プレスリリース
【Go To トラベル再開後の旅行に関する調査】停止前にGo To トラベルを利用した方は3割に留まる…再開後の利用意向や安全に利用するために必要なこととは?
この度、ゼネラルリサーチ株式会社(代表取締役:五條 寿朗、本社:東京都渋谷区)は、全国20代〜60代の男女1,044人を対象に、「Go To トラベル再開後の旅行」に関する意識調査を実施しました。
日本における新型コロナウイルス感染症の新規陽性者数が大幅に減少していることもあり、政府は全国で停止中の「Go To トラベル」について、オミクロン株の感染状況が落ち着くことを前提として、来年1月末の再開を目指す方針を打ち出しています。
JTBが実施した「年末年始(2021年12月23日〜2022年1月3日)の旅行動向アンケート」によると、国内旅行者数は1,800万人、対前年比▲38.5%(対前年+80.0%)になる見込みである一方で、旅行先については、地域環境事業支援も活用した都道府県内・近隣県への「エアツーリズム」が主流になっており、そして、「部屋食や個室で食事できる施設を選ぶ」「少人数での旅行にとどめる」など、感染防止の意識が根付いていると分析しています。
※参照:JTB「年末年始(2021年12月23日〜2022年1月3日)の旅行動向」
→https://press.jtbcorp.jp/jp/2021/12/20211223202213.html
また、ゼネラルリサーチが2020年7月に実施した「旅行」に関する意識調査では、「Go To トラベルキャンペーンを利用するつもりがない」と回答した方が9割を超える結果となりました。
※昨年実施した調査:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000034834.html
コロナ禍を受け、人々の旅行に対する意識にも変化が生じていますが、再開後のGo To トラベルについてはどのように考えているのでしょうか。
ゼネラルリサーチ株式会社では、全国20代〜60代の男女を対象に、「Go To トラベル再開後の旅行」に関する意識調査を実施しました。
◆詳細はこちら:https://general-research.co.jp/report42/
【調査結果のポイント】
年代別|停止前のGo To トラベル利用状況…利用しなかった方が過半数。年代が上がるほどその割合も高まる結果に
年代別|Go To トラベル再開後の利用予定…20代を除き、利用には消極的な傾向が見られる
Go To トラベルを利用した旅行に対する意向…少人数で短期間を望む方が多い一方で、近隣県だけでなく、北海道や沖縄など遠方へ旅行したい方も
再開後のGo To トラベルで一番嬉しいこと…『宿泊費』の割引が一番嬉しい方が8割
安心してGo To トラベルを使うために必要なこと、お得度が増す活用法とは?
【調査1:Go To トラベルの利用状況…利用しなかった方が過半数。年代が上がるほどその割合も高まる結果に】
はじめに、一時停止措置がとられる前のGo To トラベルの利用状況について伺いました。
【図1】
[画像1: https://prtimes.jp/i/34834/66/resize/d34834-66-e277b374aeb58512e85e-0.png ]
「一時停止措置(2020年12月)がとられる前に、Go To トラベルを利用しましたか?」と質問したところ、全体では『利用した(32.2%)』『利用しなかった(67.8%)』という結果となりました。
年代別に見てみると、『利用しなかった(20代60.0%、30代62.3%、40代69.2%、50代72.6%、60代74.6%)』という回答が過半数であることは全ての年代に共通していますが、年代が上がるのに比例してその割合も高まっており、Go To トラベルの利用率は低下傾向が見られました。
■Go To トラベルを利用した理由
・お得に旅行、高級旅館に宿泊できたのでこれを機に利用した(20代/男性/愛知県)
・ホテルに1人ならコロナの影響も少なく、観光業界の応援になると思ったのと、安く楽しめるため(30代/女性/奈良県)
・我慢させてた子どものために(40代/女性/奈良県)
・元々旅行をするつもりで予定を立てていた(50代/男性/青森県)
・安く行けてこの時期を外すと、また行けなくなるから(60代/男性/京都府)
■Go To トラベルを利用しなかった理由
・医療従事者なので、もしもを考えたら行けなかった(20代/女性/大分県)
・完全にコロナが収束してるわけではなかったので、外出は控えていた(30代/女性/宮城県)
・まだ旅行をする気分ではなかったから(40代/男性/富山県)
・予約したら停止になってしまった(50代/女性/東京都)
・感染のリスクを避けたい。状況が良くなるまで待ちます(60代/男性/東京都)
感染状況を鑑みながら、お得に旅行や宿泊ができるこの機会に利用した方がいる一方で、コロナ禍による自粛ムードや感染リスクを考慮すると、お得とはいえGo To トラベルの利用に消極的な方もやはりいるようです。
【調査2:年代別|Go To トラベル再開後の利用予定…20代を除き、利用には消極的な傾向が見られる】
冒頭でも述べた通り、政府は来年1月末からGo To トラベルを再開する方針を打ち出しています。
