プレスリリース
168人のうち将来的に利用したいと考える人は約75%も、実際に使ったことがあるのは22%のみという結果に
20代向け転職メディア「じょぶおたく」を運営する株式会社LANY(代表取締役:竹内渓太)は、エンタメコンテンツの情報発信メディア「お前は笑うな」を運営する株式会社ロビンソン・クルーソー(代表取締役:武田雄樹)と合同でアンケート調査を実施しました。
株式会社LANYが運営する「じょぶおたく」( https://jobotaku.com/ )は20代の社会人に向けておすすめの転職サービスのご紹介や転職の悩みを解説しています。
株式会社ロビンソン・クルーソーが運営する「お前は笑うな。」( https://www.omaeha-warauna.com/ )では、おすすめの電子書籍サービスのご紹介や、ジャンル別におすすめの漫画の紹介などをしています。
この度、株式会社LANYと株式会社ロビンソン・クルーソーは2社共同で、10〜70代の男女168人を対象に、オーディオブックに関するアンケートを実施しました。
調査概要
・調査方法:インターネットによるアンケート
・調査対象:10〜70代の男女168人
・男女比率:男性44%、女性56%
・調査期間:2022年1月9日〜1月10日
オーディオブックの利用率
アンケートの回答者に「オーディオブック」を利用したことがあるかどうかを尋ねたところ、以下のような結果になりました。
・はい (利用したことがある):22%
・いいえ(利用したことがない):78%
オーディオブックの利用経験がある人は全体の2割強に留まり、まだサービスがあまりユーザーに普及していないことが分かりました。
では、なぜオーディオブックを利用している人が少ないのか。「いいえ」と回答した8割弱の人に質問を続けました。
オーディオブックを利用しない理由
まず、オーディオブックの認知度を調査するため、オーディオブック(=耳で聴く本)を知っているかどうかと尋ねたところ、以下のような結果となりました。
・知っている:29.0%
・聞いたことはある(がよく知らない):56.5%
・全く知らなかった:14.5%
この結果から、オーディオブックを利用したことがない人の85%は、オーディオブックを少なからず聞いたことはあり知っていたことが分かりました。
つまり「オーディオブックの存在は知っていたが利用しなかった人」が大半である、と言えます。
そこで「なぜオーディオブックを利用しないのか」その理由を尋ねたところ、回答は以下のような結果となりました。
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最も多かった利用しない理由は「よく知らないから」。
オーディオブックの存在は知っているが詳しくは知らない人が多く、あえてよく知らないサービスを自分から利用しにいくことはハードルが高く、利用しないという結論に至っているようです。
そして次に多かった利用しない理由は「必要性を感じないから」「紙の本・電子書籍を読む方が好きだから」。
こちらの二つの項目はいずれも関連しており、「紙の本または電子書籍で読書できてしまうのでオーディオブックの必要性を感じない」という人が一定数いるということが分かります。
また「どのサービスを使えば良いか分からないから」という理由を回答している人もおり、全体的にオーディオブックの詳細な情報が不足しているために、利用しようと思う人が少ないという状況になっているようです。
では、今後オーディオブックが普及する可能性はあるのか。オーディオブックを利用しない人に、オーディオブックを利用したいと思うかどうか尋ねたところ、以下のような結果となりました。
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結果では、全体の3/4の人が「利用したい(いずれは利用したい)」と考えていることが分かりました。
オーディオブックの潜在的な利用者はまだまだいるため、利用するためのハードルを下げていくことが普及の鍵となるでしょう。
では具体的にどういったことがハードルになっているのか。オーディオブックを利用しない人に、どうすればオーディオブックを利用しようと思うか尋ねたところ、以下のような回答に。
[画像3: https://prtimes.jp/i/71062/36/resize/d71062-36-87612619afb75b9c39b0-7.png ]
実際に現段階で無料で聴ける本はオーディオブックにあり、それも踏まえるとやはりオーディオブックの実態を「知らない」こと、「分かりやすくない」こと、「認知度がない」ことが一番のハードルとなっていることが分かります。
今後メディアやSNSなどを通して徐々に認知度が上がっていけば、使い方が分かり利用することへのハードルも少しずつ下がっていくのではないでしょうか。
最後に、オーディオブックを利用していない人の意見を集めましたので、抜粋して紹介します。
“読み上げる声の種類を複数から選択できると良い” (30代男性)
”読み手の声質が自分の好みだと嬉しいので、選べると良いと思います” (50代男性)
”人気作家の書籍が充実してるかが気になります” (50代女性)
”とても利用したいのだけれど、どこからどのように取り組めばいいのかわからない。できればスマホで音楽を聴くように気軽に聞きたいのだけれど” (50代女性)
”今回のアンケートで初めてオーディオブックの存在を知りました。視覚的な障害のある方や、活字を読むことにハンディキャップがあるような方など幅広い方々に需要があるのかなと思います。世間の認知度が上がるよう、もっと宣伝等していってほしいと思います” (30代女性)
以上、オーディオブックを利用したことがない人の調査結果でした。そして、オーディオブックを利用したことがある人にも続きのアンケート調査を実施しました。
オーディオブックで最も人気のあるサービスは?
