プレスリリース
推進チーム「フューチャーボーダーズ」を組成し、同期・非同期の対話による目的の共創とエコシステム仮説の共創を加速
100個の新産業の共創を目指す「新産業アクセラレーター」SUNDRED株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:留目 真伸、以下:SUNDRED)は、未来志向の対話を活性化し、対話を通じたアイデアの共有・知識の創造を加速していくソリューション「フューチャーボード」を開発しました。また、推進チーム「フューチャーボーダーズ」を組成し、目的の共創やエコシステム仮説の共創を加速するとともに、一連の仕組みを通じて新産業共創への参加者の拡大、プロジェクトの発展を促進していきます。
2月24日に経済産業省関東経済産業局と共同で開催予定の「Industry-Up Day Spring 2022」において「フューチャーボード」の公開セッションを実施します。
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■「対話」の重要性と課題について
近年、各所でイノベーションのための対話が活発に行われるようになりました。しかし、対話の内容を効果的に蓄積していくことは困難です。対話の様子は議事録やグラレコなどにまとめられるのが一般的ですが、それらの方法では創出された知識や気づきのごく一部しか記録されず、また特定の人の解釈が入った記録にならざるを得ません。
知識を創造していくための様々な方法論が出てきては試されていますが、肝心な対話の内容、創造された知識そのものを蓄積・共有したり、次のステージの対話に繋げていく、ということは不十分でした。
そのため、多くの場で対話が行われるようになっても、同じような内容が繰り返されてしまう、途中参加のメンバーが議論をキャッチアップすることが難しいといった課題が発生し、イノベーションに求められる知識の創造・蓄積・共有・発展は効果的に行われていないと言えます。
■対話による知識創造・蓄積・共有・発展のためのソリューション「フューチャーボード」を開発
SUNDREDでは2019年7月の新産業共創スタジオのローンチ以降、新産業の共創のため、目的志向で越境して行動する多様なインタープレナーをコミュニティ化し、インタープレナー同士の「対話」を繰り返すことによって、数多くの新産業共創プロジェクトの組成を行ってきました。
また、2021年9月に経済産業省関東経済産業局と共同で開催した「Industry-Up Week Autumn 2022」においては、「Industry-Up Dialogue」と題した公開対話のセッションを実施し、オンラインかつ初対面の参加者同士でも適切な場をセッティングすることで、効果的な知識創造を行っていくことが可能であることを実証しました。
それらの実績を踏まえて、「対話の場のプロフェッショナル」として、また、100個の新産業の共創を目指す「新産業のアクセラレーター」として、対話による目的の共創やエコシステム仮説の共創を加速するソリューション「フューチャーボード」を開発しました。
SUNDREDでは1.目的の共創、2.チームの組成、3.エコシステム仮説の共創(1.〜3.までがフェーズ1:オープンな対話を通じた仮説の共創)、4.共創プロジェクトのキックオフ、5.トリガー事業の創出、6.エコシステム構築の加速(4.〜6.までがフェーズ2:仮説を実現するプロジェクト推進)、の6つのステップ(2フェーズ)から成る新産業共創プロセスに基づいて新産業の共創を進めています。フューチャーボードはこのうち、1.〜3.までのプロセス(フェーズ1)を主にカバーしていきます。
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■フューチャーボードとは
「実現すべき未来」のイメージの共創や、それを実現するエコシステムのコンセプトの共創を進めていくための、対話による知識創造・蓄積・共有・発展を促すソリューション。共創プロセス、管理・運営チーム、オンラインツールの一連の仕組みにより、目的の共創からエコシステム仮説の共創を効果的に推進していくことが可能。
■フューチャーボードの特徴
オンラインホワイトボード&ビジュアルコラボレーションツールである「Miro」を活用。
新産業共創プロセスに基づく目的共創・エコシステム仮説共創の対話をオンライン上で実施し、対話の内容をボードに蓄積。
テーマごとの対話の蓄積を参照しながら、次の対話のスコープを特定し、更にその内容をボードに蓄積。
同期(リアルタイム)、非同期を問わず、ボードにおける対話を推進。
越境経験を持つ若手社会人による「フューチャーボーダーズ」を組成。フューチャーボーダーズがフューチャーボードを管理し、各種対話のテーマ設定や対話の支援を実施。
フューチャーボーダーズとSUNDREDチーム(および外部の専門家チーム)が共同で目的共創(ワークショップ)、目的・課題マップの整理、エコシステム仮説の共創のプロセスを推進。
