プレスリリース
「何でもないけれど、何かであるものを描く」に挑み続ける。名古屋・栄anonymous studioにて、井上七海個展「忘れ水」を10/25(金)から12/14(土)まで開催
名古屋芸術大学美術学部美術学科洋画コースを卒業後、現在名古屋を拠点に活動をする現代アーティスト井上の、地元名古屋において待望の初の個展!未発表の新シリーズを含め8点を展示
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井上七海「忘れ水」メインビジュアル
この度、anonymous studioでは、井上七海の個展「忘れ水」を2024年10月25日(金)から12月14日(土)まで開催いたします。
井上は名古屋芸術大学美術学部美術学科洋画コースを卒業後、京都芸術大学大学院修士課程美術工芸領域油画分野を修了、現在は名古屋を拠点に活動をするアーティストです。
井上の地元名古屋において待望の初の個展となります。
本展「忘れ水」では、未発表の新作シリーズ《描かないためのエスキース》から1点展示をするほか、井上の代表作である直線を反復して描くことによって方眼紙のようなイメージを描き出すシリーズ「スフ」と刺繍の線が紙の表面・裏面を行き来する「表と裏のためのドローイング」を展示いたします。
本展のタイトルとなっている「忘れ水」とは日本の古典文学や和歌で使われる美しい表現で、他のいくつかの言葉や概念を導く序詞(じょし)としてよく用いられます。「絶え絶え」という言葉を導き、細々と途切れながら流れる水を表現することが多いですが、
「我が宿のむぐらが下のわすれ水よるは蛍のたづねてぞくる」
江戸時代後期の歌人、木下幸文の歌のように、人知れず流れる水の流れを「蛍」という言葉を導き自然どうしの美しい関係の中から、目に見えなかったものの存在を感じるというようにも使われてきました。
「線を引く」という絵画における根源的な問題を探究し、「何でもないけれど、何かであるものを描く」というパラドキシカルな思考で絵画作品へ向き合い、絵画の可能性の探究と本質へと考えを巡らせてきた 井上が描く「線」は、まさに「蛍」によって立ち顕れる「忘れ水」のようでもあります。
この機会にぜひご高覧ください。
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展示風景
展覧会名:忘れ水
会期:2024年10月25日(金)- 12月14日(土)
毎週木、金、土、開廊(11月3日(日・祝)、4日(月・振休)は開廊)
※全25日間
10月25日(金)17:00-18:00 オープニングレセプション
※17:30-18:00で井上によるギャラリートークを予定しております
会場:anonymous studio
住所:愛知県名古屋市中区栄3丁目510の先
久屋大通公園ヒロバス内(名古屋栄三越 東側 / 中日ビル西側の公園内)
交通:名古屋市営地下鉄東山線・鶴舞線栄駅下車、14番出口より徒歩1分
主催:anonymous art project
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展示風景
作品シリーズ
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スフシリーズ
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表と裏のためのドローイングシリーズ
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(未発表・新作)描かないためのエスキース
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井上七海|Nanami Inoue1996年 愛知県生まれ
2019年 名古屋芸術大学美術学部美術学科洋画2コース 卒業
2021年 京都芸術大学大学院修士課程美術工芸領域油画分野 修了
現在は、愛知県を拠点に活動
「線を引く」という単一行為の反復によって「何かを描く」というイメージの呪縛から絵画を解放させることを試みる。機械的にも見える身体的な反復は精度を増すほど機械との違いを絵画のイメージ内に痕跡として残す。意図せずに生まれるその差異はデジタル化が進む世界の中にあって「0」から「1」を生み出すことを求められる時代に、「0」と「1」との間には「無限」があることを気づかせてくれる。
プレスリリースに関するお問合せ先
KOTARO NUKAGA 広報PR:松永 未来
Email:matsunaga@kotaronukaga.com / info@kotaronukaga.com
Mobile:070-3350-5109
URL:https://kotaronukaga.com/
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