プレスリリース
診療ガイドラインから臨床疑問に適した内容をChatGPTが回答する、医師専用オンライン専門医相談サービス「E-コンサル」の新機能
株式会社Medii(東京都新宿区、代表取締役医師:山田裕揮、以下Medii)は、医師専用オンライン専門医相談サービス「E-コンサル(R)」において、ChatGPTと連携した新機能「診療ガイドラインAI検索」の開発プロジェクトをスタートしました。
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医療における各専門領域が細分化し、複雑に進化していることで、患者に最新知見を提供し続けることへの医師の負担が年々増加しています。Mediiは、診断や治療方針に悩む医師をサポートするため、オンライン専門医相談サービス「E-コンサル(R)」を無料で提供しています。「E-コンサル(R)」を通じて専門医へ相談する以前に、症例への疑問を自身で解決すべく診療ガイドライン等での情報収集に時間を費やしている医師も少なくありません。医師の負担を少しでも軽減したいという思いで、今回の開発プロジェクトが始まりました。限られたリソースの中で、医師の方々が本当に必要とするサービスを優先的に提供したく、「診療ガイドラインAI検索」機能の需要を図るため特設ページを立ち上げました。
診療ガイドラインAI検索:https://medii.jp/e-consult/guideline_search
この新機能の利用目的で「E-コンサル(R)」に登録する医師が一定人数に到達した際、「E-コンサル(R)」の新機能として「診療ガイドラインAI検索」の開発とそのシステム最適化を、ご協力いただける先生と共に取り組んでまいります。
「診療ガイドラインAI検索」とは
「診療ガイドラインAI検索」は、症例や疾患を入力すると、ガイドラインから適切なページが提案される、ChatGPTの対話型文章生成AI技術を活用した医師の診療をサポートする検索機能です。Mediiが提供する完全無料の医師専用オンライン専門医相談サービス「E-コンサル(R)」の新機能として開発プロジェクトを始動しました。
学術監修として、日本語におけるテキストマイニングの第一線で活躍されている東京大学大学院 工学系研究科 和泉・坂地研究室の特任講師 坂地 泰紀先生が開発プロジェクトに参画します。
※機能の名称や詳細等、一部の情報は機能リリース時に変更になる可能性があります。
※本機能は医師の皆さまからのご要望を受けて、正式リリースを行います。
「診療ガイドラインAI検索」の3つの特長
1.患者の臨床疑問に最適化されたガイドライン該当箇所の提案
これまでのガイドラインの検索では、特定の症例やキーワードで検索するため、患者ごとの症例に合う適切な情報を探すのに時間がかかりました。「診療ガイドラインAI検索」では、個々の症例における細かな状態などにも柔軟に対応し、適切なガイドラインを提案します。
2.診療ガイドラインの全文を読まずとも、見るべきポイントがわかる
診療ガイドラインから質問に該当する内容を、AIが文脈を含めて判断し提案します。必要な情報が記載されているかを簡単に確認することができるので、診療ガイドラインの全文を読む必要がなくなります。
3.診療ガイドラインで解決しない疑問を、そのままE-コンサルで専門医に匿名・無料で相談できる
診療ガイドラインの情報では解決できない場合は、「E-コンサル(R)」でエキスパート医師に完全無料で相談できます。
背景
病院勤務医は1週間当たり、診療時間として45時間、医学研究・情報収集等含む診療外時間として約8時間を費やしており(※1)、医師の労働環境を改善するためにも診療の円滑化と診療外作業の支援が必要です。
多くの医師は、診断困難症例や専門外の症例への対応に悩んだ際、診療ガイドラインや症例報告論文などを検索し調べたり、自身の人脈を駆使して知見のある医師に尋ねたりすることで課題解決を目指します。
しかしガイドラインの検索は、患者それぞれの症例に適したものが見つけにくく、そのガイドラインが目の前の患者に合ったものかを一つひとつ確認する作業が発生するため、多くの時間を費やします。さらに、診療ガイドラインの情報だけでは個々の症例に対する疑問が解決されないこともあります。
診療ガイドライン検索の効率化を図ることを目的に、ChatGPTを活用した「診療ガイドラインAI検索」の開発プロジェクトをスタートしました。
※1 令和2年医師の働き方改革の推進に関する検討会資料「医師の勤務実態について」
『E-コンサル(R)』とは
医学は年々進歩し、医師が全ての専門領域の最新知見に精通することは極めて困難になりつつあり、医療現場では日常的に医師が専門医に相談するコンサルを行なっています。『E-コンサル(R)」は患者の診断や対応に悩む医師が、近くにいない専門領域の専門医に症例相談ができる完全無料のオンラインマッチングサービスです。診断が難しい症例や自身の専門外の症例を『E-コンサル』上のチャット機能を通じて匿名で相談が可能です。
回答には全専門領域にわたり、各領域の医師にご推薦いただいた900名以上の専門医が協力しており、相談医からの内容に応じて、最適な専門医へシステム通知されマッチングされます。地域偏在の課題が大きく知見が行き渡っていない免疫難病や希少疾患を中心に全ての専門領域を扱っています。
詳細:https://medii.jp/e-consult
会社概要
Mediiは「専門医偏在問題の解決を目指す」をミッションに掲げ、特に課題の大きな希少難病を中心とした専門医知見をオンラインで拡げる事業を展開しています。多くの専門医の先生のご協力ご支援の元、臨床疑問を専門医にオンライン相談できる「E-コンサル
」を主軸として、過去の症例スライドを集合知化した「症例バンク」、診断困難症例を参加型で疑似体験できるオンラインイベント「E-カンファ」を無料で提供しています。代表の山田も現役のリウマチ膠原病専門医であると同時に自身も免疫難病患者でもあり、医師と患者の双方向の視点で医療構造を本質的(Medii:ラテン語)に仕組みから変えていきたいという思いが社名に込められています。どんな地域に住んでいてもより良い医療を全ての人が受けられる世界の実現を目指し、医療の本質を追求した取り組みを進めています。
会社名:株式会社Medii
所在地:東京都新宿区新宿5丁目14-12-202
設立:2020年02月20日
代表者:代表取締役医師 山田 裕揮
事業内容:専門医知見シェアリングサービスの提供
URL:https://medii.jp
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