• トップ
  • リリース
  • 人工知能の「ハカルス」と動物用医療の「DSファーマアニマルヘルス」犬の心電測定にAI活用、立位「ストレスなし」サービス開始

プレスリリース

  • 記事画像1
  • 記事画像2
  • 記事画像3

人工知能の「ハカルス」と動物用医療の「DSファーマアニマルヘルス」犬の心電測定にAI活用、立位「ストレスなし」サービス開始

(PR TIMES) 2022年02月18日(金)11時15分配信 PR TIMES

新型コロナで新規飼育者増、死因第2位に「手軽な見守り」

株式会社HACARUS(ハカルス)(代表取締役CEO・藤原健真、京都市中京区)」は、動物用医薬品メーカーであるDSファーマアニマルヘルス株式会社と2022年2月18日から、犬の心電図検査について、電極シートの上に立たせたまま足の裏の肉球を通して測定し、AIがデータを解析するサービスを開始しました(下イメージ図)。
[画像1: https://prtimes.jp/i/26090/56/resize/d26090-56-74ea95f64e7e57291d7f-0.jpg ]

これまで横向きに寝かせ、クリップで挟んだりする必要がありましたが、犬に従来のようなストレスを感じさせず、約1分間で測定できるのが特長です。新型コロナウイルス感染症の流行で、犬の新規飼育者が増加する中、より手軽に健康チェックができる環境を整え、犬の死因の第2位とされる心臓病の早期発見に貢献していきます。


□従来の課題□押さえつけ、犬の負担
ペット保険会社が2017年に発表した調査によると、犬の死因は、心臓病(17%)が、がんに次ぐ第2位で高い割合を占めていました。
これまでの犬の心電図検査は、犬を横向きに寝かせるなどし、体にクリップで挟んだりして測るのが一般的です。身動きが取れないように押さえる場合もあり、犬にとって負担のある方法となっていました。
新型コロナウイルス感染症の流行によって、2020年、21年の両年は、犬の新規飼育者(1年以内)の飼育頭数は19年に比べて増加しています。調査した一般社団法人ペットフード協会は、ペットとの生活から癒やしを求めたり、家庭内でのコミュニケーションを深めている傾向がうかがえると分析しています。
当社は、より手軽に病気を早期発見する環境整備は、人とペットがより幸せに共存していくために不可欠だと考えています。

■検査の流れと特長■
ポイント1.「測定」シートの上に立たせるだけ
2社が共同開発した心電図検査では、犬を特殊な電極シートの上に立たせます。
このシートは、心臓が全身に血液を送り出すときに発生する電気のデータを肉球から取得できるように開発しました。シートは1枚縦50センチ、横60センチで、ボタンを押すと約30秒間で測定を終えます。

ポイント2.「解析」認定医の診断学習AIが心電波形の異常を判定
測定したデータは、AIが約30秒間で解析・判定を行い、心電波形の異常の程度に応じて、4つのグループに分類した結果をレポートに表示します。
AIは、成書だけでなく、日本獣医循環器学会の獣医循環器認定医が診断した「健康な犬」と「心疾患の犬」の心電波形を学習しています。

ポイント3.「閲覧」結果を即掲載、導入のハードル下げる
解析結果は、DSファーマアニマルヘルスが運営する獣医師向け、獣医療支援プラットフォームサービス「あにさぽ (R)」のインターネットサイトのページですぐに閲覧できます。
心電計の扱いについて特別な技術が必要ではないため、動物病院が導入しやすい仕様になっています。
[画像2: https://prtimes.jp/i/26090/56/resize/d26090-56-3f665e8396a22519c99f-1.jpg ]

■サービスの展開方法■
今回のサービスは、各動物病院で装置とシステムを導入していただけるよう推進していきます。
今後は、犬だけでなく他の動物も視野に入れ、広範囲にわたる健康関連サービスを支援するプラットフォームへと拡張していく方針です。

□共同開発の経緯□
2018年に、DSファーマアニマルヘルス主催の「動物の健康を支える新規事業探索プログラム2018」において、ハカルスが「スパースモデリング技術(※1)を応用した診断・治療支援AI」を提案し、大賞に選定されたことをきっかけに、両社は連携を深めてきました。
19年にはドイツで開催された世界最大規模の医療機器見本市でデモ機を展示。21年には、公募で選定した動物病院で試用してもらい、それらの成果を踏まえて今回のサービスを開始しました。
※1)AIの技術の一つで、大量の学習データが必要な「ディープラーニング」と比較して、少量のデータから特徴を抽出し、学習と推論を行える技術。

〈HACARUS・代表取締役CEO 藤原健真のコメント〉
新型コロナウイルス感染症の流行によって、人とペットの絆はさらに深まる傾向にあります。両者がより長く幸せな時間を過ごせるように、AIの技術を生かして貢献していきます。

【DSファーマアニマルヘルス株式会社について】
DSファーマアニマルヘルスは、動物たちの健康を支えることで、人々の笑顔あふれる暮らしに貢献する企業として、2010年7月に大日本住友製薬株式会社の事業部門から分社化し、設立された研究開発型の動物用医薬品等の製造販売会社です。70余年に及ぶ動物薬事業を通じて培った経験と実績を基礎に、人と動物の絆を支える「コンパニオンアニマル事業」、人々の豊かな生活を支える「畜水産事業」、確定診断に必要不可欠な「臨床検査事業」を展開しています。
また、医薬品や機能性食品の提供に加え、診察・検査・診断・投薬・アフターケアにわたる獣医師、ペットオーナーや畜産農家等のニーズの全体(ヘルスケアサイクル)へ事業領域を拡張し、総合的なソリューションを提供する会社への変革を推進しています。

【株式会社HACARUSについて】
HACARUSは、スパースモデリング技術をAIに応用し、少ないデータで、抜本的な問題解決につなげる「デジタルソリューション」を提供いたします。7年以上に渡り数多くの企業の問題解決に貢献してきたHACARUSならではの経験と技術力で、人の知見を資産化し、オペレーションの効率化・省人化を成功させます。データの取得から既存システムとの連携までを一貫して支援し、人間とAIが共存する未来の実現に取り組んでまいります。

【取材・お問い合わせ】
株式会社HACARUS 広報担当
サイト : https://hacarus.com/ja/
メール:pr@hacarus.com
( 本件以外でも取材可能です。お気軽にお問い合わせください。)



プレスリリース提供:PR TIMES

このページの先頭へ戻る