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旭化成、バイオマス由来原料によるANを生産へ

(PR TIMES) 2022年01月21日(金)14時45分配信 PR TIMES

東西石油化学にてアジアのANメーカー初となるISCC PLUS認証を取得

旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:小堀 秀毅、以下「当社」)は、当社の100%子会社である韓国の東西石油化学株式会社(Tongsuh Petrochemical Corp., Ltd.、以下「東西石油化学」)が生産するアクリロニトリル(以下「AN」)について、昨年10月21日に、持続可能な製品の国際的な認証制度の一つであるISCC PLUS認証※1を取得し、本年2月以降、バイオマスプロピレンを用いたANの生産を開始予定であることを、お知らせいたします。

背景

ANは、ABS樹脂やアクリルアマイド、アクリル繊維の原料として用いられるほか、各種化学品合成原料として使用されています。近年は、風力発電のブレード用途など最終製品の軽量化に貢献する炭素繊維や、衛生管理意識の高まりにより引き合いが旺盛な医療用手袋向けNBラテックスの原料として需要が増加しています。

また昨今では、2050年のカーボンニュートラル実現に向け、化石燃料由来の製品チェーン全体のCO2削減の取り組みが活発化しており、ANのお客さまにおいてもCO2排出量が少ないANを使用した製品を製造し、GHG排出量の削減に貢献したいというニーズが高まってきています。


取り組みの内容

このような状況の中、当社および東西石油化学は、AN製品のサプライチェーン全体でCO2削減を目指し、バイオマス原料を用いて生産したANの外部機関による認証取得に向けた活動を進め、昨年10月、東西石油化学はアジアのANメーカーとして初めてISCC PLUS認証を取得しました。これにより東西石油化学の蔚山工場(大韓民国蔚山広域市)はバイオマス原料を使用して生産したANを、認証制度に基づいたマスバランス方式※2によって割り当て、販売することが可能となりました。そして、本年2月以降、バイオマスプロピレンを用いたANの生産を開始する運びとなりました。


今後の取り組み

当社グループは、社会のカーボンニュートラル実現への貢献を目指し、自社技術に基づくAN触媒やプロセス改良とバイオマス原料調達の両面におけるCO2削減の取り組みを継続し、お客さまにとってのグローバルサステナブルパートナーとなることを目指してまいります。


※1:ISCC(International Sustainability and Carbon Certification)とは持続可能性および炭素に関する国際認証であり、ISCC PLUSはEU域外で生産され全世界に販売される主にバイオベースや再生由来等の原料について、サプライチェーン上で管理・担保する認証制度です。

※2:マスバランス方式とは、バイオマス原料等と化石燃料由来の原料を混合供給し製品を製造した際に、投入したバイオマス原料等の割合に応じて、製品(バイオマスAN)の生産量を割り当てるもので、ISCC PLUSシステム文書に定められ、認められた管理手法です。
[画像: https://prtimes.jp/i/79452/32/resize/d79452-32-dcbaf32145a2561635a4-2.png ]



■旭化成グループのサステナビリティについて
https://www.asahi-kasei.com/jp/sustainability/



プレスリリース提供:PR TIMES

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