ハイコンテクストな対話の内容を蓄積していくことで、世代や国籍、その他、異なるバックグラウンドの参加者同士の対話、途中からの参加者との対話も可能。
フューチャーボードを通じた目的共創、エコシステム仮説の共創から、具体的なエコシステム構築のための「新産業共創プロジェクト」につなげていくことで、より早く、より目的に合致した形で新産業を生み出すことが可能となります。また、グローバルの対話にも活用し、海外のインタープレナーとのエンゲージメントも拡大していきます。
フューチャーボードは、まずはSUNDREDの「インタープレナー・コミュニティ」の参加者を対象に公開します。運用方法が固まり次第、一般にも公開していく予定です。また、2月24日(木)に経済産業省関東経済産業局と共同で開催予定の「Industry-Up Day Spring 2022」において公開セッション「共に未来を描こう - フューチャーボード公開ディスカッション -」を実施します。
今後、SUNDREDではインタープレナー・コミュニティのメンバーを中心にフューチャーボーダーズの募集を行っていきます。フューチャーボードを活用した新産業共創スタジオのパートナー企業向けのメニューも開発予定です。
共に未来を描こう - フューチャーボード公開ディスカッション -
対話を通じて仮説を共創し、実践知を蓄積していく場としての「フューチャーボード」。具体的な題材に対してどのようにして知識創造が行われていくのかを大公開。リアルタイムで展開されるセッションを、お楽しみください。腕に覚えのある方は是非 積極的にご参加を。
<登壇者>
田原 真人 … 参加型社会学会会長 / 国際ファシリテーターズ協会日本支部(IAF Japan)理事 / Miro Lab発起人
上村 遥子 … SUNDRED株式会社 チーフエバンジェリスト・パートナー ※ファシリテーター
詳細・お申し込み:https://sundred.co.jp/event/Industry-Up_Day_Spring2022/
■フューチャーボーダーズの結成 ※五十音順
フューチャーボードを運営していくにあたり、越境経験を持つ若手社会人による「フューチャーボーダーズ」を組成しました。フューチャーボーダーズがフューチャーボードを管理し、各種対話のテーマ設定や対話の支援を行います。
神代 貢志 … トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム 第5期生 / 広島大学法学部客員講師 / ブラジルポルトガル語司法通訳 / 広島県教育委員会高校教育指導課 異文化間協働活動支援員
幡谷 拓弥 … トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム 第6期生 / 国際人権NGO 広報 / ファンドレイザー
宮川 南奈 … トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム 第5期生 / 一般社団法人Green innovation事務局 / 株式会社ミエタ / もあなキッズ自然学校事務局
■協力体制
フューチャーボードの開発・運営にあたって、下記の組織・機関・専門家と協力関係を締結しました。
トビタテ奨学生 … 官民協働のグローバル人材育成コミュティ「トビタテ!留学JAPAN」に採用された経験を持つ若者たち。越境経験を持つ若手社会人コミュニティとの連携・協力
田原 真人 氏 … デジタルファシリテーション、自律型・参加型社会の研究者として、フューチャーボードへのアドバイスや協力
柏木 誠 氏 … NHN PlayArt 株式会社 コーポレートエバンジェリスト・プロジェクトデザイナー。プロジェクトデザインの専門家として、フューチャーボードへのアドバイスや協力
■本件へのコメント
田原 真人 氏
因果関係によって未来を予測して経営計画を立て、大規模なヒエラルキー組織によって計画を実行していくという近代の方法論は、世界がネットワークによって繋がってしまったことによって終焉を迎えています。世界全体が繋がってしまっているという意識の下で、多様な個人が対話的なコミュニケーションを取りながら、変化し続ける世界と一体化していく新しい方法論が求められている今、変化し続けるプロセスを可視化し、共創するプラットフォームとして、フューチャーボードの発展に期待しています。
フューチャーボーダーズ 神代 貢志、幡谷 拓弥、宮川 南奈
インタープレナーはじめ多様なを越境経験をしている人々が集う対話の場は、革新的なアイデアが生まれる最高の環境だと思います。一方で、そこで生まれたアイデアはその場限りになってしまったり、継続して磨き続ける機会が多くないというのが課題意識でした。フューチャーボードは、革新的なアイデアを磨き続け、社会に実装していき、より良い未来を実現します!人が集い共に未来を描くプラットフォームとして、一過性のその場かぎりの対話ではなく、継続的な対話からその先で生まれる新産業共創実現を支えることを目指します!
