プレスリリース
こども家庭庁「こども政策DXモデル事業(令和5年度補正)」の一環で、産後ケアの利用申請から予約までをデジタル化します
株式会社グッドバトン(東京都中央区、代表取締役:園田正樹)は、新潟県糸魚川市において「あずかるこちゃん産後ケア」の効果検証フェーズの取り組みを12月2日(月)に開始しました。本取り組みは、こども家庭庁公募の「こども政策DXモデル事業(令和5年度補正)」の一環として、株式会社野村総合研究所が受託し、弊社が協力事業者として糸魚川市(関係機関として市内の産後ケア施設2施設を含む)と連携して2025年3月末まで実施されます。
この取り組みを通じて、利用者が産後ケア事業にアクセスする手段を向上させ、登録者数や利用者数の増加を目指します。また、DXの取り組みを推進するために必要な留意点等の横展開をすることで、全国の地方公共団体等のDX、BPR※1を推進しています。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/33823/47/33823-47-0efb86bddeee3d70269305078a8675b8-2642x1674.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
※1 ビジネス・プロセス・リエンジニアリング:ビジネスプロセスを分析、理解し再構築することで利益を最大化する活動。
あずかるこちゃん効果検証
期間:2024年12月2日(月)〜2025年3月31日(月)
検証事業者(検証受託事業者):株式会社野村総合研究所
自治体(地方公共団体):新潟県糸魚川市
産後ケア施設(関係機関):糸魚川総合病院、糸魚川産後ケアセンターLa madre、在宅助産師
連携企業(協力事業者):株式会社グッドバトン、合同会社2049、株式会社プリメドジャパン
効果検証フェーズの取り組み内容
弊社は、糸魚川市へ産後ケア事業に関する現状について事前リサーチを行いました。利用のための登録が手書きの紙書類で行われていることなど、あらかじめ認識していたことの他にも、産後ケアの利用申請から予約、そして利用後の報告といった、利用者と施設と自治体間で行われるさまざまな手続きにおいて課題や気づきが得られました。
わたしたちは、あずかるこちゃん産後ケアを単に導入するのではなく、各現場の動きや流れも理解した上で最適な形で仕組み作りをすることが重要だと考えます。これらのリサーチを受け、システムで解決することと、各現場での対応方法を適切なものに変えることという2方向での対応を具体的に検討しました。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/33823/47/33823-47-2e14082f432fcda40018aba223954b4a-1660x2092.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/33823/47/33823-47-c68414949eb49c8051fdd0da5dbd9006-1980x1200.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
効果検証フェーズの取り組みは、株式会社プリメドジャパンの取締役所長 山縣然太朗氏(現:国立研究開発法人国立成育医療研究センター 成育こどもシンクタンク副所長、山梨大学大学院総合研究部 特任教授)と連携し、導入前後のインタビューによる質的評価と以下の定量的評価を「利用者」「産後ケア施設」「糸魚川市の担当者」へ実施する予定です。
また、本取り組みの成果を横展開することで、全国の地方公共団体のDX、BPRを推進します。
- 産後ケア利用回数- 市への利用申請者数、施設への登録者数、対象者に対する登録率- 利用者:NPS(Net Promoter Score) ※2- 利用者、施設、市:官能評価試験- タイムスタディ(市、施設):対象業務への従事時間、対象業務全体への従事時間の削減率
※2 ネット・プロモーター・スコア:顧客の継続利用への意向を把握するための指標。
糸魚川市長からのコメント
当市では、子ども一人ひとりを大切に育てていく取り組みとして、令和4年度から産後ケア事業を実施しています。
今回、産後ケアの利用申請や施設予約に関する手続きが家からでも簡単にできるシステムを実証的に導入します。これにより、産後ケアがこれまで以上に利用しやすくなり、出産後の不安の軽減や心身の回復へのサポートにつながるものと考えています。
今回の取り組みの成果も活用し、当市での子育てに関するサポートがますます充実し、より安心して妊娠・出産・子育てをできる市になることを目指しています。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/33823/47/33823-47-ed569c91ccf853081a520652e4202a3b-240x336.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
グッドバトンCEO 園田正樹からのコメント糸魚川市出身のわたしが、故郷で産後ケアの取り組みに関われることをうれしく思います。現在、国内における産後うつ発生率は10〜15%と高く、わたしも現在2歳の娘を育てる中で子育ての大変さを実感しました。そうした中で妻が産後ケアを利用し、非常に助けていただきました。その一方で、回数の上限まで利用したいと考えていましたが手続きの煩雑さから実際は2回にとどまってしまいました。産後のお母さんがいつでも気軽に産後ケアを頼れるよう、あずかるこちゃん産後ケアを通して、よりよい仕組みを構築していきたいと考えています。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/33823/47/33823-47-a14a01e24182ee87baa89e9ae4f209bd-376x490.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
産後ケア予約サービス あずかるこちゃん産後ケア(開発中)※3
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/33823/47/33823-47-cdc0fc5460be8cd465ed7c40eeb8b336-545x224.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
産後ケアは自治体や民間が運営する事業で、産後1年未満の女性と子どもを対象に、施設への通所や宿泊あるいは自宅への訪問により助産師等が心身のケアや育児のサポートを行うものです。利用者が置かれている状況、感じている負担の度合いはさまざまです。その1つひとつ、1人ひとりに寄り添ったケアを行うことが、心身を回復させることに役立つのです。
そんな利用者と産後ケアシステムをつなぐためのサービスが、あずかるこちゃん産後ケアです。産後ケア施設選びと登録手続き、電話での日程調整と予約。これらをスマホひとつで、ちょっとした空き時間に行えます。産後ケアの予約に特化したシステムなので、利用者向けの機能はもちろん、施設側の管理機能も充実。双方のニーズを確実にカバーします。利用者はいつでも空き状況確認と予約ができ※4、施設は電話対応を減らし業務に集中できます。
あずかるこちゃん産後ケアの開発には、産婦人科医を始め、産後ケア施設の勤務経験がある助産師、産後ケア施設の設立と運営を行っている医療者などが計画段階から開発メンバーとして参加し、具体的な議論を重ねながら作っています。また、複数の産後ケア施設にご協力をいただき、実用に足るシステムになっているかを確かめる効果検証も行っています。
※3:あずかるこちゃん産後ケアの公開は2025年2月を予定しています。
※4:予約サービスは無料で利用できますが、産後ケアは各自治体または施設が定めた料金がかかります。
会社概要
株式会社グッドバトン
産婦人科医の園田正樹により2017年設立。2020年に病児保育事業を保護者、施設、自治体の三方で支援するサービスとしてあずかるこちゃんをリリース。「それぞれの子育てを歓迎する社会へ。」をビジョンに掲げ、病児保育事業にとどまらず「産む」「育てる」そして「育つ」が関わる領域を包括的に支援することを目指しています。
代表取締役:園田正樹
所在地:東京都中央区築地6丁目7-11-901
設立年月日:2017年7月7日
事業内容:病児保育や産後ケアの検索・予約サービス、病児保育室の経営コンサルティング
https://goodbaton.jp
プレスリリース提供:PR TIMES