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昭和電工株式会社

電池の長寿命化とCO2削減のためリチウムイオン電池用導電助剤の生産能力3割アップを決定

(PR TIMES) 2022年12月25日(日)22時40分配信 PR TIMES

昭和電工株式会社(社長:高橋 秀仁)は、リチウムイオン電池(LIB)向け正負極用導電助剤「VGCF(R)(気相法炭素繊維)」の生産能力を増強することを決定しました。需要拡大が続くLIB市場において、特に電動車用LIBの需要が急速に拡大しています。そのLIBに欠かせないVGCF(R)は、欧州自動車メーカー向けを中心に需要が増大しており、こうした状況に対応します。稼働開始は2023年10月の予定です。今回の能力増強により、川崎事業所の生産能力は年産300トンから33%増の年産400トンになります。
LIBは充放電を繰り返すことで徐々にリチウムイオンの行き来が難しくなる性質があり、これにより充電量が低下するなど性能が劣化します。 しかし、繊維状のVGCF(R)を使うとリチウムイオンの行き来が保たれ、電池の劣化を抑制することができます。
VGCF(R)は、分散性が高い繊維のため、少量を添加するだけでLIBの高容量化、長寿命化を可能にします。 また、熱伝導性も高いため、電極からの放熱を促進し、LIBの熱マネジメントに貢献します。 この結果、VGCF(R)を使うことで電池の寿命が延び、ライフサイクル全体でCO2排出量の削減が期待できます。

昭和電工グループは、LIB材料において、VGCF(R)のほか、リチウムイオン電池用アルミラミネートフィルム SPALF(R) (*1)、負極材用バインダーPolysol(R) (*2)、負極材を取り揃えています。 今後も、省エネルギーや環境への負荷低減に寄与する製品を提供することで、グローバル社会の持続可能な発展へ貢献します。

[画像1: https://prtimes.jp/i/102176/27/resize/d102176-27-4566ea941794ea6d31d8-0.jpg ]



[画像2: https://prtimes.jp/i/102176/27/resize/d102176-27-689ce55cdc707329b85b-1.jpg ]

*1 SPALF(R)は、樹脂とアルミ箔をラミネートしたフィルムで、パウチ型LIBの包材として使用されます。 高い絶縁性を持ち、成形性に優れています。
*2 バインダーは、リチウムイオンが出入りする正・負極活物質やその他補助添加剤、集電板を結着させる接着剤の役割を果たします。 Polysol(R)は、現在、バインダー材料として主流のスチレンブタジエンゴム(SBR)と比べて、高温や低温環境で劣化しにくいなど、温度特性に優れます。

以上

【昭和電工グループについて】
 昭和電工グループは、半導体・電子材料、モビリティ、イノベーション材料、ケミカル等に関連する製品の製造・販売を行う化学会社です。 2020年に昭和電工マテリアルズ株式会社(旧日立化成株式会社)がグループに加わったことで2021年度の売上高は1兆4千億円を超え、世界26の国や地域にある製造・販売拠点でグローバルに事業を展開しています。
 当社グループは、2023年1月にResonacへの社名変更を予定しており、今後も事業活動を通じてパーパス「化学の力で社会を変える」を実現していきます。 詳しくは各社ウェブサイトをご覧ください。
昭和電工株式会社 https://www.sdk.co.jp/
昭和電工マテリアルズ株式会社 https://www.mc.showadenko.com



プレスリリース提供:PR TIMES

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