• トップ
  • リリース
  • T-ICUがJICAから受託し、大洋州、アジア、アフリカ、中南米地域の約10ヶ国を対象に遠隔ICU支援を開始

プレスリリース

  • 記事画像1
  • 記事画像2
  • 記事画像3
  • 記事画像4
  • 記事画像5

T-ICUがJICAから受託し、大洋州、アジア、アフリカ、中南米地域の約10ヶ国を対象に遠隔ICU支援を開始

(PR TIMES) 2021年08月26日(木)17時15分配信 PR TIMES

遠隔ICUサポートサービスを展開する株式会社T-ICU(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長/医師:中西 智之、以下「当社」)は、株式会社シー・ディー・シー・インターナショナルと共同企業体(JV)を組み、独立行政法人国際協力機構(以下「JICA」)の技術協力「新型コロナウイルス感染症流行下における遠隔技術を活用した集中治療能力強化プロジェクト」を受託しました。開発途上国の集中治療に従事する医師・看護師と、日本の集中治療医・看護師を遠隔で結び、集中治療にかかる研修や遠隔ICUサービスによる技術的助言を10ヶ国を目途に実施します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/33988/37/resize/d33988-37-6251fbbd935c03f54832-0.png ]

コロナ禍でICU患者が急激に増加し、重篤患者の治療を担う医師・看護師等の対応力の強化や、新型コロナ感染者を他の患者と隔離して集中治療を行うICU設備の整備が喫緊の課題となっています。こうした状況の中、ODA(政府開発援助)事業の実施機関であるJICA」は「感染症流行時の遠隔ICU支援のあり方に係る情報収集・確認調査」(以下「調査」)を実施し、冒頭のとおり当社を含む企業体で受託し、これまで世界15ヶ国で調査を行ってきました。2021年5月からはインドネシア、フィリピン、バングラデシュの3カ国4病院でパイロット活動を展開し、集中治療分野の遠隔支援の方法やその有効性を検証しています。同調査を通じて、世界各地における遠隔を基本とした集中治療分野の支援ニーズを確認し、現在準備中の国も含め約10か国を対象に、技術協力「新型コロナウイルス感染症流行下における遠隔技術を活用した集中治療能力強化プロジェクト」を開始する予定です。当社は引き続き同プロジェクトにおいても、集中治療にかかる研修や遠隔ICUサービスによる技術的助言を行います。

【パイロット事業対象国と対象病院】
バングラデシュ イーストウエスト医科大学病院、
インドネシア 西ジャワ州インドネシア大学病院、南スラウェシ州ハサヌディン大学病院
フィリピン マニラ市国立サンラザロ病院

【2021年春より実施中のWeb会議システムを使った遠隔研修について】
当社は、上記調査内パイロット活動として、バングラデシュのイーストウエスト医科大学病院、インドネシアのインドネシア大学付属病院、ハサヌディン大学病院、及び、フィリピンのマニラ市国立サンラザロ病院の医師・看護師を対象に、日本の集中治療医、集中ケア認定看護師・専門看護師を主な講師とした遠隔での集中治療基礎研修を実施してします。本研修は、遠隔ICUサービスを円滑に進めていくために必要な基礎知識を備えてもらう機会と位置づけており、呼吸・循環に関する内容からCOVID-19の治療など医師・看護師それぞれ独自セッションのコンテンツを準備しました。Webでの研修会でしたが、日本側の講師が参加者からの質問に対応するなどインタラクティブに進行するセッションもあり、対象国の診療・看護の実際を知る貴重な機会にもなりました。100人を超える看護師が参加するセッションもあり、関心の高さが伺えました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/33988/37/resize/d33988-37-edc3ca149efb6763ce7d-1.png ]

【今後の展望】
医療文化や宗教的背景、倫理観などはそれぞれの国で異なるため、対象国、対象病院を理解することは非常に重要です。研修やカンファレンスなどそれぞれの取り組みを通して対象病院への理解を深め、各病院への遠隔ICU支援を効果的に進めます。COVID-19の流行状況は国によって様々ですが、当社はそれぞれの状況や保健事情を鑑み、最適な形での支援を提供します。また、本支援を通じて、ひいては各国における重篤患者への医療提供体制が強化され、更なる発展に与することを目指します。

