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GATARIと乃村工藝社が共同で提供する音響体験サービス「oto rea」を活用した視覚障がい者向けコンテンツを日本科学未来館で実証実験しました

(PR TIMES) 2023年12月21日(木)15時40分配信 PR TIMES

全盲の方を対象に音と手で探る新たな展示体験の有用性を検証


デジタルとリアルが融け合う未来のインフラづくりを目指すMixed Reality(MR)スタートアップの株式会社GATARI(代表取締役CEO:竹下俊一、以下「GATARI」)は、日本科学未来館と株式会社乃村工藝社(以下「乃村工藝社」)主催、非接触型サウンド体験サービス「oto rea」による視覚障がい者向け実証実験イベント『音と手で探る新展示「プラネタリー・クライシス」』に技術協力企業として参加し、視覚障がいのある方に向けて提供するにはどのようなコンテンツや機能が必要か実証実験を行いました。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/34007/50/34007-50-d927624f32d47153a8674534bdd2495d-1690x957.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

今回の実証実験では、未来館の新常設展示「プラネタリー・クライシス -これからもこの地球でくらすために」のうちゾーン2「変わる地球の今に触れる」に「oto rea」を導入し、視覚障がい者向けにナビゲーション音やシナリオ、効果音などを工夫した上で、コンテンツが全盲の方の展示体験にどれほど有効に作用するかを検証しました。日本科学未来館が企画・全体統括・実証実験設計、乃村工藝社が体験設計・コンテンツ設計を担当しています。

「oto rea」とは、GATARIのMixed Reality※1プラットフォーム「Auris」を活用し、GATARIの持つ音響システムやデジタルツイン※2、ARcloud※3を用いた没入感のある体験設計の知見と乃村工藝社の空間設計から演出・体験企画の知見を組み合わせたサービスで、これまでにモデルルームや美術館などでの導入実績があります。

「oto rea」を通して流れるコンテンツは、乃村工藝社によって企画設計され、世界の気温上昇や地域別の二酸化炭素排出量等について楽しく学べる機会と、会場内を一人で回ることの出来るよう効果音とナビゲーションによる道順案内が組み合わさり、一般的な音声ナビゲーションとは異なる様々な演出が盛り込まれています。GATARIは、今回の体験用に「oto rea」から流れる脚本の監修から音声コンテンツの設定、設置までを担い、体験者が展示物のイメージや現場を認識しやすいよう、効果音など音の質にも拘り開発いたしました。そこに、直接手で触れながら地球環境について学べる「プラネタリー・クライシス」の展示物が合わさり、目の見えない方でも楽しめる仕掛けが多数施されたイベント内容となりました。

実証実験当日は老若男女計6名の全盲の方にご参加いただき、様々なご意見、フィードバックをいただきました。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/34007/50/34007-50-b1603d3ec175556e6de5cabea3225457-2003x1110.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
音と手で探る新展示「プラネタリー・クライシス」参加模様
■体験者によるコメント例

「博物館や美術館は、見えないと楽しめそうにないから余り行かないけれど、こういった案内があると楽しいし行ってみたくなる。特に自分一人でも回れるようになれば、お母さんの(鑑賞)時間に合わせなくてもいいから行きやすいと思う」(小学6年生男児)

「展示会は触ることも駄目な所が多いから、音で聞いて触ったりできるのはとても面白い。日常もこんな風に音声案内があると助かる。時間が無いときは、拾う情報量を調整出来たりすると嬉しい」(女性参加者)

「よくある音声ナビは一度間違えるとスタート地点に戻らないと行けない。これが私達にとってはけっこう大変けれど、これは音が鳴る方に行けばいいし、少しなら向かう先を間違えても起動修正できるので良かった」(男性参加者)


今回の実証実験で得た知見や課題を活かし、視覚障がいのある方と晴眼者が垣根を超え、同じ空間で共に楽しめる環境を構築すべく、今後もGATARIは尽力して参ります。
※1 Mixed Reality(MR、複合現実):リアル空間とデジタル空間がシームレスに融合し(ミックスされ)、リアルなモノとバーチャルな情報を等価に表示・操作することができる状態のこと
「Auris」公式HP:https://gatari.co.jp/auris

※2デジタルツイン:物理世界を同スケールでデジタル空間に再現した 3D データのこと

※3ARcloud:現実空間のスキャンデータを活用し、様々なデジタルデータを現実空間上に保存・共有することを可能にする技術

■実証実験の概要

全盲の方を対象に、接触型サウンド体験サービス「oto rea」によるコンテンツがどれほど有効作用するかを検証しました。
[表: https://prtimes.jp/data/corp/34007/table/50_1_4dfaadf9faa30bf45d6bf2be8881375d.jpg ]

■oto reaについて

「oto rea(オトリア)」とは、音のMR(Mixed Reality:複合現実)を活用した非接触型サウンド空間体験サービスです。 GATARIが提供するMRプラットフォーム「Auris(オーリス)」を活用し、乃村工藝社のイノベーション・ラボラトリー「NOMLAB(ノムラボ)」がプロジェクトマネジメント・企画して2020年にサービスの提供が開始されました。複数の音を空間に配置し、行動に合わせて、ユーザーのみが得られる特別な音響体験を提供します。

■GATARIについて

株式会社GATARIは新しいエンターテインメントを切り口に、デジタルとリアルの融け合う未来のインフラづくりを目指すMixed Realityスタートアップです。「人とインターネットの融け合う世界を創る」というビジョンを掲げ、東京大学を拠点とした日本最大のVR学生団体UT-virtual (https://utvirtual.tech) 創設者である代表の竹下によって2016年に設立されました。テクノロジーに深い人間理解を組み合わせ、”見え方を変える”というアプローチによって現実をより良い場所にすることを目指し続けています。

社名: 株式会社GATARI
住所: 東京都千代田区神田松永町16ダイキビル4F
代表: 竹下 俊一
設立: 2016年4月
事業内容: Mixed Realityプラットフォーム「Auris(オーリス)」の開発、
     MRコンテンツの制作ほか
URL: https://gatari.co.jp



プレスリリース提供:PR TIMES

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