プレスリリース
BizTechファンド
株式会社マーキュリアホールディングス(以下、「当社」といいます。)の子会社である株式会社マーキュリアインベストメント(以下、「MIC」といいます。)は、当社グループの戦略株主である伊藤忠商事株式会社(本社東京都港区 代表取締役社長石井 敬太 以下、「伊藤忠商事」といいます。)と共同で、不動産・物流業界の変革に挑戦する企業の支援を目的とした「マーキュリア・ビズテック投資事業有限責任組合(通称:BizTechファンド)」(以下、「本ファンド」といいます。)を組成しておりますが、本ファンドにてこの度、中古住宅プラットフォーム事業を手掛ける不動産テック企業の株式会社WAKUWAKU(以下、「WAKUWAKU社」といいます。)に出資を行いましたのでお知らせいたします。
[WAKUWAKU社の概要]
WAKUWAKU社は、1.不動産仲介とリノベーション工事施工業者向けのバーティカルSaaS*の提供、2.リノベーションを前提とした不動産購入検討者向けポータルサイトの運営を通じ、IT×リアルを融合した「中古住宅プラットフォーム事業」を推進しております。全国の1.利用店舗と、月間54万超UU**を誇る2.利用ユーザーをマッチングするBtoBtoCモデルを確立しており、1.においては、個社では十分なIT投資を実施できない中小規模事業者に対して、WEBマーケティングやセールス等の自社開発業務支援クラウドに加え、デザインパッケージや施工事例の共有等を通じ、すそ野の広い不動産仲介業、請負業全体のDXに貢献しております。2.においては、従来の煩雑なプロセスを必要とした、リノベーションを伴う住まい探しのペインを解決する、一気通貫の購入体験を提供しており、現在既に「中古仲介+リノベーション」のワンストップサービス市場で、NO.1のシェアを獲得しております。***
* バーティカルSaaS=特定の(Vartical)産業に特化したSaaS(Software as a Service)
**ユニークユーザー(Unique User)
***デロイトトーマツ ミック経済研究所株式会社2021年5月号『驀進する「中古仲介+リノベーション」のワンストップサービス市場〜2020年度でプレイヤー40社(FC店、パートナー除く)1210億円市場〜』調べ[ダイアグラム 自動的に生成された説明]
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(画像:WAKUWAKU社提供)
[出資に至る背景]
近年の新築住宅価格の高騰及び供給戸数減少を背景に、中古住宅の流通量は底堅く成長しており、過去10年間で約13%*増加しております。また、2021年の住宅リフォーム市場規模は前年比3.3%増の**6.7兆円と予測されており、流通市場と合わせた巨大成長市場がWAKUWAKU社の事業領域となります。加えて、個人の住宅購入マインドも中古物件を許容しはじめており、住宅金融支援機構の一般消費者調査によると、リフォーム・リノベーションされた中古住宅の購入について約7割が「関心あり」***と回答しております。コロナ禍を経て、生活様式の変化や働き方の多様化に伴う形で、個々人にパーソナライズ化された住まいの需要が今後ますます増加するものと思われ、WAKUWAKU社が提案するリノベーションを前提とした住まい探しの一般浸透が期待されます。
しかし、リノベーションを前提とした住まい探しは、ユーザー側と供給側双方に構造的なペイン(課題)が存在します。ユーザーは、物件探しからリノベーション工事完了までの購入プロセスにおいて、多数の業者とそれぞれ専門的なコミュニケーションを行う必要があり、新築に比べ煩雑な購入体験となってしまいます。他方供給側は、中古住宅の仲介を行う「不動産業」とリノベーション工事を行う「建設業」が異なる性質を持つことから一体提案のハードルが高いことに加え、業界の担い手の大半が個社で生産性向上のためのIT投資ができない中小零細企業であり、リノベーションを前提とした多種多様なニーズに個別アナログで対応していくことは容易ではありません。
WAKUWAKU社の事業は、ユーザーの購入体験向上と、供給側のDXひいては事業拡大を支援することで、斯様な業界の構造課題の解決に貢献するものと評価しております。またWAKUWAKU社の事業拡大が、中古住宅流通市場の成長を後押しすることで、解体や新築に伴い発生する環境負担の削減という社会課題の解決にもつながる点にも注目し、今回の出資に至りました。
今後は当社グループ及び、本ファンドの投資家リソースやネットワークを積極的に活用し、強力にWAKUWAKU社をサポートして参ります。
*交益財団法人不動産流通推進センター 「2021不動産業統計集 3不動産流通」より弊社試算
https://www.retpc.jp/wp-content/uploads/toukei/202103/202103_3ryutsu.pdf
**株式会社矢野経済研究所 2021年版 住宅リフォーム市場の展望と戦略
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2757
***住宅金融支援機構「2020年度における住宅市場動向について」
https://www.jhf.go.jp/files/400352689.pdf
我が国の労働生産性は長らくOECD主要7か国の中で最下位の状況が続いており、テクノロジー導入等による生産性改善について関心が高まっています。米国と比較し、IT資本投入水準が各産業の中で最も低いと言われる日本の不動産・物流(運輸・倉庫業)業界は、デジタル化による生産性向上が最も期待されているセクターの一つです。MICは、不動産・物流業界において、次世代技術やユニークなアイデア・ビジネスモデルによる業界革新を目指す企業に対する成長投資を行い、ハンズオンの支援で企業価値の最大化を図るとともに、業界の活性化や生産性向上に貢献して参ります。
なお、本件が当社の連結業績に与える影響は軽微でありますが、今後、開示すべき事項が生じた場合には、速やかにお知らせいたします。
【WAKUWAKU社の概要】
会社名 :株式会社WAKUWAKU
本社所在地 :神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町1-1-2 INUYAMA BLDG 1F
事業内容 :中古住宅プラットフォーム事業
代表者 :代表取締役 鎌田 友和
HP :https://wakuwaku0909.co.jp/
【株式会社マーキュリアインベストメントの概要】
会社名 :株式会社マーキュリアインベストメント
本社所在地 :東京都千代田区内幸町一丁目3番3号
代表者 :代表取締役 豊島 俊弘
事業内容 :投資助言業、投資運用業、第二種金融商品取引業
HP :https://mercuria.jp/
私たちは、既存の枠組みや国境を越える「クロスボーダー」をコンセプトに投資を行っています。
※本リリースに関するお問い合わせ先:
株式会社マーキュリアホールディングス
事業企画部
Tel : 03-3500-9870
Mail : info@mercuria-hd.jp
HPhttps://mercuria-hd.jp/[WAKUWAKU社の概要]
【リスクについて】
当社グループ企業の行う投資運用業、第二種金融商品取引業、投資助言業務及び適格機関投資家等特例業務で取り扱う金融商品にはリスクがあり、金融商品市場における株式等相場、為替相場、金利水準、その他指標に係る変動等、証券等の発行体の経営及び財務状況の変動並びに信用力の低下、流動性の消失又は国内外の政治情勢の変化等により、損失を生じ投資元本を割り込むことがあります。これらの手数料等及びそれらの合計については、金融商品毎に異なり、また運用の状況次第で変動するため、あらかじめ金額、上限額又は計算方法を示すことができません。
【ご注意】
本書は記者発表文であり、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
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