プレスリリース
IFRC(国際赤十字・赤新月社連盟)とSnapchatが協力し「World Restart a Heart Day」に先駆け世界中で心肺蘇生法の指導を開始
Snapchatで人命救助の手順が学べるように
ビジュアルコミュニケーションアプリである「Snapchat(スナップチャット)」を運営するSnapは、10月16日のWorld Restart a Heart Dayに合わせ、IFRC(国際赤十字・赤新月社連盟)のグローバル・ファーストエイド・リファレンスセンターを通じて、ソーシャルテクノロジー会社のGoSpookyと協力し、心肺蘇生の基本的な手順を実演する新しいAR体験を構築しました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/83919/34/resize/d83919-34-6426df1dc96afeb06578-1.jpg ]
心停止の10件のうち7件はバイスタンダー(救急現場に居合わせた人)の目の前で起こっていますが、バイスタンダーが実際に応急処置を行った例は20%未満です。
心肺蘇生法の基本的な手順を実演する新しいAR体験が、World Restart a Heart DayにSnapchatのカルーセルで提供される予定です。
World Restart a Heart Dayは、心肺蘇生法とAED(自動体外式除細動器)の認知度向上と教育を目的とした世界的な取り組みで、毎年10月16日に実施されています。
ILCOR(国際蘇生連絡委員会)のデータによると、心停止の10件のうち7件はバイスタンダーの目の前で起こっていますが、実際に応急処置を行ったバイスタンダーは20%未満です。さらに、バイスタンダーによる蘇生率は5%から80%までと、世界的に大きな差があります。
心停止中は心臓が脳や肺など体の他の部分に血液を送ることができなくなり、すぐに対処しなければ数分で死に至る可能性があります。心肺蘇生法(CPR)は、反応がなく、正常な呼吸をしていない人を助けるためのもので、胸骨を圧迫することによって心臓のポンプ機能を模倣するものです。この胸骨圧迫は、血液を全身に流すのに役立ち、救急隊が到着するまでの間、患者の命を守ります。
全世界でリリースされ日本語に対応した新しいレンズは、Snapが誇るAR技術により、蘇生法について読むだけでなく、命を救うことができる処置方法を実例とともに示します。この機能は、スナップチャットユーザーに緊急事態が発生した際に取るべき行動を伝え、心肺蘇生法の基本を段階的に学んでもらうことを目的としています。また、繰り返し学習することもできます。
この学習体験は、オランダに拠点を置くソーシャルテクノロジーエージェンシーであるGoSpookyが、IFRCのグローバル・ファーストエイド・リファレンスセンター の協力のもとで構築しました。同社は、Snapchatのツールと高度な機械学習モデルを使用して、新しい没入型の方法でストーリーを伝え、教育を支援する体験を作り出し、ARの限界を押し広げてきました。
スナップコード又はSnapchatのカルーセルでレンズを開くと、等身大のデジタル傷病者が部屋の中にいるユーザーの側に現れます。そして、以下のような心肺蘇生法の重要な手順を示します。
反応の確認
呼吸の確認
助けを呼ぶ(通報)
胸骨圧迫
人工呼吸の実施
AEDの使用
「このレンズに利用されている応急処置の方法は、国際的な標準手順に基づいており、日本の方法と必ずしも一致しない場合があることをご了承ください。」
同時に、圧迫の頻度や速度といった要素も教わることができ、複数の選択問題によって各手順を明確にすることができます。この取り組みは、正式な心肺蘇生法のトレーニングに代わるものではありませんが、心肺蘇生法の基本的な手順と重要性を教え、そのような状況下で行動する自信と意欲を高めることを目的としています。スナップチャットユーザーは、地域の赤十字社のウェブサイトにアクセスし、より詳しい情報を得たり、実際にトレーニングに参加する方法を探したりしています。
IFRCグローバル・ファーストエイド・リファレンスセンター長 パスカル・カッサン博士のコメント
