プレスリリース
東洋建設株式会社(証券コード:1890)株主 各位
本日、Yamauchi‐No.10 Family Officeは、以下の通り「東洋建設のガバナンス上の問題点の解明・改善・健全化に向けた臨時株主総会の招集(調査者選任の提案)について」を公表いたしましたので、お知らせいたします。
東洋建設のガバナンス上の問題点の解明・改善・健全化に向けた臨時株主総会の招集(調査者選任の提案)について
ダウンロードURL: https://prtimes.jp/a/?f=d71768-20230303-ead9a6c56d0f7c6ad0efc790180de529.pdf
以下、本文要約。
YFOは、2023年3月3日付けで、会社法297条1項に基づき、東洋建設株式会社(以下「東洋建設」といいます。)の臨時株主総会の招集を請求するとともに、会社法316条2項に定める株式会社の業務及び財産の状況を調査する者の選任を提案(以下「本提案」といいます。)しました。詳細は、添付資料をご参照ください。
請求者らは、本提案に基づく調査(以下「本調査」といいます。)により、東洋建設のコーポレートガバナンス上の問題点の全貌を解明し、東洋建設の取締役会等の再編によってガバナンス上の問題点を改善・健全化し、そして東洋建設の長期的な企業価値向上及び一般株主の利益の観点から、東洋建設の企業価値向上策を適正・公正に検討し、東洋建設の企業価値及び株主価値の最大化を実現できるガバナンス体制を構築することを目指しています。株主の皆様にも、本提案にご賛同いただけますよう、お願い申し上げます。
なお、本提案を審議するための東洋建設の臨時株主総会の日程及び議決権行使の方法等に関しては、東洋建設の株主の皆様に別途お知らせする予定です。
1. 東洋建設に対する買収提案及びガバナンス健全化に向けた提案の経緯
■ YFOは、東洋建設の事業成長のポテンシャルを理解し、東洋建設内部の“Champion”(会社固有の課題を熟知し、その解決により会社を良い方向へ導くアイデアとリーダーシップを有する人材)と共に、東洋建設の潜在価値の開放と長期的な事業変革による価値創造を目指すべく、2022年5月18日付けで、インフロニア公開買付けの対抗提案としての当社買収提案を行いました。
■ そのような目的で、武澤代表取締役社長及び東洋建設の取締役を中心とした事務局(以下「東洋建設事務局」といい、武澤代表取締役社長と併せて「東洋建設事務局ら」といいます。)との20回40時間超に及ぶ協議を通じて、東洋建設の独立自尊を前提とした当社買収提案についてYFOは真摯に説明に臨んできました。
■ 同時に、YFOは、東洋建設事務局らに対して、企業価値及び株主価値の向上を実現するための当社買収提案について、形でなく、真に“IN GOOD FAITH”での、真摯な協議、検討を行なっていただくよう繰り返し求めてきました。
■ 一方で、東洋建設事務局らは、YFOの再三の要請に取り合わず、取締役会での検討をせず放置し、2022年11月25日には、東洋建設の武澤代表取締役社長が取締役会での議論や機関決定も経ないままに、当社買収提案には賛同できない旨の結論を記した書簡をYFO代表に手交するに至りました。
■ その後、東洋建設事務局らは、株主に説明のつかないこうした経緯を、株主の利益のために適切に開示したYFOに対して不当な圧力をかけて株主・投資家の目に触れないよう試みようとした上、交渉経緯における不適切な対応等を恣意的に隠蔽し、または事実を歪曲し、印象操作を行おうとする情報開示を繰り返しています。
■ その上、東洋建設の取締役会及び各監査役は、上記のような東洋建設事務局らの一連の不適切な対応をコントロールできておらず、当社買収提案が提出されて以降、実務上異例の長期間といえる270日超が経過してもなお実質的な検討はせず、むしろ当社買収提案に賛同しないための上辺だけの理由を取り繕うことを検討しています。
■ YFOは、株主から経営の委任を受けている会社の代表や一部取締役が、ガバナンスの瑕疵、株主の判断に重要な交渉経緯の存在を認識しながら、会社及び株主の利益よりも自己又は第三者の利益を優先する行動や、株主からこれらを隠そうとする行動をとることはあってはならないと考えます。
■ そうした自己又は第三者の利益を優先する取締役の行動は、会社を良い方向へ導くアイデアの開放やリーダーシップを妨げ、そして会社の成長機会や一般株主にとっての株主利益の最大化の機会を阻害する壁になります。
■ こうした経緯から、YFOとして、東洋建設のガバナンスを再構築することは、企業価値・株主価値最大化を目指すうえで避けては通れないと考え、新たな対応方針を採ることとしました。
