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ニュージーランド政府観光局

ニュージーランド 5番目の「星空保護区」新たに認定

(PR TIMES) 2023年02月08日(水)17時15分配信 PR TIMES

世界最大規模の光害のない美しい夜空「ワイララパ・ダークスカイ・リザーブ」


[画像1: https://prtimes.jp/i/44304/28/resize/d44304-28-e5acf31b11c78c6cc780-0.jpg ]


 ニュージーランドの北島、首都、ウエリントンの北東に位置する南ワイララパ地区およびカータートン地区が、国際ダークスカイ協会より「星空保護区」*に認定され、『ワイララパ・ダークスカイ・リザーブ(Wairarapa Dark Sky Reserve)』と名付けられました(2023年1月18日発表)。ニュージーランドでは2012年、初めて南島のアオラキ・マッケンジーが「星空保護区」に認定されており、『ワイララパ・ダークスカイ・リザーブ』で5つ目の保護区となります。『ワイララパ・ダークスカイ・リザーブ』では、別世界のように広大な手つかずの自然の中、都会では体験できない3,600平方キロメートルを超える漆黒の澄んだ夜空にきらめく星座や流れ星を見上げる、夢のような時間を過ごすことができます。

 また、今後も暗く美しい夜空を保護することが、環境にとっても文化にとっても重要であるという考えのもと、ニュージーランドは、「星空保護国」**としての認定を目指しています。これは、ニュージーランドほどの規模の国としては前例のない試みとなります。

新たな星空保護区 『ワイララパ・ダークスカイ・リザーブ』

 東と南に太平洋を臨み、西側はレムタカとタラルアの森林地帯の立地で、光の侵入から守られている『ワイララパ・ダークスカイ・リザーブ』は、首都ウエリントンから車でわずか1時間程度の距離に位置するワイララパ地区の郊外に広がる「星空保護区」です。今回認定されたエリアは、3,665平方キロメートルで、奈良県全体の面積とほぼ同じ大きさとなります。今後、保護区の範囲をワイララパ北部のマスタートン地区まで拡大する計画があり、実現すると5,895平方キロメートルとなります。

 今回の認定は、ボランティアグループが「星空保護区」認定を目指してから5年の歳月を費やし実現されました。ワイララパ・ダークスカイ・アソシエーション(Wairarapa Dark Sky Association)のヴィブ・ネイピア(Viv Napier)会長は少数の熱心なボランティアグループによる5年間の努力の成果を賞賛し、「彼らの先見性と努力は、ワイララパにとって本当に特別なものを生み出しました。私たちの多くが当たり前だと思っている手つかずの夜空が、未来の世代のために保護されることになったのです。」と述べています。

 『ワイララパ・ダークスカイ・リザーブ』では、夜間照明記録器を設置し、保護区に新たな光が入り込まないようにしています。

世界一美しい星空 ニュージーランドの「星空保護区」

 1,000年ほど前にマオリの探検家、クペが星を道標としながらニュージーランドに辿り着いたといわれています。現在でも、ニュージーランドでは天候などの条件さえ整えば、人工的な光に妨害されることなく、漆黒の夜空にきらめく星座や流れ星を見ることができます。星空観察ツアーも大変人気で、世界中の星空ファンを魅了しています。

 ニュージーランドには、「世界でも最も美しい星空」と言われるレイク・テカポをはじめ国際ダークスカイ協会が認定したダークスカイ・リザーブ2カ所、ダークスカイ・サンクチュアリ2カ所、ダークスカイ・パーク1カ所の計5カ所の「星空保護区」があります。保護区では光害を制限することで、星が良く見えるだけでなく、エネルギーの節約や野生動物の保護にも繋がっています。認定されていない場所でも全国各地で素晴らしい星空を眺めることができます。

<ダークスカイ・リザーブ>
700平方キロメートル以上の面積を持つ公有地・私有地が認定対象で、自然保護および科学的・教育的・文化的目的のために、非常に暗い環境と美しい星空が保たれている地域。

★アオラキ・マッケンジー・ダークスカイ・リザーブ(カンタベリー)
レイク・テカポやアオラキ・マウントクック国立公園を擁する4,300平方キロメートルに及ぶ、世界最大規模の国際ダークスカイ・リザーブ。レイク・テカポでは1980年代から光害の制限が実施されており、南半球最南端のマウント・ジョン展望台では日本では見ることのできない星空を観測できます。

[画像2: https://prtimes.jp/i/44304/28/resize/d44304-28-7d9b469e457d0ceda7d0-1.jpg ]


<ダークスカイ・サンクチュアリ>
周囲に屋外照明がほとんど存在しない、世界で最も隔絶された場所であることから、非常に暗い環境と美しい星空が保たれている地域(公有地・私有地は不問)。

★アオテア(グレート・バリア島)
2017年に、島として世界初のダークスカイ・サンクチュアリに認定されました。ニュージーランド最大の都市、オークランドから30分程度のフライトで行ける距離にも関わらず 島民は太陽光や風力、ガスで電力を自給していてネオンサインや街灯がないため、光害がなく、素晴らしい星空を体験することができます。

★ラキウラ(スチュアート島)
2019年に、世界で5番目のダークスカイ・サンクチュアリに選ばれた場所で、島の85%以上が国立公園として保護されています。地名の「ラキウラ」はマオリ語で輝く空という意味で、運が良ければオーロラを見ることもできます。

<ダークスカイ・パーク>
自然公園・森林公園・エコパーク等として運営されている場所が認定対象(公有地・私有地は不問)。自然保護のために質の良い屋外照明を使用し、非常に暗い環境と美しい星空が保たれており、ビジターに対して星空観察や自然観察のイベント、光害に関する教育プログラムなどを提供している場所。

★ワイ・イティ・レクリエーション・リザーブ(ネルソン)
2020年にニュージーランド初のダークスカイ・パークに認定されました。ネルソン市からの日帰り旅行先として人気があるこの森林公園では、星空観察イベントや光害に関する教育プログラムなどを提供しています。


[画像3: https://prtimes.jp/i/44304/28/resize/d44304-28-b5ad2a1a0e95acb4036d-2.jpg ]


*星空保護区:
国際ダークスカイ協会が2001年に、光害の影響のない、暗く美しい夜空を保護・保存するための優れた取り組みを称える制度として、星空保護区認定制度を開始しました。認定には、夜空の暗さ(星空の美しさ)だけでなく、屋外照明に関する厳格な基準や、地域における光害に関する教育啓発活動などが求められます。そしてそれらは、自治体・観光業界・産業界・地域住民など多くの人々の理解と努力によって支えられており、認定の公表により、夜空保護の重要性、光害問題の現状と対策について、広く啓蒙することを目的としています。(国際ダークスカイ協会東京支部HPより)

**星空保護国:
星空保護区として国ごと認定。現在オセアニア東部の小国・ニウエのみ。



プレスリリース提供:PR TIMES

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