プレスリリース
Synspective、ウズベキスタンとカザフスタンで覚書を締結InSAR解析による地震リスクの評価や災害対策向上を目指し、中央アジアでの連携を強化
小型SAR(合成開口レーダー)衛星の開発・運用と衛星データの販売およびソリューションの提供を行う株式会社Synspective(本社:東京都江東区、代表取締役CEO:新井元行、以下Synspective)は、ウズベキスタンのCenter for Space Monitoring and Geoinformation TechnologiesとカザフスタンのKazakhstan Gharysh Saparyと覚書を締結したことを発表します。一月上旬に開催された日本・ウズベキスタン ビジネスフォーラムと日本・カザフスタン ビジネスフォーラムでは、ウズベキスタンとカザフスタン、日本からの代表による立ち合い下、覚書が締結されました。
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ウズベキスタンでは、地震リスク特定のためのモニタリングに注力
ウズベキスタンでは、主に干渉SAR(InSAR)解析技術*を用いた地震リスク評価のための共同研究を行います。ウズベキスタン及びその近隣地域ではこれまでにも大規模な地震や地すべりが発生しており、土地災害の監視と予測への期待が高まっています。地表面の変動量を観測することができるSARは地盤変動の監視に不可欠であり、ウズベキスタンにおける地震リスクの評価・特定、ひいては防災・減災への貢献が期待されています。
*干渉SAR(InSAR):衛星に搭載されたSARによって複数回同じ場所を観測することで、地表面の変化を調べる技術的な手法
カザフスタンでは、リモートセンシングによる地球観測の新たな事例創出を目指す
カザフスタン・KGSとのコラボレーションでは、地すべりや土石流、洪水などの災害対策や、気候変動の影響を抑えた効果的なインフラ管理など、地球リモートセンシングと衛星データの新たな活用方法の創出に注力します。また、国際的な商業プロジェクトに共同で参画し、シンスペクティブの衛星データと分析ソリューションの利活用を促進します。こうした協業活動を通じて、互いの技術力を高め、革新的技術のさらなる可能性を探求します。
各社・機関からのコメント。
株式会社Synspective代表取締役CEOの新井元行
両国の宇宙開発をけん引する機関とのMOU締結は、世界中で業界の垣根を超えてSARデータの利活用を促進し、パートナーと共に社会課題に挑戦するという私たちの使命を前進させる、たいへん光栄かつ大きな一歩です。中央アジアと日本におけるレジリエントなインフラ構築、効率的で安全な資源エネルギー開発に、弊社テクノロジーの発展を通じて貢献していきます。さらに、その経験・学習共有の輪を世界に拡げていくことで、パートナーと共に持続可能な未来の実現に向けて邁進してまいります。
ウズベキスタン・Center for Space Monitoring and Geoinformation Technologies ディレクター、Aliyev Soibjon氏
近年、日本と我が国の間で築かれた互恵的な戦略的パートナーシップは確固たるものとなり、宇宙技術の分野を含む多くの分野での二国間協力のさらなる拡大が期待されています。私たちとSynspectiveとの連携がこうした連携の好事例として挙げられることをとても嬉しく思います。
カザフスタン・Kazakhstan Gharysh Sapary チェアマン、Aidyn Aimbetov氏
これまでにカザフスタンの専門家たちが積み重ねてきたレーダー技術における知識と経験は、我々とSynspectiveとの新たなプロジェクトの推進力となるでしょう。日本の最先端技術とカザフスタンの潜在力が一体となるこの提携が、我々のプロジェクトを成功につなげる重要な要素であると確信しています。
Center for Space Monitoring and Geoinformation Technologies(ウズベキスタン)について
The 《Center for Space Monitoring and GIS Technologies》 under the Uzbekspace agency was formed on May 20, 2022, by the Decree of the Cabinet of the Ministries of the Republic of Uzbekistan.
The Center is officially tasked with implementation of state space monitoring program using Earth Observation data and GIS.
The Center operates in the following areas:
- remote sensing of the Earth with the help of satellite devices, reception, storage, processing and transmission of its data;
- provision of services in the space industry;
- implementation of scientific and innovative activities in this area in order to widely attract scientific and innovative technologies to the space sector;
-assistance in improving the efficiency of socio-economic activities of economic sectors, defense and security sectors using space and geoinformation technologies, as well as unmanned aerial vehicles.
Kazakhstan Gharysh Sapary(カザフスタン)について
Joint Stock Company 《National Company 《Kazakhstan Gharysh Sapary》 was established in accordance with the Decree of the Government of the Republic of Kazakhstan dated March 17, 2005.
KGS was determined by the National Operator of the Earth Remote Sensing Space System of the Republic of Kazakhstan, consisting of high and medium resolution spacecraft KazEOSat-1 (with a resolution of 1 m) and KazEOSat-2 (with 6.5m resolution) to provide space images to individuals and legal entities, as well as the National Operator of the High-Precision Satellite Navigation System to implement the tasks of providing satellite navigation services throughout the territory of the Republic of Kazakhstan.
Starting from 2018 JSC “NC KGS” provides space monitoring service to solve a number of industry-specific tasks of the economy.
株式会社Synspectiveについて
Synspective(シンスペクティブ)は、新たなデータとテクノロジーにより、人の可能性を拡げ着実に進歩する「学習する世界」の実現をミッションに掲げ、衛星による観測データを活用したワンストップソリューション事業を行う会社です。
独自の小型SAR衛星により高頻度観測を可能にするコンステレーション(衛星群)を構築し、衛星から得られるデータの販売および、多様な衛星、IoTデータなどを機械学習やデータサイエンスを用い組み合わせ、政府・企業向けのソリューションを提供しています。
設立:2018年2月
所在地:東京都江東区三好3-10-3
代表者:代表取締役CEO 新井元行
URL: https://synspective.com/
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