では、再開後にGo To トラベルを利用する予定の方はどれくらいいるのでしょうか。
【図2】
[画像2: https://prtimes.jp/i/34834/66/resize/d34834-66-46fa00a7e768268b6e4f-1.png ]
「Go To トラベルが再開されたら利用する予定ですか?」と質問したところ、全体では『利用する予定がある(17.1%)』『利用したいがまだ予定はない(38.8%)』『積極的には利用しない(17.3%)』『利用するつもりはない(26.8%)』という結果となりました。
年代別に見てみると、『利用したいがまだ予定はない(20代43.4%、30代44.0%、40代32.7%、50代37.2%、60代36.8%)』という回答が最多となったのは全ての年代に共通していますが、20代を除く年代は『利用するつもりはない(20代20.5%、30代24.6%、40代27.9%、50代32.6%、60代28.2%)』という回答が次点に続き、再開後もGo To トラベルの利用予定がない方も多いことが分かりました。
30代以上の方は、配偶者やお子さんのいる割合も20代の方より高いでしょうから、新規感染者数が減少しているとはいえ、感染リスクなどを踏まえるとまだまだ旅行への不安感が強いのかもしれません。
【調査3:Go To トラベルを利用した旅行に対する意向…少人数で短期間を望む方が多い一方で、近隣県だけでなく、北海道や沖縄など遠方へ旅行したい方も】
ここからは、Go To トラベルを利用する予定の方、利用したい方を対象に、旅行について具体的に伺っていきましょう。
「Go To トラベルを利用して何泊の旅行に行きたいですか?」と質問したところ、『1泊2日(48.0%)』という回答が最も多く、以降『2泊3日(36.2%)』『3泊4日(7.9%)』『日帰り(宿泊なし)(4.0%)』『4泊5日(2.2%)』『5泊6日(1.0%)』『8泊以上(0.5%)』『6泊7日(0.2%)』と続き、8割以上の方が、Go To トラベルを利用した旅行は長くても2泊3日と、短期間のものとしたいことが分かりました。※『7泊8日』はゼロ
Go To トラベルの再開はオミクロン株の感染状況が落ち着くことが前提ですが、それでも長期の旅行は避けたいと考えている様子が窺えます。
【図3】
[画像3: https://prtimes.jp/i/34834/66/resize/d34834-66-6271f180cfdf1198f0c6-2.png ]
続いて、「Go To トラベルを利用して誰と旅行に行きたいですか?(複数回答可)」と質問したところ、『恋人・配偶者(パートナー)(46.5%)』という回答が最も多く、以降『一緒に暮らす家族(37.6%)』『友人・知人(21.6%)』『ひとり(19.2%)』『離れて暮らす家族(11.2%)』『団体(職場、町内会 など)(0.9%)』と続きました。
半数近くの方が、Go To トラベルを利用した旅行は、恋人やパートナーと2人で行きたいと考えているようです。
さらに、「Go To トラベルを利用してどこに旅行に行きたいですか?(複数回答可)」と質問したところ、『関東(34.5%)』という回答が最も多く、以降『北海道(32.4%)』『九州(29.5%)』『近畿(29.2%)』『沖縄(22.5%)』『東北(20.8%)』『東海(18.0%)』『北陸(16.1%)』『甲信越(15.6%)』『中国(12.9%)』『四国(11.3%)』と続きました。
【図4】
[画像4: https://prtimes.jp/i/34834/66/resize/d34834-66-7c0e5bd3fe0fb37778ef-3.png ]
JTBが実施した「年末年始(2021年12月23日〜2022年1月3日)の旅行動向アンケート」での分析の通り、「少人数での旅行にとどめる」など、感染防止の意識が根付いている様子が窺える一方で、Go To トラベルを利用すればお得に旅行ができることもあり、北海道や沖縄など遠方への旅行を希望している方も比較的多いようです。
【調査4:再開後のGo To トラベルで一番嬉しいこと…『宿泊費』の割引が一番嬉しい方が8割】
Go To トラベル事業では、宿泊商品、交通付き宿泊商品の他にも、往復の乗車券などの移動+旅行先での消費となる食事や観光体験などとのセットプランが条件で日帰り旅行も割引対象となりますが、Go To トラベルを利用したい方にとって嬉しい(ありがたい)割引対象とは何なのでしょうか。
【図5】
[画像5: https://prtimes.jp/i/34834/66/resize/d34834-66-4e18b080a34eb47f1e7b-4.png ]
そこで、「Go To トラベルで割引が受けられるものの中で、一番嬉しい(ありがたい)ものを教えてください」と質問したところ、『宿泊費(80.1%)』『交通費(13.7%)』『食費(食事代)(4.8%)』『アクティビティ料金(スポーツ体験、陶芸体験、いちご狩りなどの体験型アクティビティ)(1.0%)』という結果となり、8割の方が、日帰り旅行での割引ではなく、宿泊を伴う旅行での宿泊費が割引を受けることが一番嬉しいと思っていることが分かりました。
■宿泊費の割引が一番嬉しい!