まず、オーディオブックを利用したことのある人に、どのサービスを利用したか尋ねたところ、以下の結果となりました。
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利用率が高いオーディオブックはAmazonが提供する「オーディブル」となりました。次いで2位が「audiobookjp」(株式会社オトバンク運営)、3位が「Google Play」(Google社運営)という結果に。
1位の「オーディブル」を利用していると回答した人に、その理由を尋ねたところ、
”家事をしながら聴けるのがいいと思いました。色々と勉強になったり知識を得られたりするのでお勧めです。昔親が本を読んでくれたような懐かしい感じもするのがいいなと思いました。種類もたくさんあり自分の好みに合った本が選べるのが嬉しいです”(30代女性)
”種類が豊富。聴き放題のあるaudiobookjpや値段の安いkikubonと比べると一月1500円は微妙に高いが、やはり種類の豊富さで言ったら比べ物にならない。たくさん聞く時はコインを購入すれば、ある程度費用を抑えることができる”(30代男性)
”色んなジャンルの本を読んで欲しいので聴き放題プランが私のニーズに合ってます。配信数が多いので飽きません。洋書は英語の勉強にもなり朗読速度を調整できるので便利です。たくさん読む人にはコスパいいと思います”(20代女性)
”無料で読むことができるコンテンツがかなり揃っているので初めてオーディオブックを楽しむ私には便利に感じました。またアマゾンのオーディオブックは読んだ人によるレビューが豊富に掲載されており、次にどのコンテンツを選ぶか参考になるのも良いと思います”(40代男性)
Amazon「オーディブル」は、オーディオブックの中でも聴ける本の選択肢が多いことから選んでいるという意見が目立ちます。
また聴き放題で利用しているという声も同様に多いことが分かりました。やはり、無料や聴き放題などコスパの良さが重要なポイントとなっているようです。
また、Amazonにはオーディオブックを読んだ人のレビューが豊富にある、という指摘も。何を聴きたいか選ぶ際にレビューを参考にするという方も多いので、レビュー数も重要なポイントになりますよね。
そして上記で挙げられた「オーディブル」を利用する人の意見は、「オーディオブックをどのような基準で選んでいるのか」を尋ねたアンケート結果とも一致しました。
オーディオブックを選ぶ基準
[画像5: https://prtimes.jp/i/71062/36/resize/d71062-36-e4e3009f155194e6e4a1-5.png ]
1位「作品数が多いかどうか」、2位「読みたい作品があるかどうか」共に、そのオーディオブックの作品の品揃えに重きを置いていることが分かります。
その点でもAmazon「オーディブル」は他のサービスと比較しても作品数が多い特徴があるため、選ばれていることが納得できる結果となりました。
オーディオブックの利用方法
オーディオブックを利用する人は、普段どのように使っているのか調査しました。
まず、オーディオブックでどんなジャンルの本を読むのか尋ねたところ、以下のような結果となりました。
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「小説」と「ビジネス本」を読んでいる人が多いことが分かりました。
特に「小説」は、紙の本でも図解やイラストなどがほとんどないため、オーディオブックでも紙の本とほとんど同じ情報量が入ってくることも要因の一つかもしれません。
また、語学の学習として英語の本や洋書を再生して聴いている人もいるようです。さまざまな使い方の可能性がありますよね。
続いて、オーディオブックで使いやすいと思う機能を尋ねたところ、以下のような結果となりました。
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オーディオブックを利用する人の多くが使いやすいと感じているのは「速度調整」機能であることが分かりました。
Amazon「オーディブル」では、0.5倍速から3.5倍速までの範囲で、0.1倍刻みの合計30段階の速度調整が可能です。
自分に合う速度を見つけられるだけでなく、速度を早めることで情報を素早くキャッチできること、そして英語など語学学習の際は速度を遅めてゆっくり聴くこともでき、使い方の汎用性が高い機能だと言えます。
さらに、オーディオブック利用者に、紙の本や電子書籍ではなくオーディオブックを利用する理由を尋ねました。
”スキマ時間を利用できるから。家事や運動の合間とか、風呂上がりからベッドに入るまでの時間とか。時間をとても効率的に使っている感じがする。オーディオブックを聞き始めてから「こんなに無駄な時間があったんだ」と気付かされた”(30代男性)
”短時間でより多くの内容を頭に入れたいため、オーディオブックを利用します。通常通り読んでいるだけだと難しい表現を理解できないなどしてなかなかページが進まないのですが、オーディオブックだと心地よい声のおかげもあって、内容をすんなり理解できるので利用しています”(20代女性)
”音声で小説を聴くことができるので、従来の紙ベースの小説を目で追っていくというスタイルよりも楽です。老眼の自分には小説の活字を読むのがしんどいので、音声で小説を聴く方がずっと楽できます。このメリットが個人的には一番の魅力に感じています”(40代男性)
「スキマ時間を利用できる」/「短時間で情報を摂取できる」/「老眼でも疲れずに小説を聴ける」…などのメリットが挙げられました。「音声」であることの活かし方次第で、オーディオブックの聴き方はさまざまな方向に広がっていくことが分かりました。
まとめ
オーディオブックのサービス認知度や選ぶ基準について調査を行った結果、オーディオブックを読んだことのある人は2割強であり、約8割の人はまだオーディオブックを利用していないということが分かりました。
オーディオブックが普及していない理由として「サービスそのものをよく知らないから」「必要性が分からないから」などの声が多く、オーディオブックの認知度やサービス訴求力に課題があると言える結果となりました。
またオーディオブックを利用する人に最も選ばれているサービスは「オーディブル」であり、その取り扱い作品数の多さ、ラインナップの良さが選ばれているポイントであることが分かりました。
さらにオーディオブックを利用する人は「スキマ時間の活用」「素早い情報摂取」「老眼対策」「語学学習」とさまざまなオーディオブックならではのメリットを活用していることも明らかになりました。
今後は、これら多種多様な「オーディオブックの活用方法」が広く知られてゆくことで、利用したことがない人にもメリットが分かりやすく浸透し、徐々にオーディオブックの利用者が増えてゆくかもしれません。
プレスリリース提供:PR TIMES