■SUNDREDが考える、対話と知識創造に満ちた分断のない社会
SUNDREDはフューチャーボードを通じて3つのサイクルを回すことで、本質的な「知識創造社会」が実現できると考えます。3つのサイクルとは、多様なインタープレナーとの対話を通じた知識創造・仮説づくり、プロジェクトの実践、実証・社会実装を通じた新たな知識の創造と蓄積、そこから生まれる新たな対話です。
また、グローバル、ローカルで、オープンかつフラットな対話を活性化し、コンテクストの共有を進め、共感軸の創出を促進できるようになると、「分断」構造の解消にも立ち向かうことができると考えます。インタープレナーが主役となって、対話を通じて自由自在に共感軸でつながる社会の単位を創り出したり、目的の共創を行っていくことで、人類は新たな進化の道筋を実現できる可能性があります。
■SUNDREDの新産業共創プロジェクト
SUNDREDでは2019年7月の新産業共創スタジオのローンチ以来、「ユビキタスヘルスケア産業」「フィッシュファーム産業」「ハピネスキャピタル産業」等の約12個の新産業プロジェクトを推進中です。その最大の特徴は個社単独での新規事業の開発ではなく、社会起点での新産業の共創を推進していくことで結果として各社の事業機会・投資機会の創出を進めていくというコンセプトにあります。社会起点の目的を多様な社会人との対話の中から共創し、駆動目標となるエコシステム仮説に落とし込み、エコシステム構築の中核となる事業(トリガー事業)を創出し成長を加速していくことで、エコシステム構築を進めていきます。アカデミアの知見とプロジェクトの実践を融合させた「新産業共創プロセス」、目的志向で行動する社会人「インタープレナー」のネットワーク、各所で推進されているイノベーション活動を集約して社会実装を進める「リビングラボ」の開発・運営を通じて、新しいパラダイムに求められる新産業の創出・社会実装を加速しています。
■これからの社会を牽引する「インタープレナー」について
SUNDREDはこれからの社会を牽引する人材として「インタープレナー」の開発に取り組んでいます。インタープレナーとは、組織の枠を超えて社会起点で発想し、オープンでフラットな対話を通じて目的を共創し、仲間とリソースを集めてプロジェクトを進め、目的を達成していく「社会人」のことです。全てのセクターに顕在・潜在している「インタープレナー」達が、新しい時代の価値創造の仕組みを理解し、自らの生き方について考え、動き出していくことによって新産業の共創が加速されると考えています。
SUNDREDのインタープレナーコミュニテイーは、大企業、中小企業、スタートアップ、政府系公務員、自治体職員、大学研究者、医療者、教育者、プロフェッショナル、学生など各セクターから集まったインタープレナー約1,000人が参集・参画し、新産業のテーマや「実現すべき未来」について継続的に対話を行っています。本年度は経済産業省関東経済産業局と共同で「令和3年度 越境人材を中核とした新産業共創エコシステム構築事業」を推進し、「インタープレナー(越境人材)」の育成を益々加速させていきます。
インタープレナー
https://www.interpreneur.jp/
■会社紹介
企業名:SUNDRED株式会社
設立 :2017年3月設立 ※「新産業共創スタジオ」は2019年7月1日より正式稼働
代表者:留目 真伸
本社 :東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー
オフィス :東京都港区北青山3-6-7 青山パラシオタワー11階
概要 :100個の新産業の共創を目指す「新産業アクセラレーター」。「新産業共創スタジオ」を運営し、エコシステムのデザインを起点に成長領域にリソースを集約し、新産業を共創していく 。
URL :https://sundred.co.jp
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