プレスリリース
2023年12月にサンフランシスコで開催される世界大会に日本代表として出場
AIを搭載した医療機器を開発・販売するアイリス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:沖山翔、以下アイリス)は、2023年9月8日(金)に開催された米ペガサス・テック・ベンチャーズ(本社:米国カリフォルニア州、代表パートナー兼CEO アニス・ウッザマン)が主催する世界最大級のグローバルピッチコンテスト・カンファレンス「スタートアップワールドカップ2023 東京予選」にて、優勝したことをお知らせいたします。
2023年12月にサンフランシスコで開催される世界大会に日本代表として出場、優勝を目指します。
写真(グランドハイアット東京にて行われた「スタートアップワールドカップ2023日本予選」発表の様子)
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/35813/32/35813-32-9369df35b28fd4c940f67b6ab07b3bdb-3900x2925.jpg ]
アイリスは、「スタートアップワールドカップ2023」東京予選のファイナリスト10社として登壇し、代表取締役の沖山翔がアイリスが掲げるミッション「みんなで共創できる、ひらかれた医療をつくる。」を実現すべく、nodoca(R)の開発、組織づくり、解決すべき日本の医療課題への取組みについてプレゼンテーションをいたしました。
今回優勝したアイリスが開発したnodocaは、5年の開発・検証期間を経て薬事承認を取得、保険適用を経て2022年12月に発売開始し、多くの反響を頂き医療機関での導入が進んでいます。本選考では、医療スタートアップとして「診察のデータ化」に取り組み、世界最大級の咽頭画像データベースの構築に成功したことや、nodocaを通したデータ循環の仕組みが既に広がっていることなどが評価され、優勝に至りました。
また、特別賞として「オンラインアシスタントフジ子さん賞(BPOテクノロジー株式会社)」をいただきました。
■スタートアップワールドカップとは
米ペガサス・テック・ベンチャーズが主催するスタートアップワールドカップは、50以上の国と地域で予選が開催され、世界のスタートアップエコシステムの構築と起業家精神の育成を目的として設立された、世界最大級のピッチコンテストです。各地域予選を勝ち抜いた代表企業が米国サンフランシスコでの世界決勝大会に参加し、優勝投資賞金約1億円と名誉を掛けて競い合います。
今年の日本予選は、京都・東京の2か所で開催され、東京予選では300社を超えるスタートアップから応募があり、その中で書類選考を突破した10社がファイナリストとして登壇いたしました。 各地域予選を勝ち抜いた代表は、米国サンフランシスコでの世界決勝大会に参加し、優勝投資賞金約1億円を掛けて競い合います。
写真「スタートアップワールドカップ2023東京予選」代表・沖山によるプレゼンテーションの様子
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/35813/32/35813-32-d6cd624cc00ce6f397574deac4fec44e-3205x1485.jpg ]
■nodocaについて
nodocaは、咽頭(のど)の画像と問診情報等をAI解析し、インフルエンザに特徴的な所見等を検出することでインフルエンザの診断支援ができるAI医療機器です。日本で初めて(※1)「新医療機器(※2)」として承認を取得したAI搭載医療機器となります。また、nodocaを用いたインフルエンザ診断は、2022年12月1日より保険適用となっています。AI医療機器を用いた診断への、新機能・新技術(C2区分)での保険適用も日本で初めて(※3)の事例です。
nodocaのAIアルゴリズムは、のべ100以上の医療機関、10,000人以上の患者の皆様のご協力のもと収集された、50万枚以上の咽頭画像データベースを元に開発されています(※4)。また、AI解析に適した咽頭画像を撮影するための専用カメラを自社で独自に設計・開発しており、口腔内・咽頭をクリアに撮影します。
インフルエンザ濾胞(ろほう)がインフルエンザの診断に有用であることは日本人医師である宮本昭彦医師の発見と報告(※5)により知られていましたが、インフルエンザ濾胞を視診のみで高精度に見分けるには熟練の医師による判断が必要とされていました。アイリスは、熟練医の視診をAIで再現すべく、nodocaを開発いたしました。
■アイリス株式会社について
「みんなで共創できる、ひらかれた医療をつくる。」をミッションに掲げ、2017年に創業。現役医師である代表・沖山をはじめ、医療従事者、厚生労働省・経済産業省出身者、AI医療領域に特化したデータサイエンティスト、大手医療機器メーカー出身者など多数のプロフェッショナルが揃い、深層学習技術(AI技術)を活用し、医師のもつ匠の技をデジタル化するAI医療機器を開発しています。
【会社概要】
・会社名:アイリス株式会社
・代表取締役:沖山翔
・事業内容:AI技術を用いた医療機器の開発・製造・販売及びAI技術開発
・設立:2017年11月
・所在地:〒104-0028 東京都中央区八重洲2-2-1 八重洲セントラルタワー7階
・企業URL:https://aillis.jp/
■お問い合わせ先
アイリス株式会社
広報担当:黒木・塩田
e-mail:info@aillis.jp
※注釈
(1)独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)が公開する令和3年度〜平成23年度の新医療機器の一覧https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/review-information/devices/0018.html)及び令和4年度の承認医療機器を当社が確認する限りの情報(2022年5月9日時点)
(2)医療機器の製造販売承認時の区分の一つ。「医療機器の製造販売承認申請について」(平成26年11月20日 薬食発1120第5号)」第1・2(2)に定義される。
(3)厚生労働省が公開する令和4年度〜平成25年度の中央社会保険医療協議会総会議事録を当社が確認する限りの情報(2022年9月14日時点)
(4)Okiyama S, Fukuda M, Sode M, Takahashi W, Ikeda M, Kato H, Tsugawa Y, Iwagami M. Examining the use of an artificial intelligence model to diagnose influenza: development and validation study. Journal of Medical Internet Research. 2022;24(12):e38751.
(5)宮本昭彦, 渡辺重行. 咽頭の診察所見(インフルエンザ濾胞)の意味と価値の考察. 日大医誌. 2013; 72 巻1 号: 11-18.
プレスリリース提供:PR TIMES