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プラスチックの動静脈連携型マテリアルリサイクルシステムを評価する「SPC認証プログラム」を開発

(PR TIMES) 2023年10月09日(月)13時40分配信 PR TIMES

〜安心かつ安定して使える再生プラスチック市場の醸成を目指して〜

この度、「再生プラスチック資源価値創造プロジェクト(石塚化学産業株式会社(本社:東京都北区、代表取締役社長:石塚勝一)、いその株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:磯野正幸)、株式会社近江物産(本社:滋賀県栗東市、代表取締役会長:芝原茂樹)、株式会社タイボー(本社:岐阜県安八郡、代表取締役社長:平野二十四)、一般社団法人サステナブル経営推進機構(本社:東京都千代田区、代表理事:壁谷武久、以下SuMPO))」は、プラスチックの再生利用倍増を目指したSPC(Sustainable Plastics Certification)認証プログラムを開発したことをお知らせします。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/79969/49/79969-49-70e49b375d59b1b16739adf91692fe32-2074x329.png ]

■背景と目的
昨今、サーキュラーエコノミー実現に向けた取り組みが加速しています。欧州では、新車に必要なプラスチックの25%以上に再生プラスチックの使用(そのうちの25%は使用済み自動車からリサイクル)を義務付けるELV規則案*1や、デジタル製品パスポート(DPP)の導入等を要件に示すエコデザイン規則案*2が発表されています。日本においても、海洋プラスチックや気候変動、資源供給リスク等の対策が求められる状況のなかで再生プラスチックへの注目度が高まっており、2022年4月には「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」*3が施行、2023年3月には「成長志向型の資源自律経済戦略」*4が策定されました。

今回開発した認証プログラムは、これまで再生プラスチックを利用する際に、需要者側の懸念が大きかった品質や安定供給に関する項目のほか、安全や環境への取り組みも含め項目を定めて評価を行います。これにより、需要者側の求める再生プラスチックの品質を確保し、“安心かつ安定して使える再生プラスチック(我々はこれを「サステナブルプラスチック」と呼びます)市場の醸成”を目指します。次のステップでは、こうした再生プラスチックを提供する認証の輪に動脈企業も呼び込み、再生プラスチックが適正に評価され適切に循環する新たなビジネスモデルを創造し、再生プラスチックの利用拡大に繋げることを目指します。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/79969/49/79969-49-f5a6f56298bc7a96cb060e57b0b1db1d-2625x1519.png ]

■認証プログラムの概要
【名称】
Sustainable Plastics Certification(SPC)

【目的】
プラスチック循環資源の再生について適正なマテリアルリサイクルシステムの要件を満たす事業所もしくは工場を認証し、再生プラスチックの価値と信頼性を高め(ブランド化)、使用者側(ブランドオーナー、プロダクター)の適正な価格評価と使用量の拡大につなげ、併せてエンドユーザー(製品機能使用者)に再生プラスチックに関する理解を促進することを目的とします。もって、持続可能な資源循環社会の形成に寄与します。

<運用イメージ>
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/79969/49/79969-49-85261ca809bf8849488bc9d9a1434d41-3419x1883.png ]

【認証対象および認証区分】
認証対象は、使用済プラスチック(Post-consumer recycled: PCR、Post-industrial recycled: PIR)を原料として再生プラスチックを製造するマテリアルリサイクルプロセスとします。SPC認証プログラムでは、このマテリアルリサイクルプロセスを「再生資源調達」、「再生原料製造」、「成形用再生材料製造」の3つの区分に分け、区分ごとの認証基準に照らして評価を行います。
認証は、事業所単位または工場単位での取得が可能です。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/79969/49/79969-49-b42bdb773c6c834039cf1837ef3fcc3f-3557x1963.png ]

【認証基準および認証レベル】
認証基準を定めた項目は、品質、安全、需給バランス、環境に関する「共通項目」および認証区分ごとの品質向上への取り組みを評価する「リサイクルプロセス項目」で構成され、これらの項目は、必須項目と加点的な内容である選択項目の2種類に分かれます。
認証には、必須項目を全て満たすことで取得可能な「SPC Standard」に加えて、50%以上の選択項目を満たすことにより取得可能な「SPC Gold」という2つのレベルを設置し、事業者の取り組みをより評価に反映します。

<認証基準項目のイメージ>
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/79969/49/79969-49-0016c1612e9428407cf200a8f5fc7ec2-2245x1183.png ]

<認証レベルのイメージ> ※認証マークは検討中
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/79969/49/79969-49-628ff28ede4b5a1ebd3ac6277f4fa3ce-1938x1027.png ]


■今後について
本認証プログラムに関して、これまでマテリアルリサイクルを行う供給者側との対話を進めてきており、今後は、再生プラスチックの需要者側(成形メーカー、ブランドオーナー、化学メーカーなど)との対話を進めます。この対話を通して、需要者側のニーズと期待を満たし活用いただける認証プログラムへと内容の強化を図ります。
認証プログラムの運用開始時期については、2024年中を目標として、今後のお知らせで発表いたします。

■再生プラスチック資源価値創造プロジェクトとは
石塚化学産業株式会社、いその株式会社、株式会社近江物産、株式会社タイボー、SuMPOの5社は、2020年から共創事業として動静脈連携に向けた取り組みを行っており、2023年3月には事業連携協定の締結を発表し、再生プラスチックの利用拡大のための仕組みづくりを推進する「再生プラスチック資源価値創造プロジェクト」の活動を進めています。
本発表は、このプロジェクト活動の第一弾として、プラスチックの再生利用倍増を目指した認証プログラムを開発したことをお知らせするものです。
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/79969/49/79969-49-0dbd75a9e076ffd0d1fd07241f1d43a9-2847x2565.png ]

<注釈>
*1 ELV規則案:Proposal for a Regulation on circularity requirements for vehicle design and on management of end-of-life vehicles
https://environment.ec.europa.eu/publications/proposal-regulation-circularity-requirements-vehicle-design-and-management-end-life-vehicles_en
*2 エコデザイン規則案:Proposal for Ecodesign for Sustainable Products Regulation
https://environment.ec.europa.eu/publications/proposal-ecodesign-sustainable-products-regulation_en
*3 プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律:
参考サイト プラスチック資源循環circulation of plastic resources
https://plastic-circulation.env.go.jp/
*4 成長志向型の資源自律経済戦略:
参考サイト プレスリリース記事
https://www.meti.go.jp/press/2022/03/20230331010/20230331010.html


【本件に関する問い合わせ先】
一般社団法人サステナブル経営推進機構
担当:SX事業部
連絡先:info@sumpo.or.jp



プレスリリース提供:PR TIMES

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