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プレスリリース

日鉄物産株式会社

当社米国子会社によるバイオカーボン(ブラックペレット)製造・販売企業の第三者割当増資引受けについて

(PR TIMES) 2022年03月06日(日)16時40分配信 PR TIMES


日鉄物産株式会社(本社:東京都中央区、社長:佐伯 康光)の米国子会社であるNIPPON STEEL TRADING AMERICAS, INC.(本社:米国イリノイ州、社長:岩田 敏昭、以下「NSTA社」)は、バイオカーボン(ブラックペレット)製造・販売企業であるNCT Holdco, LLC(商号:Aymium(エイミウム)、本社:米国ミネソタ州オークデール、CEO:ジェームズ・A・メネル、以下「Aymium」)の第三者割当増資を引受けることを決定しましたのでお知らせいたします。

1.本取り組みの目的

Aymiumは高品質なバイオカーボンを独自の特許技術で製造する有力なスタートアップ企業であり、日鉄物産グループとしては今回の増資引受によりAymiumとの関係を強化し、カーボンニュートラル製品の販売を通じて脱炭素社会の実現に向けて貢献して参ります。

2.Aymiumについて

Aymiumは現在、米国ミシガン州マルケットにて北米最大のバイオカーボン製造工場を操業中であり、主にブラックペレットを製造しております。ブラックペレットは原料の木質バイオマスを、空気を遮断した状態で焙焼することにより炭化させ、ペレット状に成型したものであり、カーボンニュートラル製品と位置づけられています。同社は国際的な森林認証機関からCoC(※)認証を取得しており、原料調達先も含めたサプライチェーンを厳格に管理することで、製品の遵法性と持続可能性の点で十分な対応をとっております。

※「Chain of Custody」の略、森林管理認証を受けた森林から生産された木材やリサイクル材を原材料として、適切に加工・流通していることを製品が消費者に届くまでの全工程で原材料の認証情報を追跡する仕組み。

同社の製品は独自の技術により一般的なブラックペレットと比較して高発熱量・高固定炭素であり、ハンドリング性状においても従来の石炭製品の代替可能であることから使用に際して設備仕様変更等が必要ありません。

Aymiumは、特許に基づく独自の技術を用いた製品作りとサステナビリティーの両面で強固な基盤を持っており、今後日鉄物産グループが脱炭素ビジネスを展開する上で協業できるパートナーであると判断しています。

尚、今回の第三者割当増資はNSTA社以外に米国鉄鋼メーカーであるスティールダイナミクス社および国際資源メジャーであるリオティント社も引受けております。

3.今後の展開

Aymiumでは現在、カリフォルニア州および西海岸北部での新工場建設に向けて準備中であり、今回の増資で調達した資金もその建設に活用されます。

また、今後も木質バイオマスの供給が豊富な米国西海岸および南東部を中心に生産能力を拡大し、米国内での販売に加え、日本、アジア、欧州の需要家向けに製品を供給していく予定です。同社の高品質なブラックペレットは発電燃料および製鉄原料として利用可能であり、日鉄物産グループはその販売活動に積極的に携わっていく所存です。

(参考)
Aymiumの概要
会社名:NCT Holdco, LLC (商号「Aymium」)
所在地:ミネソタ州オークデール
業 種:木質バイオカーボンの製造・販売
C E O :James A. Mennell

プレスリリース提供:PR TIMES

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