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ゼネラルリサーチ株式会社

【21年ぶりに発行される“新500円硬貨”】…なのに、キャッシュレス決済の影響で興味関心が薄れてる!?

(PR TIMES) 2021年09月30日(木)20時16分配信 PR TIMES

この度、ゼネラルリサーチ株式会社(代表取締役:五條 寿朗、本社:東京都渋谷区)は、全国の20代〜60代男女を対象に、「新500円硬貨とキャッシュレス決済」に関する調査を実施しました。
2021年11月から、新500円硬貨が発行されます。

当初、新500円硬貨の導入は2021年上半期とされていましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で11月へと延期されました。
そして2021年6月21日、造幣局さいたま支局で打ち初め式が開かれ、いよいよ製造が開始されました。

1982年に500円硬貨が発行されて以降、2000年に現行の2代目が発行され、今回発行されるものが3代目となります。
今回の新500円硬貨は新たな偽造防止技術として、

素材に新規技術であるバイカラー・クラッド(二色三層構造)を導入
縁に新たに「異形斜めギザ」を導入(通常硬貨への採用は世界初)
縁の内側に、新たに微細文字を加工(「500YEN」「JAPAN」と刻印)

などの変更が行われています。

このように大幅に刷新される新500円硬貨ですが、みなさんの認知度はどれほどのものなのでしょうか?

ここ数年で急速に普及し、また、コロナ禍によって使用を推奨する店舗も増加した“キャッシュレス決済”を使っているなどの理由で、現金自体を持ち歩かなくなった方もいるでしょうから、あまり興味・関心のない方も実は多いのかもしれません。

そこで、ゼネラルリサーチ株式会社では、全国の20代〜60代男女を対象に、「新500円硬貨とキャッシュレス決済」に関する調査を実施しました。

◆詳細はこちら:https://general-research.co.jp/report39/

【調査結果のポイント】


《新500円硬貨発行の認知度》発行を間近に控えた現在も知らない方は68.3%と非常に多い
《偽造防止強化が目的》新500円硬貨の特徴と興味関心
《2021秋|現金を使う割合とシチュエーション》スーパーや医療施設は現金派が多い
《財布すら持ち歩かなくなった方も》キャッシュレスで便利なのは『ポイントが貯まる』が67.5%で最多
《今後の改善に期待》キャッシュレス決済の課題


【調査1:《新500円硬貨発行の認知度》発行を間近に控えた現在も知らない方は68.3%と非常に多い】
まずは、そもそもこの11月から新500円硬貨が発行されることをご存じなのかどうかを伺いました。

【図1】
[画像1: https://prtimes.jp/i/34834/61/resize/d34834-61-7d700fd7ee854fbe722b-0.png ]


「今年(2021年)の11月から新500円硬貨が発行されることを知っていますか?」と質問したところ、『知っている(31.7%)』『知らない(今知った)(68.3%)』という結果となり、実に7割近くの方が、新500円硬貨の発行について知らなかったことが分かりました。

既に6月から製造が開始されており、報道などでも取り上げられている新500円硬貨の発行ですが、その認知度は意外なほど低いと言えそうです。

【調査2:《偽造防止強化が目的》新500円硬貨の特徴と興味関心】
では、新500円硬貨の発行を知っている方々は、発行される新500円硬貨がどのようなものになるのかご存じなのでしょうか。

【図2】
[画像2: https://prtimes.jp/i/34834/61/resize/d34834-61-cd7376843d225b2c188c-1.png ]


前の質問で『知っている』と回答した方に、「新500円硬貨の特徴で知っているものを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『“バイカラー・クラッド(二色三層構造)”技術によって2色に見える(45.3%)』という回答が最も多く、次いで『知っているものはない(31.0%)』『直径は現行500円硬貨と同じ26.5mm(25.7%)』『“異形斜めギザ”が刻まれて縁の一部が異なる形状になる(通常貨幣への採用は世界初)(25.4%)』『表(桐の図柄が入っている面)の縁の内側に微細文字“500YEN”“JAPAN”の刻印が入る(18.4%)』と続きました。