■ 具体的には、東洋建設にて当社買収提案を含む対抗買収提案を真摯に検討する体制を構築し、潜在価値の開放と長期的な事業変革による価値創造を実現させることを目的として、東洋建設の取締役会及び監査役を再編し、YFOの推薦する取締役及び監査役を中心に健全なガバナンス体制を構築することを提案しております。
■ この東洋建設の取締役会及び監査役の再編のために、請求者らは本提案(臨時株主総会の招集及び調査者選任の提案)を行いましたが、その経緯及び背景については、2.以降をご確認下さい。
2. 本調査を提案するに至った経緯
■ これまでの経緯を踏まえ、YFOは、東洋建設の取締役会に対して再三コーポレートガバナンス上の重大な瑕疵を指摘してまいりました。しかし、東洋建設は、YFOの各種プレスリリースについて「一方的に事実関係を歪曲化した記載や誤解を生じさせる内容が多数含まれている」、「コーポレートガバナンス上の問題は存在しない」という主張に終始しています。これにより、コーポレートガバナンス上の問題点について、東洋建設による自律的な問題点の解明・改善・健全化は見込めないことが明らかになりました。
■ 東洋建設のコーポレートガバナンス上の問題点が、このまま株主に対して解明されることもなく、放置され続ければ、東洋建設の企業価値及び株主価値の最大化を阻害し、著しく株主価値を毀損するおそれがあります。そこで、YFO及び東洋建設のいずれからも独立した調査者により、東洋建設のガバナンス上の問題点を解明し、かかるガバナンス上の問題点を改善し、東洋建設を健全化することにより、東洋建設の企業価値及び株主価値の最大化を図るしかないと考えるに至りました。
■ また、YFOが提案する東洋建設の取締役会等の再編、及び再編後の東洋建設の取締役会における当社買収提案を含む対抗買収提案の検討において、株主の皆様が正しい判断をするためにも、まずは、東洋建設の現取締役会等におけるガバナンス上の問題点の全貌を明らかにすることが不可欠と考えました。
■ そこで、東洋建設の取締役会等の再編の前提として、本調査により、東洋建設の現任取締役会におけるガバナンス上の問題点の全貌を明らかにするため、請求者らは本提案を行いました。
3. 請求者らが把握している問題点・本調査により解明する必要がある事項
本提案にかかる東洋建設のガバナンス上の問題点について、1.請求者らが把握している主な問題点・疑惑、2.その全貌及び原因を解明するために本調査により解明する必要がある事項は以下のとおりです。これらについて、本調査を通じて調査者が関連資料を確認し、その全貌及び原因を解明することを期待しています。なお、請求者らが把握している問題点は、ごく一部であると考えられ、以下の事項に関する独立した調査者による全貌及び原因の解明が不可欠です
(1) インフロニア公開買付けへの賛同表明について請求者らが把握している主な問題点・疑惑
(ア) 公開買付者であるインフロニアと東洋建設又はその役員の間で、東洋建設の役員がインフロニアへ経営参画する旨の約定(密約)が存在したにもかかわらず、これを意図的に開示せずに隠匿した疑惑
(イ) インフロニアと上記約定(密約)を取り交わしていたとされる取締役が、インフロニア公開買付けへの賛同表明・応募推奨の意思決定プロセスを主導し、一般株主及び会社の利益を犠牲にして自己又は第三者の利益を優先した意思決定が推し進められていた疑惑
(ウ) インフロニア公開買付けにおいて、第三者による不適切な圧力の下で、東洋建設の取締役による自己又は第三者であるインフロニアの利益追求を優先した意思決定プロセスにより、本来は一般株主が享受すべき利益を不当に阻害した疑惑
(2) 第100回定時株主総会での買収防衛策の導入及び取締役選任議案について請求者らが把握している主な問題点・疑惑
(ア) インフロニアとの間で上記の経営参画の約定(密約)を取り交わしていた取締役が、対抗提案である当社買収提案に対する買収防衛策の導入の意思決定、及び、株主総会への取締役選任議案の提出を主導して、一般株主及び会社の利益を犠牲にして自己又は第三者の利益を優先した意思決定が推し進められていた疑惑
(イ) 当社買収提案を阻止する前提で恣意的に買収防衛策の導入が決定された疑惑
(ウ) 東洋建設の買収防衛策の導入の判断及び取締役候補者の選定においてインフロニアなどの第三者の不当な関与があった疑惑
(3) 当社買収提案を含む対抗提案に対する東洋建設の検討・意思決定過程について請求者らが把握している主な問題点・疑惑
(ア) インフロニア公開買付けに対する東洋建設の検討と比較して、当社買収提案についてのみあからさまに不公正・不適切な差別的対応を行うことで、一般株主及び会社の利益を犠牲に東洋建設の取締役自ら又は第三者の利益追求を優先した意思決定プロセスにより、一般株主にとって魅力的な公開買付価格で応募する機会を株主から奪っている疑惑
