プレスリリース
国際NGOグッドネーバーズ・ジャパンが、モザンビークの子どもスポンサー募集を開始
子どもたちの成長を見守りながら、彼らの環境改善を支援する「海外子どもスポンサー」の活動国として、9月15日より新たにアフリカのモザンビークが加わりました。
モザンビークは2014年時点で国民の60%以上が1日1.90ドルの貧困ライン以下で生活し、15歳以上の識字率は60%程度に留まります。保健医療における課題も深刻で、特に地方では電気・水道がない地域も多く、就学率も都市と比べて低いため、国内の格差は広がる一方です。
海外子どもスポンサーとは?
グッドネーバーズ・ジャパンの海外子どもスポンサーシップは、途上国の子どもの成長を「こころ」と「身体」の両面から見守る支援プログラムです。
海外子どもスポンサーの皆さまからのご支援金で、学校施設の建設や修繕、学用品や制服、日用品、奨学金、医薬品、子どもたちへの健康診断、給水設備やヘルスセンターの建設、職業訓練、早婚防止啓発活動などの支援を行います。これらの活動は、非識字、飢餓、保健医療サービスの不足、子どもへの暴力など、子どもたちを取り巻く脅威を減らし、子どもたちの未来を変える鍵となります。
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モザンビークってどんな国?
モザンビークはアフリカ大陸の南東部の海沿いに位置する国です。10年間の独立戦争を経て1975年にポルトガルより独立し、その後15年間にも及ぶ内戦を経験しています。内戦終結後は年率8%の経済成長を実現したものの、貧困状態が続いており、国内の経済格差も深刻です。
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例えば、モザンビークの首都マプトから北に約380km地点にあるキャベネ地域は、未だ非電化で、ロウソクやソーラーパネルを使った電灯を使用していたり、全地域に水道が通っておらず、ハンドポンプの給水施設や川の水を使用しています。
同地域では、主に貧困により3つの大きな課題を抱えています。
教育
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キャベネ地域の学校のほとんどが土のレンガや木などの資材で作った教室を使用しており、雨が降れば雨漏りしてしまうので授業は受けられません。教室などの施設だけでなく、机や椅子も不足しています。そして、生徒の数に対して先生の人数が少ないため、生徒たちは質の良い教育を受けることができず、識字率が非常に低く留まっています。また、金銭的に余裕がない場合は、男の子を優先して学校に通わせる傾向にありジェンダー格差も深刻です。さらに、同地域には中等教育機関が1校も無く、別の町へ下宿しながら通うことができなければ、進学を諦めるしかありません。
水衛生環境
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3人姉妹に新しい家給水施設の供給水量が人口に対して不足しているため、住民は安全な水を十分に得ることができず、川などの衛生管理がされていない水を洗濯や料理に使用しています。汚染された水の危険性の認識不足により、水因性疾患の発症率が高い現実があります。また、世帯トイレを持たない家庭が多く、学校などの公共施設においても適切で衛生的なトイレが不足しているため、野外排泄の習慣が根付いてしまっています。この野外排泄は生活用水や食べ物の汚染に繋がり、感染症の原因となっています。
保健医療
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予防可能なHIV/AIDSやマラリア、下痢の発症率が高く、これらが原因で死亡する人の割合も高い現実があります。また祈祷師など伝統的な方法での治療を信じている人が多く、保健医療に関する適切な教育が欠如しています。さらにコミュニティ内で各世帯が広範囲に分散しているため、家から病院までの距離が遠く適切な医療サービスへのアクセスが悪いという課題もあります。
これらの課題一つ一つに向き合うことが、子どもたちの「こころ」と「身体」を守り明るい未来をつくることに繋がります。
モザンビークでのグッドネーバーズの活動事例
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写真に写っている3姉妹は、両親と祖母、1番上の姉を亡くしました。3人は親戚を頼り、ガザ州フングワーネ地域にやって来ましたが、その親戚の家は3人姉妹を受け入れるには小さすぎるものでした。親戚の夫も若くして亡くなっていたため、収入がほとんど無く家を増築するお金がありませんでした。この3人姉妹の父親には男兄弟がいなかったため、金銭的に頼れる叔父もいませんでした。
フングワーネ地域のローカルリーダーからこの事態を聞いたグッドネーバーズ・モザンビークは地域と協力し、この3人姉妹に新しい家を建てるためのセメントや屋根、ドア、窓などの建材を提供しました。ローカルリーダーの呼びかけにより、土、または家を建てるための労働力については、地域住民から協力を得ることができました。この3姉妹の家は2022年2月に完成し、現在3姉妹はこの家で安全に暮らしています。
海外子どもスポンサーのご支援により活動が可能に。
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グッドネーバーズはモザンビークで地域とのパートナーシップにより、教育、保健、水衛生、収入向上およびアドボカシーの分野で活動しています。これらの活動は、日本を含む世界に20万人以上いる「海外子どもスポンサー」のご寄付により支えられています。子どもの支援を長期的な視野で見守り、子どもの成長を手紙のやり取りや写真付きの成長報告を通して確認できる「海外子どもスポンサー」は、子どもと交流しながら一緒に未来をつくる支援の形です。
現在グッドネーバーズ・ジャパンでは、モザンビークの子どもを「ひとりの成長を見守るコース(4000円/月/人)」で支援してくださる方を募集しています。ご興味のある方は以下のURLから、お申し込みください。
https://www.gnjp.org/donate/cs/ver4/index.html?course=oneforone&value=4000&utm_source=PR&utm_medium=PR&utm_campaign=PR_mozanbique
現地スタッフより
「モザンビークの子どもたちは弱い立場にありますが、とてもかわいらしく魅力的です。この子どもたちが、自分の可能性に気づく機会があれば、地域や国、そして世界の未来にとって、素晴らしい財産になると信じています。教材や教室、安全な水、基本的な食べ物など、生活必需品や基本的な社会サービスが不足しているため、彼らはあまり教育に関心を持っていませんが、もしそれらがあれば、彼らはもっと深いところまで行けるはずです。
海外子どもスポンサーシップ・プログラムによって、子どもたちが基本的な社会サービスを受けられるようになり、それが彼らの住みよい社会へ直接貢献すると信じています。
子どもスポンサーの支援を受けた子どもたちには、将来、地域社会や国の発展に貢献する人材になって欲しいと思っています。また、子どもたちが自分の権利を認識し、その権利を行使できるようになる事、そして、この地域の子どもたちの経験が他の地域の子どもたちにも広がり、夢を持てる社会になる事を願っています。」
(グッドネーバーズ・モザンビーク 支援者サービス部マネージャー Rosa Franklin)
■認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン(https://www.gnjp.org/)について
国際組織であるグッドネーバーズ・インターナショナルの一員として、2004年に日本事務局を開設。「子どもの笑顔にあふれ、誰もが人間らしく生きられる社会」を目指し、アジア・アフリカの7カ国を対象に支援活動を行っています。2013年より、公益性の高い団体である「認定NPO法人」として東京都から認可を受けています。
プレスリリース提供:PR TIMES