プレスリリース
広告も使い方によっては効果あり!腐女子にBL作品を"布教"するには
株式会社サンディアスが運営するBLレビューサイト「ちるちる」では、ユーザー1,416人にBL作品購入までのプロセス、購買行動についてアンケートを実施しました。
アンケートの結果では、50%以上のユーザーが「試し読みやレビュー評価を参考にしている」と回答。広告にも一定の効果があることが判明しました。
今回はアンケートの結果をもとに、腐女子の消費者心理について紐解いていきます。
12月21日(火)には無料ウェビナー「BLのネット広告ってどれくらい効果があるの?〜BL作品購入までの腐女子の心理とは〜」も開催予定です。セミナーでは、「世代別のBL購買行動」「腐女子の注目を集めやすい広告バナーの特徴」など、アンケートの結果をさらに細かくお伝えします。詳しい内容を聞いてみたい方は、無料ウェビナーにぜひご参加ください。
お申込みは https://sandias.jp/seminar/ から
株式会社サンディアスは、自社が運営するBLレビューサイト「ちるちる」のユーザー1,416名を対象に、BL作品の購入についてアンケートを実施しました。(アンケート実施:2021年9月)
◆調査概要
回答数:1,416
調査対象:「ちるちる」ユーザー
調査方法:インターネットを用いたアンケート
調査期間:2021年11月
調査したサイト「ちるちる」は株式会社サンディアス運営のBLポータルサイトです。
https://www.chil-chil.net
|年齢層によって、作品購入までの時間に違いも
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いわゆる「Z世代」と呼ばれる10代後半から60代まで、幅広い年齢層のユーザーがアンケートに参加。まずは購入までの行動について質問しました。
Q.気になったBL作品を購入するまでの行動に一番近いものを教えてください(作品は発売済みのものとする)。
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一番多かった回答は、「軽く情報を調べるなどして、その日の自由な時間に購入する」というもの。しかし「気になったらその場で購入する」の割合と合わせて考えると、その日のうちに購入する派とまとめ買い派に二分されていることが分かります。
それでは、発売前の作品についてはどうでしょうか。
Q.発売前のBL作品が気になっているときの行動に一番近いものを教えてください(続巻も含む)。
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圧倒的に多いのが、「発売前に予約する」と「発売日当日に購入する」。実に6割以上のユーザーが、他ユーザーの反応やレビューなどを見ずに購入することが分かりました。
このことから、新刊発売時は初速の売り上げが重要なことがうかがえます。発売日までに購入されなかった場合は、レビューやセール状況などから判断されることになってしまいます。
|作品購入のきっかけは?
今や作品探しに欠かせない存在が、インターネットです。トラッキング機能により、ユーザーに最適化された広告が表示されることも少なくありません。そんな広告に対する腐女子の反応は、どのようなものなのでしょうか。
Q.広告バナーで見かけたBL作品を実際に購入することはありますか。
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なんとユーザーの半数以上が、広告をフックにBL作品を購入した経験があるという結果に。
邪険にされやすいイメージのある広告ですが、ユーザーの嗜好にフィットした広告を出せれば高い効果が期待できると言えそうです。
さて、腐女子にとってよくあることが「気になってはいるが、買うタイミングを逃してしまい結局購入していない作品がある」という状態です。どんなときに、そんな作品たちを購入するのかを尋ねてみました。
Q.気になっていたが買うチャンスを逃してしまった作品は、どのような情報・きっかけがあれば購入しますか。
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一番多かったきっかけが、「割引・セールになる」。さらに「レビューの評価が高い」、「試し読みできる」と続きます。
過去のアンケート(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000022111.html)では、実にユーザーの9割以上が利用すると回答していた電子書籍。出版社や作家フェアなどで割引・セールが実施されることも頻繁にあり、そういった機会が購入の後押しとなることが多いようです。
また、レビューの評価が高ければそれだけユーザーの興味を引きます。「ちるちる」や電子書籍ストアで目にする機会も増え、結果的に購入に繋がるのです。
|作家、流行、電子書籍ストア……普段馴染みのない作品や媒体に触れるきっかけは?
