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株式会社スギノマシン

環境配慮型の原料「セルロースナノファイバー(CNF)」活用に関する技術資料を公開

(PR TIMES) 2022年01月25日(火)16時45分配信 PR TIMES

熱分解特性等、セラミックスバインダー等への応用に向けた実験データ

株式会社スギノマシン(富山県魚津市、代表取締役社長:杉野 良暁)は、自然由来のセルロースを原料としたナノファイバー*1(商品名:BiNFi-s)の用途開発に関する技術資料(テクニカルレポート)を公開しました。
今回は、セルロースナノファイバー(CNF)の熱分解特性を解説しており、セラミックスバインダー等への応用に役立つ情報をまとめています。
[画像: https://prtimes.jp/i/70070/53/resize/d70070-53-0d95de8327373a7edb0b-0.jpg ]


1. 背景
近年、海洋プラスチックや石油資源の枯渇などの問題から、SDGsに沿って地球環境の資源を大切に使用し、持続可能社会を目指す取り組みが重要視されています。
セルロースは植物などからとれる自然由来の素材で、セルロースをナノサイズに細かく解した「セルロースナノファイバー」は、プラスチックやゴムなどに混ぜた際に強度を向上させながら、樹脂の使用量を減らすことができ、環境負荷の低い商品を造るための素材として、注目されています。

一方、日常の様々なものに使用されている「セラミックス」は、原料粒子を焼き固めて作製します。この製造工程では、接着剤として「バインダー」と呼ばれる材料を使用します。
セラミックス製造に欠かせない材料ですが、このバインダーを除去する際に、焼き固める過程で多量の熱エネルギーを必要としたり、二酸化炭素を排出したり、炭が残ってしまうという問題があります。
この「バインダー」に、植物由来のセルロースナノファイバーを活用することで、環境負荷を抑え、高効率なセラミックス製造を実現できる可能性があります。

2.技術資料(テクニカルレポート)について
今回、スギノマシンが発行した技術資料では、セルロースナノファイバーの熱分解特性に関するデータを掲載しています。
焼結工程が発生するバインダーの代替としての活用を検討した際に有効なデータとして、「熱重量変化」と「示差熱分析」の実験結果をまとめました。
本実験は富山県新世紀産業機構の推進事業で富山県産業技術研究開発センターと共同で実施したものです。

テクニカルレポートはスギノマシンのWebサイトからダウンロードいただけます。
◆ 詳細はこちら
https://www.sugino.com/site/biomass-nanofiber/download-guide-binfis.html

3.「ナノファイバーなんでも技術相談室」随時受付中です
ナノファイバー専門の技術者が、Web サイトからのお申し込みより1時間以内にご連絡する、気軽で専門的な技術相談サービスです。
◆ 詳細はこちら
https://www.sugino.com/site/biomass-nanofiber/inquiry-nanofiber.html

4.nano tech 2022 出展
1/26(水)〜28(金)、東京ビッグサイトで開催されるナノテクノロジーの総合展示会「nano tech 2022」にも出品します!
◆ 詳細はこちら
https://www.sugino.com/soshiki/1/nanotech2022.html

5.用語・補足
*1 ナノファイバー繊維を直径 100 nm以下、長さ 数µmのサイズへ微細化したもの。

プレスリリース提供:PR TIMES

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