プレスリリース
異業種5社の2拠点中継共同輸送による環境負荷低減・労働環境改善を実現
鈴与株式会社(代表取締役社長・鈴木健一郎、以下鈴与)は、サッポログループ物流株式会社(代表取締役社長・西間木健二、以下サッポログループ物流)、中部抵抗器株式会社(代表取締役社長・光松謙一、以下中部抵抗器)、株式会社Mizkan Logitec(代表取締役社長・石垣浩司、以下Mizkan Logitec)、三菱電機ロジスティクス株式会社(代表取締役社長・原正一郎、以下三菱電機ロジスティクス)、プラスチック製品製造メーカーの5社とともにCO2排出量削減等の環境負荷低減とドライバーの労働環境改善を目的に、愛知県小牧市・静岡県静岡市の2拠点中継型の共同連携輸送を実施し、このたび、「令和3年グリーン物流パートナーシップ会議」国土交通省 公共交通・物流政策審議官表彰を受賞いたしました。
(参考)国土交通省「令和3年度グリーン物流パートナーシップ優良事業者」ホームページ
https://www.mlit.go.jp/report/press/tokatsu01_hh_000579.html
[画像1: https://prtimes.jp/i/75524/53/resize/d75524-53-7e065f63cd54f10e7212-0.jpg ]
表彰式の様子 左から
Mizkan Logitec緒方取締役、サッポログループ物流 西間木代表取締役社長、
国土交通省 寺田大臣官房公共交通・物流政策審議官、中部抵抗器 光松常務取締役、
鈴与 松山取締役、三菱電機ロジスティクス 田口取締役
■ 取り組み経緯
地球温暖化や環境負荷低減のために、物流分野におけるCO2排出量削減の取組みとして、ハード面の輸送機器・物流施設の改良や、ソフト面の輸送ルートの見直し・効率化に加えて、荷主と運送事業者間が連携することによる物流の全体プロセスでの効率化が必要となっています。また、運送業界ではEC事業の拡大等により物流需要が伸長する一方、ドライバー不足による慢性的な車両不足が続いており、女性や60歳以上のドライバーなども働きやすい労働環境の実現が急務です。さらに、2024年には、ドライバー残業時間上限規制が始まるため1台あたりの走行距離を削減しなくてはならない状況です。
本取り組みは、業界を超えた荷主5社の貨物を、鈴与の荷台と車体の切り離しが可能なスワップボディ車を活用して、千葉〜大阪の中間地点に位置する静岡県静岡市・愛知県小牧市の2拠点で中継輸送を行うことで、500km以上の長距離輸送を無くし、ドライバーが毎日自宅に帰り休息を取る事が出来る、持続可能な運行を実現しました。この共同連携輸送により、輸送車両台数の削減や実車率の向上、作業時間および待機時間の削減を図り、環境負荷の低減に加え、ドライバーの労働環境改善を同時に実現しました。
今回の受賞は、荷主2社とメーカー物流会社3社並びに運送事業者である鈴与が連携し、鈴与が構築したDXの仕組み「Cargo Navi」※1を用いて「物流の可視化」を達成し、加えて、サッポログループによるAIを活用した商品需給計画の仕組みである「SCPlanningシステム」※2を活用して「貨物量の平準化」を成し遂げたことにより毎日の定期運行が実現したこと、また、中部抵抗器の調達輸送と三菱電機ロジスティクス製品輸送を組み合わせるなどの取り組みにより空車距離を極限まで削減し実車率を最大化したことで、環境負荷低減と物流生産性の向上に貢献をしたことが評価されたものです。
※1鈴与の運行進捗管理システム「Cargo Navi」とは
GPSによるトラック位置情報と、作業状況(出庫・待機・作業)を確認できる配送進捗管理システム。運行中の車両動態をリアルタイムに把握し、道路渋滞や待機発生等の異常があれば荷主と情報を共有するほか、中継先の車両へも迅速に指示を出すことで、中継輸送の安定的な運用を実現。
※2サッポログループのAI技術を活用した商品需給計画システム「SCPlanningシステム」とは
物量の平準化を目的に、生産計画の見直しを行うためのシステム。3ヶ月先の需要を見て生産計画を見直し、工場発倉庫間および倉庫間の幹線輸送の出荷台数の平準化を図り、工場及び倉庫の混雑回避につなげることで、車両の待機時間削減を実現。
■ 成果及び今後の展望
荷主5社の運行を連携させることにより、以下の効果が見込まれます。
環境負荷の低減:CO2排出量を158.2t/年(約37%)削減
運行効率の向上:実車率93.6%
車両台数の削減:増トン車500台/年 (約40%)削減
■ 受賞コメント
この度、グリーン物流パートナーシップ会議におきまして、当社および荷主企業様による物流効率化への取り組みに対し、国土交通省より、公共交通・物流政策審議官表彰をいただくことができました。
改めまして、本取り組みにご参加いただきました企業各社様には、多大なるご尽力をいただきありがとうございました。
昨年の経済産業省からの受賞に続き、2年連続の受賞となりましたが、今後も様々な変化に対して安定的な輸送サービスの提供を行うと共に、環境負荷の低減に貢献することで、お客様のニーズに応えてまいります。
図1.実施前フロー
[画像2: https://prtimes.jp/i/75524/53/resize/d75524-53-fcc2ff097b7fe0d45b16-1.png ]
※実線は実車、点線は空車
図2.共同連携輸送実施後のフロー
[画像3: https://prtimes.jp/i/75524/53/resize/d75524-53-262700aa82b3e6828379-2.png ]
※実線は実車、点線は空車
図3.鈴与の運行進捗管理システム「Cargo Navi」
[画像4: https://prtimes.jp/i/75524/53/resize/d75524-53-189e6bb41d1fe5b8674d-3.png ]
図4.サッポログループのAI技術を活用した商品需給計画システム「SCPlanning」
[画像5: https://prtimes.jp/i/75524/53/resize/d75524-53-d827596ee89deb283ceb-4.png ]
以上
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