのアイデアソンが開催されています。

[画像3: https://prtimes.jp/i/75419/69/resize/d75419-69-bd402a35034eda4a7a9c-2.png ]

実施概要
・イベント名:奈良ソーシャルクリエイションキャラバン2021 
https://otera-oyatsu.club/2021/07/narakousen/
・日程 
[第1部] アイデアソン・コロナ禍で喫緊する貧困問題に立ち向かえ!
Day1:令和3年9月1日(水) 13:30〜17:30 
Day2:令和3年9月2日(木) 13:30〜17:30 
[第2部] ハッカソン・「技術力×発想力」で地域課題をクリアせよ!
Day3:令和3年9月11日(土) 9:30〜16:30  
Day4:令和3年9月18日(土) 13:30〜17:30 
・会場:奈良県コンベンションセンターを本部としてオンライン開催
・助成:公益財団法人ちゅうでん教育振興財団(http://www.chuden-edu.or.jp/

アイデアソン・ハッカソンの内容
 [第1部]では「アイデアソン・コロナ禍で喫緊する貧困問題に立ち向かえ!」と題して、2日間にわたってアイデアソンを開催しました。奈良高専の学生やOBの大学生、奈良先端科学技術大学院大学学生といった学生を中心に、地元の金融機関や企業、市民団体や一般の方も交えた65名が参加し、10班に分かれて白熱した議論が行われました。またアドバイザーとしておてらおやつクラブスタッフや奈良高専の教員が適宜各班を巡回し、的確にサポートしました。
 具体的には、1日目は、おてらおやつクラブ代表理事松島靖郎氏による開会の挨拶の後、おてらおやつクラブ事務局の大橋伸弘氏による活動紹介と日本における子供の貧困問題における現状や課題についての講演がありました。その後、10班に分かれてテーマについて議論を行いました。1日目の最後には中間発表が行われ、アイデアの現状と課題、最終日に向けた意気込みが語られました。
 2日目は、澤木陽太郎氏(高専ベンチャー株式会社)による講演が行われた後、再び各班での作業を行いました。最終発表では、情報不達、孤立化、物資不足、支援情報の乱立、IT環境の整備など子供の貧困問題をめぐる様々な課題に対して、情報分野の知識を用いた技術的な解決案や、企業や金融機関の方々の経験や技術を踏まえたビジネスプランが提案されました。
 緊急事態宣言の延長によるオンライン開催を余儀なくされましたが、そのような状況下においても円滑で、建設的なグループディスカッションが行えるように、奈良先端科学技術大学院大学起業部のメンバーが中心となり、各班の進行役が会場本部に集まって情報や課題を共有しました。またオンラインホワイトボードmiro(https://miro.com/)を用いるなどの運営面でも、対面実施と遜色ない形で行えるような工夫が施され、活発な議論が行われました。
[画像4: https://prtimes.jp/i/75419/69/resize/d75419-69-24c982a073031badd04f-3.png ]

 各テーブルでオンラインによるグループワークが行われ、リアルタイムで生じる様々な出来事を適宜情報共有しながらイベントが進行

[画像5: https://prtimes.jp/i/75419/69/resize/d75419-69-28e89d93db446d9ffd09-4.png ]



[画像6: https://prtimes.jp/i/75419/69/resize/d75419-69-a167ccee2cd011485df1-12.png ]

上段ではおてらおやつクラブの活動紹介、中・下段には、Day1とDay2のタスクがフォーマットとして用意
今回のアイデアソン・ハッカソンはこうした内容やツール自体も学生主体で計画されている点が特徴
★ワークシートのPDFはこちらから
https://prtimes.jp/a/?f=d75419-20211008-4e6ecc5389edbc44f259c759530b57c7.pdf