それでは、今まで読んだことのない作家の作品を買う場合はどうなのでしょうか。
Q.今まで読んだことがない作家の作品を買う場合、どのような情報・きっかけがあれば購入しますか。
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先ほどとは違い、「試し読みできる」が一番という結果になりました。
腐女子が作品を選ぶ際は、作品との相性が特に重要視されます。腐女子の間では、自身が好まない設定やストーリーを「地雷」と表現します。その表現が浸透しているほど、作品選びにこだわりをもつ腐女子が多いのです。
そして、その作品が「地雷」ではないか、面白そうかが手軽に判断できるのが試し読みです。また、レビューからも作品の雰囲気やストーリー展開など大まかに知ることができます。
こだわりが強いからこそ、初読の作家に挑戦するときはより慎重な姿勢を取ると考えられます。
しかし、個々人の好みと世間の人気が必ずしも一致するとは限りません。そういった場合はどうなのでしょうか。
Q.あまり自分の好みではなさそうだが、世間では人気がある作品は、どのような情報・きっかけがあれば購入しますか。
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初読作家と同じく、トップは「試し読みできる」。好みではなくても、流行りはチェックするユーザーが多いという結果になりました。
一方で見逃せないのは、「好みに合わなそうであれば、絶対に買わない」という層が3割ほどいるということ。流行りであろうと「地雷」要素のある作品は避け、自らの好みの作品だけを追求するユーザーも一定数いることが判明しました。
さて、作品選びの指標として「試し読み」が重要だと分かりました。では、ユーザーが必要としている試し読みのページ数はどれほどなのでしょうか。
Q.購入を検討するとき、試し読みは何ページあれば一番検討しやすいと思いますか。
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結果は「20ページ程度(1話分)」が半数を超え、圧倒的多数でした。第1話を読んで、作品が購入に値するかどうかを判断することが多いようです。
このように、あえて無料で作品の一部を提供することで、結果的に売り上げに大きく貢献していきます。腐女子の購買意欲を煽るために、試し読みはとても有効な手段となり得るのです。
次に、電子ストアについてです。
Q.普段使っていない電子ストアは、ポイント還元率がどのくらいであれば利用しますか。
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グラフを見れば一目瞭然ですが、ポイント還元率と割引率でグラフの伸びが全く違います。ポイント還元は「20%〜30%」というユーザーが多いですが、それ以降もほぼ横ばい。「ポイント還元率では判断しない」というユーザーが半数近くにのぼります。
ポイント還元率は、ユーザーの興味を引くには決め手に欠けるようです。
一方、割引率を見てみると、「割引率では判断しない」というユーザーは約3割。「10%未満」から「40〜50%」にかけて、割引率が上がるにつれて利用したいという意欲もぐんとアップしています。
ポイント還元よりも、直接的でお得感のある割引の方が食指が動きやすいのでしょうか。
最後に、自由記入欄に寄せられたユーザーの意見をご紹介します。
|ポジティブな意見
・一般サイトを見ているときにエッチなものが出てくると少しビックリしてしまいますが、そこから新たな作品との出会いが生まれることも多いのでスルーはしないようにしています!元々好きな作品や購入済みの場合は「広告になってる!」となんだか嬉しくなります。
・Twitterで何度も流れてくる漫画は、好みの絵柄だった時だけクリックして試し読みしています。試し読みで『いいな』と思ったらいつも購入している電子書籍のストアを探して購入します。私にとって広告は必ずしも鬱陶しいものではないです。出会いときっかけはいくらあってもOKです!!
・エロすぎる広告はあまり好きではありません。でもBLの広告は大好きで、気になって買うことが多いので広告フィルターはかけていません。とくに、ちるちるさんの広告はタイプなものが多いので、広告を見にサイトに行ってるくらいです(笑)
・広告は上手く作られているなと思います。あまりに上手いと広告が一番(すべて)だった…という時も。また既読本も広告きっかけで再読したりも多々あります。
|ネガティブな意見
・好きな人がいることは理解しているが、幼児への性行為は気分が悪くなるので広告で見たくない。
・広告で興味を持って購入することもあるが、たまに広告と本編と内容が違うことがある(え?ここ切り取るの?ってところを広告で載せていて、結果的に本編と広告でイメージが全然違う)
・広告はほとんど見ていないので、気にしていない。
・好みはリサーチされていると思うのですが、全く興味のない広告が何回も送られてくるのは迷惑です。逆に、好みのものが送られてくると、購入する気になります。
・ここ最近ちるちる内での広告でTL作品の広告が流れているのを見かけますが、これまでBL作品に特化したサイトとして利用していただけに、少し残念に思いました。
やはり広告に関しては、賛否両論さまざまな意見があります。しかし、一般的に言われているよりも広告に対する親和性は高く、広告をフックに購入したり、自発的に広告を見ようとするユーザーも。
掲載するサイトをニーズに合うものに限定する、広告と実際の作品イメージを著しく乖離させないなど、正しい見せ方でユーザーの心を掴むことは十分可能です。
重要なのはやはり、ユーザーが何を求めているかを十分リサーチすること、広告から受けるイメージと作品自体を乖離させすぎないこと。ユーザーの興味関心を引く広告を打ち出すことが、効率的に購買意欲を掻き立てる結果につながることがわかりました。
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腐女子はインターネット、SNSなどを巧みに利用して作品探しを行います。作品の購入を促すためには、試し読みや割引セールなどの情報を効果的に宣伝・拡散させ、より多くの腐女子に気づいてもらう必要があります。そういった面からも、広告はとても重要なアイテムなのかもしれませんね。
その他、「世代別のBL購買行動」「腐女子の注目を集めやすい広告バナーの特徴」等の分析結果は、12月21日(火)13時に開催する無料ウェビナーでも取り上げる予定です。さらに詳しい内容をお聞きになりたい方はぜひご参加ください。
ウェビナーのお申し込みはこちらからとなります。
https://sandias.jp/seminar/
講演名:BL同人作家の商業デビューに対する本音とは?〜原稿料よりも重視される「デビューの条件」〜
形式:ZOOMウェビナー(Webセミナー)
講師:井出洋 株式会社サンディアス代表取締役社長
日時:2021年12月21日(火)
時間:午後1時から約1時間
参加費:無料
定員:100名
オンラインセミナーのお申し込み締切:2021年12月21日(火)午前10時
※オンラインセミナー視聴用の配信URLや講演内容のSNSなどへの投稿はお控えください。
HP:https://sandias.jp/
■サンディアスについて
会 社 名:株式会社サンディアス(https://sandias.jp/)
本 社:東京都渋谷区渋谷3-6-6渋谷パークビル2階
代 表 者:代表取締役社長 井出洋
設 立:2007年11月26日
事 業 概 要: 商業BLのマーケティング、イベント企画、サイト制作、システム設計、及びコンサルタント。
「BLソムリエ powerd by AI」、商業BLの祭典「ちるちるフェスティバル」7月開催、声優朗読劇「Chill Chill Box」等、幅広いサービスを提供。
プレスリリース提供:PR TIMES