プレスリリース
三菱化工機株式会社(代表者:田中利一 所在地:川崎市、以下「当社」という)は、当社を含む9団体※で構成する開発チームによる「再構成可能なモジュール型単位操作の相互接続に基づいた医薬品製造用iFactory(TM)の開発」が、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)が推進する「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」および「脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム」において、その研究開発の功績が特に顕著であると認められ、2023年度「NEDO省エネルギー技術開発賞」の最高位にあたる理事長賞に選出されたことをお知らせします。2月1日(木)に「ENEX2024 第48回地球環境とエネルギーの調和展」にて表彰式が行われ、開発プロジェクトチームに表彰状が授与されました。
※株式会社高砂ケミカル、田辺三菱製薬株式会社、コニカミノルタケミカル株式会社、大成建設株式会社、テックプロジェクトサービス株式会社、三菱化工機株式会社、横河ソリューションサービス株式会社、株式会社島津製作所、 (国立研究開発法人)産業技術総合研究所
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本研究開発の選出について、iFactory(R)は医薬品製造のオンデマンド生産技術開発により大幅な省エネルギー効果を目指すものであり、多岐に渡るステークホルダーおよび研究開発項目をまとめ上げ、当初計画通りに進捗させ、高い成果を出した点が高く評価されました。
■iFactory(R) について
iFactory(R)は独自の技術を有する異業種各社が業界の垣根を超えて共同で開発に取り組み、コンセプト作りから設計、製作、運転までを実現しています。モジュール型の医薬品製造設備であるiFactory(R)は、製造に必要な単位操作(反応、抽出、晶析、ろ過、乾燥など)をモジュール化し、相互に連結させることで機能化学品の連続生産を可能にするモジュール型自動連続生産装置です。これまでのバッチ型製造プロセスは、複雑な構造を持つ化合物の合成が可能である一方で、多くのエネルギーや労力を必要とし、廃棄物も大量に排出されるという課題がありました。この課題に対してiFactory(R)開発チームが開発したモジュール(iCube(TM))は、2.32m/一辺の立方体の金属製フレームに各単位操作を内装しており、これを再構成することで多様な製造プロセスに柔軟に対応します。当社は、再構成可能なモジュール型「連続ろ過機」および「連続乾燥機」を開発しました。
iFactory(R)は5年間にわたる実証実験を2023年に完了しました。実証実験では8時間以上の全自動連続生産を実現するとともに、得られた化合物は規格に適合し、バッチ生産と同等の品質が確保されていることを確認し、医薬品のオンデマンド生産に向けて、大きな一歩を踏みだしました。将来的には平時とパンデミックなどの緊急時で品目を速やかに切り替えるデュアルユースや、他の工場に装置を移動して生産を行う技術移転なども速やかに行うことが可能となります。
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■本リリースの取り組みを通じて、当社はSDGs(持続可能な開発目標)における次の目標に貢献します。
・目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう
・目標12 つくる責任つかう責任
・目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
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プレスリリース提供:PR TIMES