 [第2部]では、「ハッカソン・「技術力×発想力」で地域課題をクリアせよ!」と題して2日間のハッカソンを開催しました。第1部に引き続き学生を中心に、地元の金融機関、市民団体や一般の方も交えて38名が参加し、6班に分かれてビジネスプランの立案やWEBアプリやサービス提供のデモ開発、プレゼンテーションの準備作業が行われました。またアドバイザーとしておてらおやつクラブスタッフや奈良高専の教員、神奈川工科大学・山崎洋一准教授、CODE for IKOMA野津拓也氏が適宜各班を巡回し、的確にサポートしました。
 具体的には、1日目は、松田裕貴氏(奈良先端科学技術大学院大学助教)、桂浄薫氏(認定NPO法人おてらおやつクラブ理事)による講演が行われました。講演では、Techを活用した地域課題解決の事例や子供の貧困問題への取り組みについての実践事例を交えながら、「“前例がないからできない文化”を変えられるよう、みんなで動いていきたい」(松田氏)「“助けて”といえる社会を Tech で後押ししたい、共につくっていきたい」(桂氏)と経験を踏まえた上での熱い想いを語ってくださいました。
 第2部でも引き続き、学生を中心とした各班の進行役が会場本部に集まって情報や課題を共有し、オンラインホワイトボードmiroを用いたグループ作業が行われた他、ハッカソンやプログラミング初心者でも参加しやすくなるように複数のノーコードツール(プログラミング言語不要の開発ツール)も準備するなど、運営面での工夫が隋所に見られました。
 1日目(11日)終了後も、メンバー全員がSlack(https://slack.com/intl/ja-jp/)で作業過程を共有・可視化し、アドバイザーによるサポートも得ながら最終発表(18日)に向けて白熱した議論が行われました。その為、実質的には1週間にわたるハッカソンとなりました。
 2日目(18日)は、各班で最終発表に向けた準備を行った後に、アイデアソンとハッカソンを通じた4日間の集大成として公開イベントが行われました。まず第1部も含めたDay1(第1部1日目)からDay3(第2部1日目)までの取り組みが紹介された後、第2部参加の6班が最終発表を行いました。お寺やアプリ、地元企業などを活用した学童保育サービスや学習サービス、マイナンバーや家電のセンサーを用いた支援の最適化システム、支援団体やNPO団体の情報共有サイトなどのアイデアが提案されました。全ての班が実際のデモ画面を作成し、持続可能な収益の仕組みも検討した上でのプレゼンテーションを行い、質の高い最終発表となりました。
 最終発表の後に講評・表彰式が行われ、選考の結果、おてらおやつクラブ賞としてマイナンバーを用いた支援の最適化システム「マイナサポートナビ」、CivicTech賞としてお寺と家庭が助け合う学童保育サービス「BCC supporters」が表彰されました。
 今回の企画で生み出された成果は、今後、さらに洗練させ、実際の事業化や行政への政策提言という形で地域の課題解決へと繋げていく予定です。既に、地域課題の解決を目的とするコンテストのUDC(アーバンデータチャレンジ https://urbandata-challenge.jp/)の応募へと動き出している班もあり、今後のさらなる活躍が期待されます!

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 おてらおやつクラブは1672の寺院と538の支援団体とネットワークを構築し、2万人を超える子供たちを支援。その活動にはITの知識や技術も不可欠

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 行政による支援の特徴の一つが申請主義。マイナンバーを活用した支援サービスの最適化システムは民間によるアウトリーチ(積極的な働きかけや支援)を可能にし、官民協力による迅速で適切な支援サービスを可能にするかもしれません。具体的なサービスとしての実現可能性が評価され、受賞となりました。

[画像10: https://prtimes.jp/i/75419/69/resize/d75419-69-1cefef896ae1dc53c669-9.png ]

 働く一人親家庭のニーズを満たすだけでなく、全国の寺院が抱える課題(檀家離れや後継者不足)解決につながる可能性に着目した点が評価されました。

イベントの目的について
 日本の子供の相対的貧困率は13.5%(約280万人)といわれています。この課題を解決するには、課題に取り組むNPOや民間団体や行政の支援やサポートだけではなく、地域社会の理解と協力が不可欠です。
 そこで、今回の企画では、工学系の学生・大学院生、研究教育従事者、地元企業、金融機関、市民団体や一般の方々が垣根を超えて集い、それぞれの立場から、こどもの貧困問題解決につながるアイデアやサービスの創出を目指しました。そして同時に、参加者が子どもの貧困という社会問題を知り、それぞれが連携することで地域社会のネットワークを構築し、「共助」社会構築の一助となることも目的として企画しました。
 本取組は課外活動という位置づけではありましたが、高専生にとっては、学生という立場で地域社会が抱える問題を真剣に考える契機になったとともに、普段の授業や実験実習で学んでいる専門分野の知識を高専生らしいアイデア・技術で社会問題の解決に貢献するよい機会になったのではないでしょうか。高専は、平素から地元の企業や金融機関と関わる機会が多く、そんな高専だからこそ実現できた企画ではないかと考えています。これからも、学生・地域・企業の皆様にとって“よい学び”となるような機会を企画・提供していければと思います。 (一般教科 准教授 竹原信也)

【学校概要】
[画像11: https://prtimes.jp/i/75419/69/resize/d75419-69-eef0b7959d66350b4e79-10.jpg ]


学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 
    奈良工業高等専門学校
所在地:奈良県大和郡山市矢田町22
代表者:校長 後藤 景子
設立:1964年
URL:https://www.nara-k.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関


 実践的・創造的技術者を養成することを目的とした高等教育機関。中学校卒業程度を入学資格とする本科(5年制)および専攻科(2年制)を有し、敷地内に学寮も備え、奈良県内外から入学者を迎えています。
 立地する奈良県及び周辺地域は、中小企業が集積し特に電子産業、製造業が盛んな地域であり、地域に向けての情報発信基地としての機能と、地域企業からの技術相談窓口としての機能を持ち、奈良県だけでなく東大阪・八尾・京阪奈等周辺地域の産学官金連携の拠点としての役割を担っています。
 また、在学生の課外活動も活発で、全国高専間で開催されるロボコン全国大会、全国高専体育大会においても優秀な成績を収めています。        

【お問い合わせ先】
奈良工業高等専門学校 総務課 企画・研究協力係
TEL:0743-55-6173(平日8:30-17:00)
e-mail:sangaku@jimu.nara-k.ac.jp



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