新500円硬貨を発行する最大の理由は“偽造抵抗力強化”です。
そのため、冒頭で述べた3つの新たな偽造防止技術を含み、さまざまな技術が導入されていますが、その中でも『”バイカラー・クラッド(二色三層構造)”技術によって2色に見える』という特徴に注目している方が多いようです。

その一方で、『知っているものはない』と回答した方も3割以上に達し、500円硬貨が新しくなること自体は知っていても、変更点や特徴については知らない、という方も少なくない様子が窺えます。

■以降の結果
『今年(2021年)6月に製造が開始された(15.8%)』『現行500円硬貨よりもコストが少し高い(14.0%)』『重さは現行500円硬貨よりも0.1g重くなり7.1gとなる(8.2%)』『来年(2022年)3月までに約2億枚発行される予定(8.2%)』

では、新500円硬貨に対する興味関心はどれほどのものなのでしょうか。

【図3】
[画像3: https://prtimes.jp/i/34834/61/resize/d34834-61-4113866bd3832cbee93c-2.png ]


そこで、「新500円硬貨に興味がありますか?」と質問したところ、『とても興味がある(18.4%)』『やや興味がある(36.1%)』『あまり興味がない(30.4%)』『全く興味がない(15.1%)』という結果となりました。

21年ぶりに刷新される500円硬貨ですが、興味のない方も多いのが実情のようです。

どのような理由で興味がないのでしょうか。

前の質問で『あまり興味がない』『全く興味がない』と回答した方に、「興味がない理由を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『そもそも貨幣のデザインに興味がないから(61.7%)』という回答が最も多く、次いで『キャッシュレス決済の利用頻度が高くなったから(35.9%)』『小銭はなるべく持ち歩かないようにしているから(13.9%)』『紙幣も含めて現金を持ち歩かないようにしているから(8.2%)』と続きました。

6割以上の方が、新しくなるならない以前に、そもそも貨幣のデザインに興味がないことが分かりました。
また、やはりキャッシュレス決済の普及も、新500円硬貨への興味から遠のく理由となっている様子が窺えます。

【調査3:《2021秋|現金を使う割合とシチュエーション》スーパーや医療施設は現金派が多い】
そもそも貨幣のデザインに興味がない、キャッシュレス決済の利用頻度が増えたなどの理由で、新500円硬貨に興味のない方も多いことが分かりましたが、では、現在の現金使用率はどれくらいなのでしょうか。

【図4】
[画像4: https://prtimes.jp/i/34834/61/resize/d34834-61-3d5eb5256b5bdff60b9a-3.png ]


そこで、「現金を使う割合は現在どれくらいですか?」と質問したところ、『10%〜30%程度(40.6%)』という回答が最も多く、次いで『40%〜60%程度(24.9%)』『70%〜90%程度(24.4%)』『100%(8.3%)』『0%(1.8%)』と続きました。

『10%〜30%程度』という回答が4割に達し、現在の現金使用率は非常に低下している様子が窺える結果となりました。
やはり、キャッシュレス化の波は加速していると言えそうですが、とはいえ、『0%』という回答は1.8%と、完全にキャッシュレスという方は非常に少ないことも分かりました。

では、現金とキャッシュレス決済を使い分けている方は、どのようなシチュエーションで現金を使用しているのでしょうか。

前の質問で『100%』『0%』と回答した方以外の方に、「どのような場所・場面で現金を使うことが多いですか?(複数回答可)」と質問したところ、『スーパー(43.1%)』という回答が最も多く、次いで『医療施設(42.9%)』『飲食店(36.3%)』『コンビニ(32.8%)』『薬局・ドラッグストア(28.7%)』と続きました。

スーパーや飲食店といった普段の買い物や外食、そして医療施設で現金を使用している方が多いようです。

その一方で、『◯◯ペイ』といったキャッシュレス決済にいち早く対応したコンビニでの決済でも、現金を使っている方はまだ多い様子も窺えます。

■以降の結果
『ディスカウントストア(20.2%)』『公共交通機関(18.8%)』『家電量販店(8.3%)』『百貨店・複合商業施設(6.8%)』『デリバリー(5.5%)』『ホテルなどの宿泊施設(5.1%)』『インターネット通販(2.0%)』

