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Fracta(米国AIベンチャー)

Fracta Japan、宇都宮市上下水道局と管路劣化診断支援業務委託を締結

(PR TIMES) 2023年09月05日(火)16時45分配信 PR TIMES

県庁所在都市のプロポーザルでは初!AIで水道管破損リスクを予測する技術で、劣化が進む管から効率的に交換。インフラ保全に貢献する保守テックベンチャー「FRACTA」、全米82社・国内45事業体目の受注


 老朽化インフラの社会課題に対して、掘らずに地中の水道管劣化状態を「見える化」したDX技術を提供するAIベンチャーのFracta Japan株式会社(フラクタジャパン、東京都渋谷区)は、宇都宮市上下水道局の「宇都宮市水道管路劣化予測診断業務委託」候補者に公募型プロポーザル方式により選定され、このたび委託契約を締結しました。
 栃木県内で初めて、環境ビックデータと AI を用いた水道管路劣化診断技術が導入され、劣化が進む水道管を見極めて漏水調査が行われることになり、管路更新計画にも参照されることで、効率的にインフラ保全・老朽化対策が展開されます。当社の水道管路劣化診断技術はこれまでに国内44事業体(2023年8月末現在)で活用されていますが、専門的な知見やノウハウを有する事業者を選定する公募型プロポーザル方式は2件目、県庁所在都市にて受注したのは全国初となります。
 宇都宮市は、人口約51万人(2023年7月1日現在)を擁する県内最大の自治体です。宇都宮市上下水道局では、市町村合併により県内最大規模の水道管布設延長を管理しており、漏水調査においては、前年度の漏水結果を踏まえ,配水区単位において調査エリアを選定し,戸別音聴調査等の詳細調査を実施しておりますが、民間企業のノウハウを活かした管路維持管理の改善および有収率の向上を模索されていました。
 今回、当社と契約締結した「宇都宮市水道管路劣化予測診断業務委託」の業務内容は、「より効率的,効果的な漏水調査を実施するため,本業務により,水道管路データ及び過去の漏水・修繕データの提供を受け,受注者が収集構築した劣化要因となる環境ビッグデータと AI(機械学習)を用いて破損確率を算出する。」※というものです。宇都宮市上下水道局が管理する約3,187kmのうち、本委託では市が指定する947kmを対象に、当社の水道管路劣化診断技術を用いて、水道管の老朽度合いを算出、漏水調査における調査範囲の選定及び維持管理を効率的に推進することや管路更新計画等の基礎資料等に役立てる予定です。

【診断結果イメージ図】

[画像: https://prtimes.jp/i/52114/26/resize/d52114-26-7f9f00b3ee94ac7e2624-0.png ]

 宇都宮市上下水道局が保有する漏水・修繕データに加え、国内外の水道管総延長約30万km、約40万件(日本国内では約7万km及び約2万件)以上の水道管破損事故をパターン学習し、パターンを学んだAIが、宇都宮市当該エリアにおける交通情報や気象状況、地形情報など、水道管を取り巻く環境データを用いて劣化予測値を算出します。水道管の材質・口径・布設年度などの属性情報が欠損している場合も修正・補完により、より高い精度の予測結果を提供します。
 これからもFRACTAおよびFracta Japanは、環境ビッグデータとAIを用いた水道管路劣化診断技術を通じて、喫緊の課題である水道管インフラの老朽化対策に貢献し、自治体・水道事業体のさらなる保守テックニーズに応えてまいります。
※宇都宮市上下水道局令和5年5月26日公告「宇都宮市水道管路劣化予測診断業務委託仕様書」から抜粋

【契約概要】
■業務名: 宇都宮市水道管路劣化予測診断業務委託
■発注者: 宇都宮市上下水道局
■入札方式:公募型プロポーザル方式
■業務内容:1.データの補完 2.劣化レベルの予測診断 3.劣化予測結果の検証
■委託期間:2023年9月1日〜2024年3月8日
【ご参考】
宇都宮市上下水道局WEBサイト
https://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/josuido/index.html

■FRACTA(フラクタ)について
 FRACTAは、テクノロジーを使ってビジネスを行い、その結果として社会益を生み出すという考えの元、2015年に米国カリフォルニア州シリコンバレーで加藤崇が創業したスタートアップ企業です。
 水道インフラの老朽化対策は、世界各国共通の喫緊の社会課題となっており、米国では年間約24万件もの水道管の破損が発生しており、2050年までの水道管更新費は約110兆円と試算され、また、日本においても法定耐用年数を超えた水道管が今後急速に増加し、対応が急務となっています。
 こうした社会課題に対応し、公益性の高い水道インフラの老朽化対策にテクノロジーで貢献できる可能性があることに気づき、ビッグデータとAI、機械学習を活用した水道管路劣化状態診断技術を開発しました。 
地中にあり目で見ることのできない水道管路の老朽化度を、地面を掘り起こさずに把握することを可能としたこれまでにないデジタル技術で、水道管路の保全に貢献します。水道管1本1本の劣化予測により、法定耐用年数は過ぎても利用可能な管の特定、法定耐用年数は超えていないにも関わらず寿命が近い水道管の交換目安時期の判断が可能になったことで、水道交換の効率的な順序決定に役立てます。
 それにより、水道管の交換投資の最適化を図り、進化したデジタルテクノロジーで人々の生活を豊かなものにするというDXの本質とも言えるITサービスとして、米国を中心に日米欧5か国の約130事業体において、延長約30万km 、40万件以上の破損漏水事故を学習しています。日本だけでも44事業体に導入いただき、約7万km 、約2万件以上の破損漏水事故のパターンを学習済みです(2023年8月末現在)


<日本オフィス>
社名: Fracta Japan株式会社 
所在地: 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2丁目102 渋谷2丁目ビル3F
代表者: 代表取締役社長 岡田英樹
設立: 2019年9月

<米国オフィス>
社名: FRACTA(フラクタ)
所在地: 米国カリフォルニア州(シリコンバレー)
490 S. California Ave Suite 310, Palo Alto, CA USA 94306
経営チーム:共同創業者兼会長 加藤崇、代表取締役社長 岡田英樹
設立: 2015年6月
事業内容:AI(人工知能)
機械学習に基づく水道管等のインフラ劣化予測のソフトウェア開発
従業員数:30名 (日本オフィス9名)/2023年8月末現在
ホームページ:https://www.fracta-jp.com/(日本)
       https://www.fracta.ai/ (米国)

≪水道事業関係者からのお問い合わせ≫
Fracta Japan株式会社
カスタマーサポート部
【TEL】03-4446-7020
【E-mail】 fracta-cs@fracta.ai

プレスリリース提供:PR TIMES

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