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株式会社ブレンボ・ジャパン

ブレンボ、2024年のフォーミュラ1世界選手権で全参戦マシンにブレーキを供給

(PR TIMES) 2024年02月29日(木)13時15分配信 PR TIMES

3月1〜3日のバーレーングランプリでの開幕に先駆け、ブレンボはフォーミュラ1世界選手権2024年シーズンにおけるリーディングポジションを確保しました。


2024年2月29日、イタリア・ステッツァーノ(BG)
ブレンボは1975年にフォーミュラ1デビューを果たして以降、これまで500を超えるグランプリレース覇者にブレーキシステムを提供し、その勝利を支えてきました。そして2024年シーズンでは、チームごとにカスタマイズしたブレーキシステムを新たに開発したほか、ほぼすべての参戦マシンに油圧系統(キャリパー、マスターシリンダー、バイワイヤユニット)、摩擦材(カーボンディスク、ブレーキパッド)を供給します。

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/83573/44/83573-44-6a4dcd434b8635f7778057b8dfb99885-3900x3899.jpg ]



カーボンディスク
ブレンボは過去20年間以上にわたり、フォーミュラ1におけるディスクの概念に変革を起こし続けてきました。2000年代初期、ブレンボのカーボンディスクの厚さは28mm、ディスクホールは1列で最大72個、直径は10mm超でした。現在、カーボンディスクの直径はフロント用で278mmから328mmに、リア用で266mmから280mmに拡大し、厚さは32mm、ディスクホールの数はフロントで1,000〜1,100個、リアで900個です(冷却性能を最大まで高めるセッティングの場合)。
そして今回の2024年シーズンでは、ブレンボから供給を受ける全チームのマシンに「ワイドスプライン」タイプまたは「片面スプライン」タイプのいずれかのカーボンディスクが搭載されます。「ワイドスプライン」仕様はベルに接触する摩擦リングの厚さをディスクの厚さと同等、「片面スプライン」仕様はディスクよりもやや薄く仕上げています。
後者はワイドスプラインとは別のディスクベンチレーション方式に寄与し、より最適なホイール内部実装が可能になる反面、カーボンに与える機械的ストレスの点でやや遜色があり、通気孔の効果が妨げられる傾向があります。
どちらの仕様を選択するかは、それぞれのマシン設計と独自のニーズに基づく各チームの判断です。

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/83573/44/83573-44-b7b66006c7a766408842b4d47f943c46-3900x3900.jpg ]


全チームがブレンボグループのキャリパーを搭載
ブレンボグループは先シーズンに引き続き、2024年シーズンでも、全10チームにブレーキキャリパーを供給しています。スターティンググリッドに並ぶすべてのマシンで存在感を発揮することは間違いありません。
正確には、9チームにブレンボ製、1チームにAPレーシング製のブレーキキャリパーが搭載されます。APレーシングはコヴェントリー(イギリス)にある、ブレンボ(本社・ベルガモ)のグループ企業です。
ブレンボが全参戦マシンに提供するのは最大6ピストンのキャリパーです。6ピストンはニッケルメッキ仕上げのアルミニウムビレットキャリパーに対して規定上認められる最大のピストン数です。

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/83573/44/83573-44-c6c16bc10dc2cc4e504a2246052ca3b7-3000x2254.jpg ]



ポンプ、BBW、クラッチ
5チームにブレンボまたはAPレーシング製ブレーキポンプが供給され、4チームにブレンボが開発したバイワイヤユニットが搭載されます。
バイワイヤユニットは、フロントとリアの車軸の間で制動力のバランスを調整し、散逸される制動効果を回生制動に瞬時に変換します。さらに、フロントとリアのバランスの最適化を図ります。
そして、8つのチームにAPレーシングが製造したクラッチが搭載されます。


カスタマイズ、テレメトリー、メンテナンス
フォーミュラ1では、マシンごとにセットアップが異なります。ブレンボのエンジニアは新型ブレーキキャリパーの重量と剛性の最適比率を割り出すために各チームと協働し、長年のノウハウを駆使して、各チームが目標とする最適な比率のブレーキキャリパーを個別に設計しました。 剛性が低くても軽量なキャリパーを好むチームもあれば、重くても剛性が高いソリューションを採用するチームもあります。この絶妙なバランス加減こそがブレンボの強みであり、それぞれのマシンのブレーキシステムに最適なソリューション開発へとつながります。
各チームはホイール内部のセンサーによって、ディスクとキャリパーの温度を常に把握することができます。また、収集されたデータに基づいて、各チームのエンジニアは、ドライバーが行う温度とブレーキの最適なバランス管理をサポートします。


■ブレンボS.p.A. について
ブレンボは、高性能ブレーキシステムおよびコンポーネントの設計・開発・生産の世界的なリーディングカンパニーです。1961年にイタリアで創業して以来、乗用車やバイク、商用車の一流メーカーへ革新的なソリューションを提供し続け、過酷なモータースポーツの世界選手権においては600以上のタイトルを獲得しています。15カ国に32の生産・事業拠点と9つの研究開発センターを構え、約15,000名の従業員と共に、最高のドライブ体験を追求する全ての人々が信頼できるソリューションを開発し続け、2022年の売上高は36億2,900万ユーロに達しました。「Turning Energy into Inspiration(エネルギーをインスピレーションに)」をビジョンに、最先端のデジタル技術と持続可能なソリューションを通じて、モビリティ分野の発展と未来の形成に貢献します。



プレスリリース提供:PR TIMES

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