それらのシチェーションで現在も現金を使っている理由とは何なのでしょうか。

■この場所・場面で現金を使っています
・【スーパー、飲食店、コンビニ、薬局・ドラッグストア】支払った感覚がある方が使い過ぎを防げるため(20代/女性/石川県)
・【スーパー、飲食店、コンビニ、薬局・ドラッグストア、ディスカウントストア】電子マネーのセキュリティを信用していないから(30代/男性/岐阜県)
・【スーパー、コンビニ、薬局・ドラッグストア、ディスカウントストア】クレジットカード使用するとPOINTが付かないお店の場合(40代/女性/愛知県)
・【飲食店、コンビニ】飲食店にはクレジット決済が少ない。コンビニは少額決済のため(50代/男性/群馬県)
・【スーパー、飲食店、コンビニ、デリバリー】キャッシュレス決済にまだ慣れてないから(60代/男性/滋賀県)

などの回答が寄せられました。

当然ながら、そもそもキャッシュレス決済に対応していない店舗や施設では現金以外使いようがありませんが、それ以外のシチュエーションで現金とキャッシュレス決済を使い分けている方は、少額決済の場合やポイント付与の有無などの理由で現金決済を利用しているようです。

また、ある意味『見えないお金』とも言えるキャッシュレス決済の特性から、使い過ぎてしまうことやセキュリティ面に不安や懸念があり、現金を使用している方もいる様子が窺えます。

キャッシュレス決済は非常に便利ですが、現金の方が「安心感が高い」という方もまだまだ多いのかもしれません。

【調査4:《財布すら持ち歩かなくなった方も》キャッシュレスで便利なのは『ポイントが貯まる』が67.5%で最多】
キャッシュレス決済が普及した現在でも、まだまだ現金の方が安心感が高いという方も多い様子が見えてきましたが、その一方で、キャッシュレス決済ならではの魅力もあるでしょう。
では、キャッシュレス決済を利用している方は、どういったところが便利だと感じているのでしょうか。

【図5】
[画像5: https://prtimes.jp/i/34834/61/resize/d34834-61-ad0830a1adb4f408fbe3-4.png ]


先の質問で、現金を使う割合が『100%』と回答した方以外の方に、「キャッシュレス決済のどのようなところが便利ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『ポイントが貯まる(67.5%)』という回答が最も多く、次いで『決済がスピーディに行える(61.8%)』『小銭を持ち歩く必要がない(60.5%)』『銀行やATMに行く必要がない(31.5%)』『財布を持ち歩く必要がない(24.7%)』『お金の管理がしやすい(18.3%)』と続きました。

クレジットカードを含め、さまざまなキャッシュレス決済サービスがありますが、その多くが、利用によってポイントが貯まり、貯まったポイントで割引が受けられるなどのサービスを提供しています。
そのため、現金決済よりもお得感が高い点が、キャッシュレス決済の大きな魅力のようです。

また、カードやスマホのバーコードなどを提示するだけで決済が完了すること、さらには、財布の中で意外とかさばる“小銭”を持ち歩く必要がないことも、キャッシュレス決済ならではのメリットと言えそうです。

さらに、4人に1人の方が、『財布を持ち歩く必要がない』と回答していることから、キャッシュレス決済を利用している方の中には、財布自体を持ち歩かなくなったという方も少なくない様子も見えてきました。

キャッシュレス決済の普及によって、スマホひとつで何でもできる時代が一層加速していると言えるでしょう。

【調査5:《今後の改善に期待》キャッシュレス決済の課題】
キャッシュレス決済の利便性の高さが分かりましたが、その一方で、まだまだデメリットや改善すべき課題もあるでしょう。

【図6】
[画像6: https://prtimes.jp/i/34834/61/resize/d34834-61-5a13d4211e3ce0253ceb-5.png ]


そこで、「キャッシュレス決済によるデメリットや課題を感じたことはありますか?」と質問したところ、『はい(44.2%)』『いいえ(55.8%)』という結果となりました。

