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画像AIを用いて技能者の人数と作業時間をリアルタイムかつ正確に、自動で把握するシステムを開発

(PR TIMES) 2024年02月29日(木)12時45分配信 PR TIMES

工事出来高と連携させて正確な歩掛を自動算出

 鹿島(社長:天野裕正)は、画像AIと独自の解析アルゴリズムを用いて、指定した作業エリア内における技能者の人数と作業時間を、リアルタイムかつ正確に、自動で把握できるシステム※1を開発しました。今般、本システムを橋梁の建設現場に導入し、その効果を実証しました。また、技能者の人数と作業時間を工事出来高と連携させることで、正確な歩掛(ぶがかり)※2とその変動を瞬時に算出できることを確認しました。
※1 特許出願済
※2 作業を行う場合の作業手間を数値化したもの
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/116603/66/116603-66-74e6f4b5aac2040c33029827a23cae0f-1161x590.png ]

開発の背景


 建設業は慢性的な人手不足および技能者の高齢化という課題を抱えています。さらに2024年4月からは時間外労働時間の上限規制が適用されることもあり、建設現場の生産性向上は急務となっています。生産性向上のためには、一つひとつの作業にかかる歩掛を正確に把握することが重要です。従来、詳細な歩掛調査は、複数名の調査担当者が作業エリアで、作業ごとに技能者の人数と作業時間を記録する手法を採っていました。しかしながら、膨大な労力と時間を要するため担当者の負担が大きく、調査できる現場数には限りがありました。また、近年はICTの進化により人、資材、建設機械の位置や稼働状況を常時把握できるようになるなど「現場の見える化」が進んでいるものの、歩掛については正確なデータを自動で取得するには至っていません。
本システムの概要と特長


 本システムは、建設現場に常設している固定カメラの映像を画像AIを活用した当社独自のシステムで解析することで、作業に関わる技能者の人数と作業時間を把握するものです。解析は分単位で行えるため、指定した作業エリア内の技能者の延べ作業時間を正確に計測できます。また、作業期間を指定し、工事出来高と連携させることで、正確な歩掛を自動的に算出することが可能です。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/116603/66/116603-66-c49eedcb4e708972568b297750c7b3d7-823x423.png ]

 本システムの特長は、次の5つです。
1. 死角となる場所があるなど、1台のカメラで作業エリアをカバーできない場合は、複数台のカメラを連携させることで指定した作業エリアをカバーできる
2. 異なるカメラに同一技能者が映った際には、独自の解析アルゴリズムにより識別判定して技能者の正確な人数を把握できる
3. 技能者は測位のための発信機等を所持する必要がない
4. 市販のカメラをそのまま使うことができる
5. カメラ映像および画像解析結果は自動的に社内のクラウドサーバー上に保存されるため、セキュリティが確保されるとともに、現場から離れた本社や支店からも確認できる
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/116603/66/116603-66-24f07b2ae0d339ebd547ddcd9da0f08c-2245x1262.jpg ]

[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/116603/66/116603-66-f18a8f0e8134469371532c24abe9ff89-612x445.png ]

現場実証により確認された効果


 本システムを橋梁の建設現場に導入した結果、指定した作業エリア内の技能者の人数と作業時間を、リアルタイムかつ正確に、自動で把握できることを確認しました。また、これまで複数名の調査担当者が一定の期間、作業に立ち会い、記録していた歩掛調査を無人化できます。
 これらにより、多くの現場で正確な歩掛を把握することが可能となり、そのデータを集約・分析することによって、今後の作業計画にフィードバックさせる等、さらなる生産性の向上に繋げることができます。
今後の展開


 鹿島は今後、本システムを橋梁以外の現場にも展開し、歩掛データを収集することで現場作業の一層の生産性向上を目指します。併せて、本システムをはじめとするICTを活用した「現場の見える化」を進め、建設現場のさらなる省人化および安全性向上を実現してまいります。



プレスリリース提供:PR TIMES

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