Snapchatとコラボレーションすることで、より多くの受講者に接することができ、応急処置の習得の重要性を唱え、心停止に関する意識を高めることができるのは、大きな喜びです。私たちは、テクノロジーを学習に活用することが、これまで以上に重要だと考えています。 講師による実習と組み合わせることで、学習効果の向上に貢献することができます。だからこそ、World Restart A Heart Dayに際して、SnapchatとGoSpookyと共にこのARレンズを提供することは、世界中のユーザーの関心を促し、救命技術を学んでもらうための絶好の機会なのです。
Snap 日本代表 長谷川倫也のコメント
私たちは、IFRC(国際赤十字・赤新月社連盟)と協力して、心肺蘇生法(CPR)レンズを発表することを嬉しく思います。このAR(拡張現実)レンズは、スナップチャッターに緊急事態に陥ったときに取るべき重要な手順について教育することを目的としており、CPRの基本を段階的に学習することができます。また、この体験は繰り返し行うことができ、学習効果を高めることができます。10月16日のWorld Restart A Heart Initiativeに際して、我々はこのレンズをすべての人に提供する予定です。
レンズの見つけ方と使い方
[画像2: https://prtimes.jp/i/83919/34/resize/d83919-34-32e9ea553c792f13bf0a-0.png ]
最新バージョンのSnapchatがダウンロードされていることを確認します。
Snapchatアプリを開くか、お持ちでない場合は無料でダウンロードし、
カルーセルにあるレンズに移動するか、カメラをスナップコードに向けます。
スマホ画面のスナップコードを長押しして、ARレンズをアンロックします。
ロックを解除したら、画面の指示に従って心肺蘇生を行うためのさまざまな手順を確認します。体験終了後、ボタンをクリックすると、IFRCのグローバル・ファーストエイド・リファレンスセンターのホームページで詳細を確認できます。
このレンズは、10月13日から、日本のSnapchatのカルーセルで利用可能です。心肺蘇生法やその他の応急処置の方法について詳しく知りたい方は、https://www.globalfirstaidcentre.org/ をご覧ください。
Snap Inc.について
スナップはカメラの会社です。私たちは、カメラの再発明が、人々の生活やコミュニケーションのあり方を改善する最大のチャンスになると信じています。人々が自分自身を表現し、その瞬間を生き、世界について学び、共に楽しむことができるようにすることで、人類の進歩に貢献します。詳しくは、snap.comをご覧ください。
国際赤十字・赤新月社連盟について
国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)は、世界最大の人道支援ネットワークです。IFRCの事務局は、192カ国以上での活動を支援し、人類のために約1500万人のボランティアを結集しています。
詳しくは、www.ifrc.org/about-ifrcをご覧ください。
グローバル・ファーストエイド・リファレンス・センターについて
IFRCのグローバル・ファーストエイド・リファレンスセンターは、2012年に中核的な研究拠点として設立されました。同センターはフランス赤十字が主催し、192の赤十字・赤新月社、科学団体、学術機関、民間部門と協力しています。各国協会が応急手当の教育やサービスを拡大し、質を向上させるのを支援することで、死亡者数や負傷者の重症度を低下させることを目的としています。また、各国協会と密接に協力し、知識の共有と優れた実践方法の普及を促進します。
GoSpookyについて
GoSpookyは、一流ブランドをソーシャルの最前線に立たせる、ソーシャルテクノロジーのリーディングカンパニーです。2016年にティム・ヴァン・デル・ヴィール(24)とリアム・チョア(25)によって設立された同社は、ソーシャルの再創造に取り組んでいます。これは、創造力とテクノロジーが交わる部分から始まるもので、境界線を押し広げ、ソーシャルメディアを使って視点を変え、インパクトを生み出すためのものです。コンテンツ制作、AR、ソーシャル広告など、約100名のデジタル専門家チームにより、GoSpookyは、Amazon、JBL、Snap Inc.、G-Star、トミーヒルフィガーなどの企業のためにグローバルレベルのキャンペーンを実施しています。
プレスリリース提供:PR TIMES