現状のキャッシュレス決済にはまだまだデメリットや課題も多く残っていると感じている方も決して少なくないと言えそうです。

■キャッシュレス決済って便利だけれどここが課題…
・携帯ひとつで管理できてしまうと、逆に携帯がなければ何もできない(20代/女性/兵庫県)
・多様化しすぎている。決済手数料がネックとなり個人店など小さな店舗で導入されていなかったり、行政で使えない(30代/女性/東京都)
・チャージが面倒、オートチャージだと使った金額が把握しづらくなるので使いたくない(40代/女性/青森県)
・通信環境やアプリのトラブルで使えないことがあった。根本的な問題なので、仕組みを頑健化する必要があるのだろう(50代/男性/東京都)
・セキュリティに不安を覚える(60代/男性/愛知県)

などの回答が寄せられました。

スマホひとつで決済ができるのは大きなメリットでもある反面、通信環境やシステムトラブルなどの影響を大きく受ける上、バッテリー残量がなくなってしまうと使用不可能となってしまいます。
また、チャージ式のキャッシュレス決済の場合は結局現金が必要なことや、クレジットカードを含め、口座と連携させるものについては、不正使用などのリスクもゼロではなくセキュリティ面に不安があることなどが、キャッシュレス決済のデメリットや今後改善すべき課題と捉えている方が多いようです。

キャッシュレス決済を“誰もがどんな時でも安心して使えるサービス”にしていくことが、サービス提供事業者には求められていると言えるでしょう。


【総括】キャッシュレス時代は貨幣への興味・関心が薄いのも頷けるが、日本の貨幣製造技術の高さを改めて実感するいい機会では?

今回の調査で、11月から発行される新500円硬貨の認知度や興味・関心の度合いについて見えてきました。

渋沢栄一の新1万円札や津田梅子の新5千円札など、肖像の人物が変わる紙幣と比較すると、“地味”とも言える新500円硬貨の発行は、人々の興味・関心もあまり高くないのが現実のようです。

コロナ禍以降、感染防止の観点でもキャッシュレス決済を利用する方が増えており、普段の生活は全てキャッシュレス決済という方、小銭だけでなく財布自体を持ち歩かなくなった方もいるようですから、現金を見る機会が大幅に減ったことも、新500円硬貨への関心が低い理由となっているのかもしれません。

ポイントが貯まるなど、現金決済にはなかった新たな魅力も多いキャッシュレス決済ですが、とはいえ、まだまだデメリットや課題を感じている方も多いようです。
キャッシュレス決済サービスの提供元はもちろん、キャッシュレス決済を導入している企業・店舗の方々も、さらに便利に、そしてさらに安全に利用してもらえるよう、こうした消費者の課題を解決していく必要があると言えます。

キャッシュレス化の加速によって人々の興味・関心が薄れている貨幣ですが、その製造には日本の高い技術が注ぎ込まれており、特に偽造防止技術に関しては世界最高水準を誇っています。
あまり知られていませんが、こうした高い偽造防止技術を活用し、造幣局はニュージーランドやスリランカ、バングラデシュなどの記念銀貨を製造した実績もあります。

21年ぶりとなる新500円硬貨が発行され、ご自身の手元にやってきた際には、その高い技術を、見て、触れて再認識してみるのもいいかもしれません。

ゼネラルリサーチでは、今後も引き続き調査を継続してまいります。
[画像7: https://prtimes.jp/i/34834/61/resize/d34834-61-e7ab9c53a6a92dc05b3b-6.jpg ]


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■調査概要:「新500円硬貨とキャッシュレス決済」に関する調査
■調査期間:2021年9月17日(金)〜2021年9月18日(土)
■調査方法:インターネット調査
■調査人数:1,080人
■調査対象:全国の20代〜60代男女
■調査主体:ゼネラルリサーチ
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本プレスリリースの内容を引用される際は、以下のご対応をお願いいたします。
・引用元が「ゼネラルリサーチ」である旨の記載
・該当する記事(https://general-research.co.jp/report39/


●ゼネラルリサーチとは
・国内モニター総数:1,022万人
・42項目の属性パネルでセグメント設定可能
・調査形式6種類×3種類のカスタマイズ機能
調査目的に対して、最適な調査形式・機能をご提案いたします。

●その他関連情報
・ゼネラルリサーチHP:https://general-research.co.jp/
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