・普段泊まらないランクのホテルに宿泊できるから(20代/男性/山形県)
・車で移動するので、大きくかかるのはホテル代だから(30代/女性/愛知県)
・多少でも割引あればその分現地で食事や買い物で予算使えるので(40代/女性/埼玉県)
・最も重きを占めるので(50代/男性/東京都)
・安かったら、また行けるから!(60代/男性/静岡県)
旅行で最も費用の割合が高くなる場合もある「宿泊費」の割引が受けられることで、普段は宿泊する機会の少ない高級ホテルや旅館などに泊まれたり、観光や食事など他に予算を回したりできることから、宿泊費の割引が一番嬉しいという方が多いようです。
また、コロナ禍ということもあり、宿泊先の客室でのんびりと贅沢な時間を過ごしたいという思いもあるのかもしれません。
【調査5:安心してGo To トラベルを使うために必要なこと、お得度が増す活用法とは?】
オミクロン株の感染状況が落ち着き、Go To トラベルが再開されたとしても、コロナ禍はまだまだ予算を許さない状況が続くでしょう。
withコロナの中でより安全にGo To トラベルを利用していくためには、どのようなことが重要だと考えているのでしょうか。
【図6】
[画像6: https://prtimes.jp/i/34834/66/resize/d34834-66-f663909a3a2bd000c700-5.png ]
そこで、「Go To トラベルを安全に利用するためには何が重要だと思いますか?(複数回答可)」と質問したところ、『“新しい旅のエチケット”の徹底(65.0%)』という回答が最も多く、以降『宿泊・利用施設などでのワクチン接種済証(ワクチンパスポート)提示(50.8%)』『少人数での利用(41.2%)』『宿泊・利用施設などでのワクチン未接種者へのPCR検査(26.2%)』『移動手段を考慮する(25.7%)』『時期を考慮する(24.5%)』『行き先を考慮する(20.8%)』『宿泊先の事前確認(HP、問い合わせなど)(16.1%)』と続きました。
観光庁は旅行者に向けて、感染防止対策として特に守ってもらいたい内容を「新しい旅のエチケット」として作成しており、2021年11月に改訂版が公開されました。
「新しい旅のエチケット」は全体編の他に、場面ごとに宿泊編・交通編・観光施設ショッピング編・旅の飲食編の4つが作成されています。
参照:Go To トラベル事務局「新しい旅のエチケット」
→https://goto.jata-net.or.jp/info/2020091001.html
コロナ禍を受けて浸透した「新しい生活様式」と同様、旅行の際は「新しい旅のエチケット」を徹底することが、Go To トラベルを安全に利用するためには必須と考えている方が多いようです。
【総括】Go To トラベルを利用する際は、「お得」「安心」「安全」な旅行を楽しみましょう
今回の調査で、人々のGo To トラベル再開後の利用意向が見えてきました。
停止前のGo To トラベル利用率は3割程度だったようですが、落ち着きを見せつつあるコロナ禍を受け、再開後は半数以上の方がGo To トラベルを利用して旅行したいと考えていることが分かりました。
1泊2日など短期旅行を希望している方が多く、また、恋人やパートナーと2人でなど少人数で旅行に行きたいと思っている方が多い傾向にあることから、やはり感染防止の意識は定着しているようです。
その一方で、旅行先は近隣県だけでなく、北海道や沖縄など、遠方を希望している方も一定数おり、Go To トラベル再開後は、現在の旅行で主流と言われている「エリアツーリズム」 が変化する兆しも見えてきました。
再開後のGo To トラベル事業は、現時点で以下の変更が決定しています。
■割引率:《昨年実施時》35%
→《再開後》30%
■割引上限額(宿泊付)※一泊あたり:《昨年実施時》14,000円
→《再開後》(交通付き)10,000円、(宿泊のみ)7,000円
■割引上限額(日帰り):《昨年実施時》7,000円
→《再開後》3,000円
■地域共通クーポン※一泊あたり:《昨年実施時》旅行代金の15%
→《再開後》(平日)3,000円/(休日)1,000円(「平日」「休日」の定義は別途発表予定)
■感染症対策:《昨年実施時》規定なし
→《再開後》◆ワクチン・検査パッケージの活用 ◆旅行後2週間以内に陽性となった際の報告や旅行中の行動履歴の記録
昨年実施時よりもお得感は薄れるかもしれませんが、それでもGo To トラベルによって、特に宿泊費が割引されることについて嬉しいという方が多いようです。
Go To トラベルの再開はオミクロン株の感染状況が落ち着くことを前提としていますが、再開後、より安全に旅行するには、みなさんの回答にもある通り、新しい旅のエチケットなど、引き続き感染防止対策を徹底することが非常に重要です。
Go To トラベルの利用を考えている方は、「お得」に加えて「安心」「安全」な旅行を楽しみましょう。
ゼネラルリサーチでは、今後も引き続き調査を継続してまいります。
[画像7: https://prtimes.jp/i/34834/66/resize/d34834-66-c6a44a70df6fdb278106-6.jpg ]
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■調査概要:「Go To トラベル再開後の旅行」に関する意識調査
■調査日:2021年12月20日(月)
■調査方法:インターネット調査
■調査人数:1,044人(20代205人、30代207人、40代208人、50代215人、60代209人)
■調査対象:全国20代〜60代の男女
■調査主体:ゼネラルリサーチ
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