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日本のモバイルゲームダウンロード数とIAP収益は、2023年にいずれも下落傾向に終わりを見せ、前年同期比でわずかに増加して90億ドルを超え、2023年通年収益は140億ドルに近づくと予想されます。本レポートでは2023年の日本市場についてモバイルゲーム収益・ダウンロード数の推移、カテゴリ別・人気テーマ別のモバイルゲーム収益、人気モバイルゲームと人気パブリッシャーの実績、日本発モバイルゲームの海外市場における実績について分析しているほか、ケーススタディを通じて人気モバイルゲームの成功事例を紹介しています。
ダウンロードあたりの収益(RPD)では日本市場が世界トップ
日本のモバイルゲーム市場規模は世界で3番目に大きく、2023年1月から8月までのIAP収益は90億ドルを超え、世界総収益の18%を占めています。日本のRPDは群を抜いており、2023年1月から8月には21ドルを突破し、アメリカ市場の4倍となっています。
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IAP収益は下落傾向を脱する
日本のモバイルゲームダウンロード数は、2020年に過去最高を記録し、8億回に迫りましたが、2021年から2022年にかけて緩やかな減少傾向を示しました。2023年1月から8月までの日本におけるモバイルゲームダウンロード数は4.2億回以上に達しており、前年同期比でわずかに増加し、再び増加基調に転じています。2023年通年のダウンロード数は6.2億回に達すると推定されます。
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収益では、2021年に過去最高の178億ドルを記録しました。2023年上半期には日本のモバイルゲーム収益が68億ドルを突破し、前年同期比でわずかに増加して下落傾向を脱しました。2023年1月から8月までの収益は90億ドルを超えており、2023年通年の収入は140億ドルに近づくと予想されます。
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日本市場のIAP収益はモバイルRPGが総収益の48%を占める
日本のモバイルゲーム市場では、『モンスターストライク』に代表されるモバイルRPGカテゴリのIAP収益が依然として最多で、2023年1月から8月までの収益は約43億ドルとなり、日本市場におけるモバイルゲーム総収益の48%を占めています。
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テーマ別に見ると、日本市場では『Fate/Grand Order』に代表されるアドベンチャーをテーマにしたモバイルゲームの収益が最も多く、2023年1月から8月までの収益は16億ドルに迫っています。『ウマ娘 プリティーダービー』や『勝利の女神:NIKKE』などに代表される二次元キャラクターをテーマにしたモバイルゲームの収益も際立っており、2023年1月から8月までの収益は前年同期比で11%増加し12億ドルを超えました。
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日本市場で海外発モバイルゲームの収益増加が際立つ
モバイルRPG収益ランキングトップ10では、『モンスターストライク』などの日本発のゲームが優位を保っているものの、中国や韓国のパブリッシャーとの激しい競争にも直面しています。成長ランキングトップ10には海外パブリッシャーの5タイトルがランクインし、miHoYoの『崩壊:スターレイル』が首位に立っています。
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日本市場での収益が2番目に多いカテゴリであるモバイルストラテジー ゲームは、2023年1月から8月までの収益が10億ドルを超えています。モバイルストラテジーゲームの収益ランキング・収益成長ランキングでは、多くの海外パブリッシャーのゲームがトップ10に入っています。中でも『アークナイツ』の収益は7,000万ドルを超え、今期は日本のモバイルストラテジー ゲーム収益ランキングでトップに立ちました。
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BNEとKAYACが日本のモバイルゲームのグローバル展開をリード
2023年1月から8月までの海外収益については、ドラゴンボールIPを活用したBandai Namco Entertainmentの『ドラゴンボール レジェンズ』が1.3億ドル、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』が1.2億ドルとなり、海外での収益が最も多い日本のゲームとなりました。
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日本のカジュアルゲームパブリッシャーKAYACの『Number Master: 足し算ランゲーム』『Ball Run 2048』などが海外のプレイヤーに広く支持され、日本発モバイルゲームのグローバル展開の成功例になっています。
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Sensor Tower 日本オフィス代表
谷内 照吾(Shogo Yachi)
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