· 適切な経営の意思決定が可能な実効的なガバナンス体制が構築されていない問題
· 対抗的な提案について検討すら開始しなかった問題
· 真摯な対抗提案者に対して合理的な情報提供すらしなかった問題
(イ) 不適切な対応、説明若しくは圧力があり、当社買収提案を断念させる又は拒絶とすることを意図していた疑惑
(ウ) (拒絶の合理的な理由はないにもかかわらず)当社買収提案を拒絶するための上辺だけの理由を取り繕うための行動がとられた疑惑
(エ) 東洋建設の取締役会は、東洋建設事務局らからの報告が誤ったものである可能性について認識しているにもかかわらず、漫然と東洋建設事務局らからの報告に基づいた議論、意思決定及び開示を行っている疑惑
以上に照らすならば、請求者らとしては、本調査により、少なくとも、以下の事項を解明する必要があると考えます。
(1) インフロニア公開買付けへの賛同表明について
· 東洋建設のインフロニア公開買付けに対する意思決定においてインフロニアなどの第三者からの不適切な圧力又は影響力の行使がなかったか(東洋建設において真に独立した手続及び意思決定がなされたか、東洋建設の取締役による一般株主及び会社の利益の犠牲の下に自己又は第三者の利益を優先した意思決定がなかったか。)
· 東洋建設のインフロニア公開買付けに対する意見表明報告書又はその他の開示資料では開示されていない合意・約束事項その他東洋建設の株主が知るべきであった事項が存在しなかったか
· その他の東洋建設のガバナンス上の瑕疵(各役員の善管注意義務・忠実義務違反等)がなかったか
(2) 第100回定時株主総会での買収防衛策の導入及び取締役選任議案について
· 東洋建設の買収防衛策の導入及び取締役選任議案に対する意思決定において第三者からの不適切な圧力又は影響力の行使がなかったか(東洋建設において真に独立した手続及び意思決定がなされたか、東洋建設の取締役による一般株主及び会社の利益の犠牲の下に自己又は第三者の利益を優先した意思決定がなかったか)
· 東洋建設の開示資料では開示されていない合意・約束事項その他東洋建設の株主が知るべきであった事項が存在しなかったか
· その他の東洋建設のガバナンス上の瑕疵(各役員の善管注意義務・忠実義務違反等)がなかったか
(3) 当社買収提案を含む対抗提案に対する東洋建設の検討・意思決定過程について
· インフロニア公開買付けに対する当社買収提案を含む対抗提案を検討するに際して、不公正・不適切な点がなかったか(インフロニア公開買付けに対する東洋建設の検討と比較して、当社買収提案を含む対抗提案に対する東洋建設の検討に関して、不公正・不適切な点がなかったか、東洋建設の取締役による一般株主及び会社の利益の犠牲の下に自己又は第三者の利益を優先した意思決定がなかったかを含む。)
· 当社買収提案の検討・意思決定過程において、YFOに当社買収提案を断念させる、又は、東洋建設取締役会を不賛同に誘導することを目的とした東洋建設の不適切な対応、説明若しくは圧力がなかったか(東洋建設取締役が遵守又は配慮すべき善管注意義務若しくは忠実義務又はコーポレートガバナンス・コードの観点からの不公正・不適切な対応若しくは不対応又は違反がなかったかを含む。)
· 当社買収提案の協議過程の経緯に係る誤った事実認識に基づき、東洋建設取締役会が議論、意思決定及び開示を行っていなかったか、当該事実について情報収集及び調査を怠っていなかったか、これらの対応に対して取締役又は監査役が監督・監査を怠っていなかったか(東洋建設取締役及び監査役が遵守又は配慮すべき善管注意義務若しくは忠実義務又はコーポレートガバナンス・コードの観点からの不公正・不適切な対応若しくは不対応又は違反がなかったかを含む。)
· その他の東洋建設のガバナンス上の瑕疵(各役員の善管注意義務・忠実義務違反等)がなかったか
以上
〈本件に関するお問い合わせ先〉
広報事務局
PRエージェント:ボックスグローバル・ジャパン株式会社
TEL: 03-6204-4337 担当田邊・久原
EMAIL: yfo.inquiry@voxglobalasia.com
株主様窓口:Innisfree M&A Incorporated
TEL(株主様窓口(英語)):+1-412-232-3651
TEL(金融機関・機関投資家様窓口(英語)):+44-7506-004-047, +1-212-750-5833
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