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世界最高の透明性を実現、革新的な透明化剤「トランスパレックス」を展開

(PR TIMES) 2024年11月22日(金)16時45分配信 PR TIMES

〜プラスチックの可能性を広げ、豊かで持続可能な社会を実現〜


 株式会社ADEKA(代表取締役社長兼社長執行役員: 城詰秀尊、本社:東京都荒川区)は、樹脂添加剤の新ブランドとして、透明化剤「トランスパレックス」(以下、トランスパレックス 英名:「TRANSPAREX」、製品名:「アデカトランスパレックス CAシリーズ」)を立ち上げ、2024年11月から米国、アジア圏を中心に販売を開始しました。
 ADEKAグループは、トランスパレックスの市場投入により、2030年までに同製品を含む透明化剤全体の連結売上高を300億円超とし、透明化剤世界シェアNo.1を目指します。
■ 透明化剤「トランスパレックス」の概要
<ポイント1>世界最高の透明性*1
トランスパレックスは、プラスチックの一種であるポリプロピレンに少量添加することで世界最高の透明性を実現します。電子レンジ加熱に対応した透明性の高い食品容器、耐薬品性が求められる医療器具や化粧品ボトルなどをはじめ、様々な市場の要望に応えることができる、今までにない透明化剤です。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/72203/27/72203-27-8b8a39baaf9fdb81cd47b626010d6fa2-1892x680.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
(左)ポリプロピレンに「トランスパレックス」を0.1%添加した試験片(厚さ1mm)/(右)透明化剤を添加していないポリプロピレン試験片(厚さ1mm)

<ポイント2>他の透明樹脂からポリプロピレンへの代替が可能
ポリプロピレンは、一般的な透明樹脂であるポリスチレンやPETに比べて透明性が低いプラスチックですが、トランスパレックスを添加することでポリプロピレンの結晶構造を微細化し、ポリスチレンやPETに匹敵する透明性を実現します。ポリプロピレンは、カーボンフットプリントの削減や耐熱性・耐薬品性などの機能的なメリットを出せるプラスチックであり、これに透明性をプラスすることでポリスチレンやPETからポリプロピレンへのシフトを加速していきます。

*1 ポリプロピレンの透明性を厚さ1mm試験片で測定(Haze値)。
  当社試験によると市場におけるこれまでの最高性能はHaze値:3.2。
 トランスパレックスを添加したポリプロピレンはHaze値:≦2.0を実証。Haze値は値が低いほど透明。
  (2024年11月1日時点、当社調べ)
補足1:主な用途例(「トランスパレックス」を使用したポリプロピレン)
食品容器*2、医療器具(注射器・シリンジ、フェイスガード)、化粧品・アルコール飲料ボトル、
自動車部材、家電など
*2 トランスパレックスは、食品接触材料として米国FDAの認可(温度条件AからHに加え、Jまで幅広く取得)を取得した安全性の高い樹脂添加剤です。

補足2:ポリプロピレンが透明になる仕組み
ポリプロピレンはもともと半透明な樹脂です。ポリプロピレンに透明化剤を添加することで、樹脂の結晶化過程における核生成を制御し、ひいては結晶組織構造を小さくすることができます。樹脂の結晶組織構造が小さくなることで、可視光が散乱せず通過するため樹脂が透明に見える仕組みです。
ADEKAは、この結晶組織構造を従来品以上に微細化できる新しい分子構造を設計し、「トランスパレックス」の開発に成功しました。

補足3:ADEKAの樹脂添加剤事業
高度成長期に塩ビ製品の需要が増大したことを受けて、1954年に合成樹脂の実用において必要不可欠な塩ビ用可塑剤「アデカサイザー」を販売開始しました。汎用樹脂やエンプラなど様々な樹脂向けに汎用品から高機能製品に至るまで多様な製品ラインナップを取り揃える総合樹脂添加剤メーカーです。
グローバルに生産・開発・販売拠点を持ち、樹脂添加剤分野では世界シェア2位グループに位置しています。2020年には、環境対応型樹脂添加剤「アデカシクロエイド」を市場投入し、リサイクル樹脂やバイオプラスチック等の普及拡大を進めています。



プレスリリース提供:PR TIMES

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