プレスリリース
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モナコ政府観光会議局(所在地:モナコ公国)は、「モナコ公国のサステナブル・ツーリズムに関する白書」がモナコ公国のジャン・カステリーニ財務・経済大臣の出席のもと、11月29日(月)に正式に発表されたことをお知らせいたします。 モナコはこれまでも天然資源の保護、特に海洋保全や温室効果ガスの削減など、ラグジュアリーな観光と責任ある観光をリードしてきました。 UNWTO(世界観光機関)は、この白書が発端となり今後の観光をサステナブル・ツーリズムへ導いていくと称賛しました。
本白書は、調査、比較研究、ディスカッション・ワークショップの分析に基づいており、国連の持続可能な開発目標(UN SDGs)とモナコ公国のエネルギー移行目標を基に作成されました。モナコの観光に対する理解を深め、その強みと弱みを明らかにして、明日の観光に備え、さらに持続可能なものにすることを目的としています。
本白書の作成は、観光会議局とFrançois Tourisme Consultants(フランソワ ツーリズム コンサルタント)が、関係する全てのパートナー企業・機関と協力して、The Mission for Energy Transition (エネルギー移行本部)からの支援と環境省のサポートを得て、実施しました。
モナコ公国のアルベール2世大公と世界観光機関事務局長のズラブ・ポロリカシヴィリ氏による挨拶が掲載された白書は、改善すべき点や取るべき行動を明確にするための基礎資料となっています。これらは、国連のSDGsやモナコ公国のエネルギー転換目標に沿った責任ある観光戦略の中で、時間がかからずに更に発展したものになるでしょう。
白書は、モナコ政府が取り組む持続可能な開発と環境問題を、相互に依存する以下の4分野の政策を通じて取り上げています:
エネルギーと気候政策
自然遺産の管理と生物多様性の保護
持続可能な都市と生活環境を促進するための行動
モナコのコミュニティからの支援結集
再生エネルギー
モナコは、2050年までにカーボンフリー(二酸化炭素排出量を実質的にゼロにする)社会を目指し、持続可能な観光に取り組んでいます。モナコ政府とモナコ電気ガス会社(SMEG)は3年前に合同会社であるモナコ再生エネルギー会社(M.E.R.)を設立しました。その目的は、太陽光発電パネル、太陽熱パネル、海洋温度差発電、地熱発電、風力タービン開発などの再生可能エネルギーを導入することで、モナコの全てのグリーン電力の発電能力を国の消費量に見合うようにすることです。M.E.R.は、太陽光発電所と風力発電所により、モナコ公国の消費量の25%に相当する再生可能エネルギーを確保しています。2025年までにモナコの電力消費量の50%をカバーすることを暫定的な目標として、今後も成長を続けていきます。
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モビリティ
モナコは、国土の約2km²内の全ての場所に徒歩で簡単にアクセスできるように、ソフトモビリティのインフラを構築しました。モナコ駐車場には、急速充電スタンドの設置が進んでいる154ヵ所を含む全部で650の電気自動車の充電スタンドが設置されています。また、バイオディーゼルを使用した公共バス、電気のシェアリング自動車(Mobee)、公共の電動自転車(Monabike)、水上バスなど、環境に優しいモビリティソリューションが幅広く導入されています。
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認証ホテル
モナコのホテル業界は、環境保護に関して最も積極的に動いているセクターのひとつです。モナコ公国のホテルの約88%の客室が、国際的な環境認証を受けています。また、認証を受けた全てのホテルが、サステナブル・ツーリズムを掲げる「グリーンチーム」を有しています。グリーンチームは、水の消費量削減、エネルギーの節約、リサイクルなど、エコロジカル・フットプリント(地球環境に掛けている負荷の大きさを図る指標)を削減するための具体的なソリューションを開発・実施するために、ホテル内で結成されました。また、ホテル業界は、2018年3月に「National Energy Transition Pact(エネルギー転換に関する協定)」に署名することで、モナコ政府観光会議局やエネルギー転換ミッションとともに、その取り組みを再確認しました。この協定には、97%が署名しています。
モナコ政府観光会議局局長のギイ・アントネリ氏は、「モナコ公国のサステナブル・ツーリズムに関する白書」について次のように述べています。「熟考と協議の重要なプロセスの成果であると自負しています。これにより、全てのステークホルダーはさらなる努力を迅速に行うことになり、国連の持続可能な開発目標や公国のエネルギー転換目標と密接に結びついた、力強いサステナブル・ツーリズム戦略の構築に新たな推進力をもたらすことを確信しています。」
モナコ政府観光会議局日本事務所のディレクター、シルベスタ典子は「モナコ公国のサステナブル・ツーリズムに関する白書」について次のように述べています。「華やかなイメージのモナコですが、一方で、サステナブルな取組みでは世界をリードする「レスポンシブル・ラグジュアリー」な国です。温室効果ガスを1990年の排出量に比べて、2030年までに55%削減、2050年までにはカーボンニュートラルを達成する事を目標に、国全体で着実に取り組んでいます。パンデミック後は観光業界を復興させるためにも、今後もモナコは地球の環境を考えた上で、観光推進と環境保全の両立に尽力してまいります。」
「モナコ公国におけるサステナブル・ツーリズムに関する白書」は下記のリンクにてご覧になれます。
https://bit.ly/3suCdx1
旅行者のサステナブル・ツーリズムに対する意識が高まるにつれ、各国は環境の差し迫った問題に対処する必要があります。 モナコ政府観光会議局を中心とした様々な観光セクターの協力により、モナコは次世代のために観光を変える努力を続けていきます。
サステナブル・ツーリズムに関する参考意識調査:
楽天トラベル」旅行・観光におけるサステナビリティへの意識調査
楽天トラベルが実施した「旅行や観光分野のサステナビリティへの取り組みに関する意識調査」によると、旅行先や宿泊施設でのサステナビリティに向けた課題例に対し、問題意識を感じると答えた方が74.6%でした。また、その課題に対し約8割の方がいずれかの取り組みをしたいと回答しました。
意識調査はこちら>> https://travel.rakuten.co.jp/mytrip/howto/sustainability-survey2021
モナコ政府観光会議局の役割について
日本におけるモナコ政府観光会議局は、他の海外事務局のネットワークを活用しながら、グローバルな規模で観光事業を推進し、モナコ公国(以下モナコ)への渡航者需要の喚起に努めています。
1995年から開始した、このグローバル規模での取り組みによって、旅行業界のビジネスパートナーとの協力関係をより強化し、短期ないし中長期でのビジネスを生み出してきました。モナコは世界で2番目に小さな国でありながら、国内には様々な専門分野に特化したビジネス・イベントやレジャー観光施設が揃っています。1970年代からモナコ政府が推進している観光政策を推し進めた結果、観光産業は徐々に増加してきました。
モナコは、世界中の裕福な人々が集まる国としても知られる、観光業が盛んな国です。ラグジュアリーにモナコのさまざまな施設やサービスを楽しんでいただくだけでなく、観光による環境負荷を削減するためにさまざまな取り組みをしています。その先には国として2030年までに1990年比55%の温室効果ガス排出を削減、2050 年までにカーボンニュートラル実現を目標としています。
モナコ政府観光会議局日本事務所はモナコ政府支援による国家事業として、ビジネスおよびレジャー観光に関する事業について様々なアドバイスを提供します。
モナコ政府観光会議局公式ページ:http://www.visitmonaco.com/jp
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