【遠隔ICUシステムを活用した医療支援に関する詳細はこちら】
案件名:新型コロナウイルス感染症流行下における遠隔技術を活用した集中治療能力強化プロジェクト
対象国名:インドネシア、トンガ、パラオ、セネガル、エルサルバドル、グアテマラ、メキシコ、ボリビア等(実施確定分)
※ケニア(モンバサ郡コースト・ジェネラル病院)は、技術協力「アフリカ保健システム強化パートナーシッププロジェクトフェーズ2」にて実施中
実施予定期間:12〜15ヵ月
実施機関:各国監督省庁(主に保健省)
対象地域:
1)インドネシア 西ジャワ州インドネシア大学病院、南スラウェシ州ハサヌディン大学病院
2)トンガ ヌクアロファ市バイオラ病院
3)パラオ コロール州ベラウ国立病院
4)セネガル ダカール州ダラルジャム病院
5)エルサルバドル サンサルバドル市エルサルバドル病院
6)グアテマラ グアテマラ市サンビセンテ病院
7)メキシコ ユカタン州オーラン総合病院、バジャドリド病院
8)ボリビア サンタクルス県サンタクルス日本病院

具体的な事業内容:
1)施設、機材等:集中治療を対象とした遠隔医療通信システム及び臨時用ICU医療施設(コンテナまたはプレハブ)・設備、医療機材
2)コンサルティング・サービス/ソフトコンポーネント:日本の集中治療専門医・看護師による、遠隔での集中治療に係る研修及び技術的助言

なお、以下のリンクは独立行政法人国際協力機構(JICA)による本事業に関するトピックスです。あわせてご覧ください。
https://www.jica.go.jp/topics/2021/20210825_01.html

【本事業に伴ってのコメント】
独立行政法人国際協力機構(JICA)ガバナンス・平和構築部STI・DX室副室長 宮田真弓
[画像3: https://prtimes.jp/i/33988/37/resize/d33988-37-8cb3f586958ae988513e-2.png ]



未曽有の感染症拡大の中、遠隔により日本の集中治療医・看護師から現地医療従事者への集中治療に係る助言や能力向上支援を行うことはJICAでも初の試みで、チャレンジングですが有効なアプローチであると考えています。集中治療に係る医療従事者の質量双方の不足という課題に関し、T-ICUの日本における経験を開発途上国の医療従事者に対して活用頂き、対象国におけるCOVID-19への対応力強化および医療サービス体制強化に資することを期待します。


T-ICU代表取締役 / 医師 中西 智之
[画像4: https://prtimes.jp/i/33988/37/resize/d33988-37-97f1cecc8b1e180d69a4-4.png ]




我々は新型コロナウイルス感染症対策として、昨年8月から神戸市内の複数の病院のサポートに取り組んでおります。そして国内だけでなく海外の国々に対して、それらの知見を生かして神戸から生命のサポートが出来ることを誇りに思います。遠隔ICUを提供できる唯一の企業として、全力で取り組みます。


【株式会社T-ICU】
事業内容:集中治療支援・医療情報提供サービス・医療コンサルティング等
代表取締役社長/医師:中西 智之
所在地:〒651-0085 兵庫県神戸市中央区八幡通3丁目2-5 IN東洋ビル605
URL: https://www.t-icu.co.jp/

代表経歴:
2001年 京都府立医科大学 医学部 卒業
2003年 熊本赤十字病院 心臓血管外科
2007年 大和市立病院 麻酔科
2009年 武蔵野赤十字病院 救急救命センター
2013年 守口生野記念病院 救急科
2019年 聖マリアンナ医科大学 非常勤講師(救急医学)
2019年 東京女子医科大学 非常勤講師
2021年 東京医科歯科大学 非常勤講師
2021年 Marine city medical college&Hospital 
国際客員准教授 集中治療医学会専門医・救急医学会専門医・麻酔科学会専門医 等



プレスリリース提供:PR TIMES

このページの先頭へ戻る