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株式会社バスクリン

日本皮膚免疫アレルギー学会で最優秀論文賞受賞!広島大学医学部 共同研究「アトピー性皮膚炎に対するタンニン酸配合入浴剤の効果」実証論文

(PR TIMES) 2021年12月14日(火)17時45分配信 PR TIMES


株式会社バスクリン(本社:東京都千代田区 社長:三枚堂正悟)は、秀道広 広島大学病院特別顧問、広島大学医学部客員教授、元 広島大学大学院医系科学研究科(皮膚科)教授との共同で研究を重ね、「アトピー性皮膚患者に対する入浴剤のタンニン酸の作用」としてまとめた論文が、日本皮膚免疫アレルギー学会欧文学会誌(JCIA)に掲載されました※1。
このたび、本論文が日本皮膚免疫アレルギー学会の最優秀論文賞に選出され、11月26日に開催された第51回日本皮膚免疫アレルギー学会総会学術大会において授賞式および受賞講演が執り行われました。
※1:
弊社HP https://www.bathclin.co.jp/news/2021/0302_10470/
広島大学HP https://www.hiroshima-u.ac.jp/news/63120
[画像1: https://prtimes.jp/i/33185/68/resize/d33185-68-0d8cd427e780fbfd1923-0.jpg ]

[画像2: https://prtimes.jp/i/33185/68/resize/d33185-68-3d580cdf29e663098ea0-1.jpg ]


実証論文のタイトルと著者
Randomized double-blind cross-over trial of bath additive containing tannic acid in patients with atopic dermatitis.
Authors; Shunsuke TAKAHAGI1, Naoe HARADA1, Akiko KAMEGASHIRA1, Shigeru SUZUKI2, Hajime SHINDO1, Hirotoshi KANATANI2, Akio TANAKA1, Hayato MIZUNO1, Michihiro HIDE1
Affiliation; 1Department of Dermatology, Graduate school of Biomedical & Health Sciences, Hiroshima University
2Products Development Dept., Bathclin Corporation

バスクリン担当研究員 製品開発部素材開発グループ長 鈴木の受賞コメント
「入浴剤を使用することが一般的な作用だけでなく、医療の分野で医師の処方する医薬品による治療を補助し、さらには相乗的な役割を担い得るスキンケアとして、皮膚トラブルで悩む人に貢献できるとうれしいです。」

実証論文の抜粋

【背景と結果】
アトピー性皮膚炎の特徴は、顔や肘の内側、膝の裏側など、汗をかきやすい、あるいは汗がたまりやすいところに症状が現れやすいことが知られています。これは、汗中の抗原がアトピー性皮膚炎に対する悪化因子として作用し、即時型アレルギー反応を起こすことによるものと考えられます。そのため、生薬や植物成分の中から、汗中の抗原を中和させる成分を探索したところ、生薬の五倍子(ごばいし)から得られるタンニン酸に優れた効果が有ることを見出しました。タンニン酸が皮膚表面に吸着し、汗中の抗原を中和することで皮膚マスト細胞からのヒスタミン遊離を抑制し、かゆみを軽減させることが期待できます。

入浴剤は、全身の皮膚に対して容易に有効な成分を作用させることができます。そこで、汗中の抗原を「タンニン酸」で中和させるという新たなメカニズムにより、アトピー性皮膚炎の症状が改善することを確認するため、「タンニン酸を配合した入浴剤」と「タンニン酸を配合しない入浴剤」による試験※2を実施しました。その結果、「タンニン酸配合入浴剤」使用時は、「タンニン酸を配合しない入浴剤」使用時に比べ、軽症から中等症の患者の夜間におけるかゆみの有意な低下を認めました。また、「タンニン酸配合入浴剤」使用後のアトピー性皮膚炎の症状は、改善15例、不変5例、悪化1例で、症状スコアの有意な低下(改善)を示しました。
※2:クロスオーバー二重盲検試験
[画像3: https://prtimes.jp/i/33185/68/resize/d33185-68-54b520d66c25fdfa8c14-2.jpg ]



【まとめ】
アトピー性皮膚炎患者においては、汗をかき過ぎない、汗をかいたら洗い流す等の対策が行われています。そのため入浴時には、過度の発汗と刺激を伴う高温浴は避ける必要がありますが、入浴自体は皮膚を清潔に保ち、有効成分を全身に直接作用させる絶好の機会でもあります。

「タンニン酸配合入浴剤」を使用することで、「タンニン酸を配合しない入浴剤」を使用したときよりも夜間におけるかゆみが有意に抑制されました。また、「タンニン酸配合入浴剤」の2週間の使用前後で、夜間および日中のかゆみが有意に軽減しました。

これらの結果から、「タンニン酸配合入浴剤」の使用により、日常の入浴を通して手軽にアトピー性皮膚炎のかゆみを抑制し、かきむしりによる皮膚のダメージを抑え、薬剤の治療効果が高まるとともに、アトピー性皮膚炎患者のQOLを高めることが期待できます。

株式会社バスクリンは「健康は、進化する。」をスローガンに、お客様の健やかで心地よい生活の提供を目指してまいります。



プレスリリース提供:PR TIMES

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